パレスチナは”国”-日本は賛成 2012.11.30

29日、国連総会で、パレスチナを”国”としてのオブザーバーに格上げするかどうかの採択が行われた。結果賛成138、反対9、棄権41。圧倒的多数により、パレスチナの格上げが決まった。

国連加盟国になったわけではないし、実際的に動くことは何もないのだが、国際社会でパレスチナは”国”であるとの「認識」を得たことにはなる。

今回賛成票を投じたのは、中国、ロシア、フランス、イタリア、オーストリア、スペイン、ポルトガル、ノルウェー、デンマークなどヨーロッパのほとんどの国々。イギリス、オーストラリア、ドイツは棄権した。

反対票を投じたのは、イスラエル、アメリカ、カナダ、チェコ、ミクロネシア、マーシャルアイランド、ミクロネシア、パラウ、ナウル(太平洋の島々)で、ヨーロッパではチェコのみが、反対だったことが注目される。

<日本は賛成票>

今回、友好国アメリカが最後までパレスチナの国への格上げを反対していたにもかかわらず、日本は賛成票を投じていた。大勢の方の流れに乗ったというところか。アルーツ7(イスラエルメディア)は日本が賛成したことを名指しで伝えていた。

<パレスチナ人の反応>

この日はちょうど65年前に、国連総会でパレスチナの分割案が採択され、イスラエルが建国する可能性が生まれた日である。アッバス議長は国際社会はパレスチナ国家の出生証明書を出したと語った。

西岸地区、ガザ地区では29日、採択前からお祝いムード。ラマラのアラファト広場では、ステージが組まれて、国連総会採択された0:00ごろから群衆が集まって祝砲を行い、パレスチナの旗を振っての大歓喜である。

昨年まではアッバス議長の国連への動きに反対していたハマスだが、今年は国連の採択を歓迎すると表明した。

*テルアビブでも、左派でパレスチナの独立を支持するユダヤ人300人ほどが国連での採択を歓迎、アッバス議長支持のラリーを行った。

<なぜアメリカは反対したのか>

今回の採択は、30万人以上のイスラエル人が混在し、まだ国境すら策定されていない複雑な場所を、一方的に「パレスチナの国」と認識することに決めたということである。

これは、当事者であるイスラエルを無視して、国際社会だけでパレスチナを国として認めることになるので、実際の両者の関係は以前よりも悪くなることを意味する。現実的には和平が遠のいたともいえる。

その他には、今後アメリカとカナダからのパレスチナへの支援が停止する可能性がある。

<イスラエルの反応>

国連総会での採択の前に演説したアッバス議長は、「イスラエルが、無差別にガザを攻撃し、占領を続けている」とイスラエルをひどく非難した。ネタニヤフ首相はこれを受けて、「本当に和平を望む者がこのような発言はしないものだ。国連での格上げは実質を伴わない架空のもの。ナンセンスだ。」と語った。

以下は、イスラエルの現状を学校生活をモチーフに描いた描いたアニメクリップ(ことばなしでわかります。必見)

*ただし、これはイスラエル側作製のもので、パレスチナ側がみれば、「イスラエル君が座っている場所はパレスチナ(ハマス君)がもともとは座っていた場所だった。」と反発すると思われる。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/162653

<これからどうなるか>

特に何かが変わるということはないが、パレスチナ自治政府が国際法廷にイスラエルを訴える可能性がある。また、”国”としての立場があるので、”占領”しているとされるイスラエルに対する国際社会からの圧力が高まってくるものと思われる。

イスラエルは、今後のパレスチナ側の動きを見て対応していくとしているが、今後何が起こるのか、予測は非常に難しいところである。

29日、パレスチナ、国連総会で採択 2012.11.28

昨年、国連にパレスチナ国家の加盟を申請したが、安全保障理事会で棚上げのままになっているパレスチナ自治政府。今年は国連において、”団体PLO”から”国家パレスチナ”としてのオブザーバーへの格上げを申請する方向で動いている。

予定通り申請した場合、国連総会での採択は11月29日(木)。

オブザーバーの格上げの場合は、安保理を通過する必要はない。したがって、29日の国連総会で、日本を含む加盟国193カ国が採択するだけで結果が決まる。すでに150カ国以上は賛成する意思表示をしており、通過はほぼ確実とみられる。

29日といえば、1947年11月29日に国連でパレスチナ分割案の採択が行われ、イスラエルが独立する足がかりとなった日。アッバス議長はその日程をあえて選んだのである。

<ハマスも同調か?>

アッバス議長の組織ファタハと、ガザのハマスはライバルで、両者がこれまで一致することはなかった。しかし、先週の停戦以来、ハマスの動きに変化がみられる。イスラエルの存在を認めない方針にも関わらず、1967年の国境に基づき、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家に賛同する動きを見せている。つまり二国家の存在を認めるということ。

アッバス議長も採択の後、ハマスとの和解をさらにすすめる意向を明らかにしている。

<国連総会での採択で通過した場合どうなるのか>

国連総会の採択によって国家としてのオブザーバーの認識を得ると、次に加盟国になる可能性が大きくなる。また国家としての立場で、様々な国際機関にアクセスできる。特に国際法廷にイスラエルを訴えることが可能になる。

*アラファト議長はイスラエルの毒殺か?

26日、ラマラでは、2004年に死亡したアラファト議長毒殺疑惑を解明するため、墓地から議長の遺体を掘り出し、遺体からサンプルを採取。スウェーデンなどで毒物ポロニウムの形跡を検査する。結果は来年3-4月頃になると予測されている。多くのパレスチナ人はイスラエルが毒殺したと信じている。イスラエルは堅く否定。

<イスラエルの脅迫と方向転換>

イスラエルはつい最近まで、パレスチナ自治政府の国連での動きに反発。もしこの申請を実行した場合、西岸地区でのユダヤ人住宅建設促進、税金の凍結の他、オスロ合意(パレスチナ自治政府の基盤となるパレスチナとイスラエルの合意)を破棄、結果的にアッバス議長をその立場から追放するといった脅迫をしていた。

しかし、国際法廷では、国家の資格を得る以前の過去にさかのぼった事例は取り上げないことになっている。仮に国家オブザーバーになっても実質的にできることは少ない。したがって、イスラエルは現時点では、大騒ぎして脅迫的な対処をすることを差し控える方針に方向転換した。

ただし、採択後のアッバス議長の出方によっては、時をみて対処すると言っている。

<アメリカも困る?>

アメリカは、この申請によって、イスラエルとパレスチナの和平交渉のチャンスがさらに失われるとして、パレスチナには申請しないよう、最終段階に入った今もまだ説得を続けている。

アメリカの法律上、もしパレスチナが国家としての国連オブザーバーになった場合、現在行っている支援から撤退する可能性がある。(例:昨年パレスチナがユネスコの加盟国になったとき、アメリカは法律上、ユネスコへの支援を停止している。)

イランの核爆弾:広島型原爆の3倍以上 2012.11.28

IAEA(国際原子力機関)が、取得したイランの核開発に関するあるグラフによると、イランが製造しようとしている核爆弾が、第二次世界大戦で広島に投下されたものの3倍以上の威力である疑いが明らかになった。

この情報はIAEAが得たものがリークし、AP通信が26日、報道するに至ったもの。

<イランに感謝するガザ>

ガザでは、主要インターセクション3カ所で、テルアビブやエルサレムにまで届く長距離ミサイルの提供したイランに感謝する大きな看板が掲げられた。イランがガザ地区の反イスラエル闘争を支援していることはもはや公の事実である。

イスラエル選挙情報アップデート 2012.11.28

<ネタニヤフ首相リクード選挙名簿:右よりへ>

リクード内部の選挙が行われ、トップ20の選挙名簿が発表された。穏健派がリストから消え、フェーリン氏など右派勢力が参入。リクードは中道から右派に移行した。

<ツィッピー・リブニ氏 中道新党設立で出馬>

野党各党からラブコールを得ていたリブニ氏だが、新党「ツィッピー・リブニが導くムーブメント」を結成。独立して出馬することを発表した。

リブニ氏はかつてのカディマ党首。すでに6人がカディマを出てリブニ氏の新党に加わった。さらにカディマが分裂していく可能性がある。

いつまで続くか停戦・不穏なガザ国境付近 2012.11.26

<国境閉鎖緩和について>

イスラエルが、停戦の条件として合意していた国境閉鎖の緩和を始めている。とはいえ非常に微妙な緩和。陸ではガザ地区の農夫たちがイスラエルとの国境付近の畑地に近づくことを許可したのみ。

海では、漁師が6マイル沖まで漁にでることを許可したもよう。これについては、これまでの2倍の距離になる。

<不穏な国境フェンス周辺>

停戦2日目の24日、300人程度の若者がイスラエルとの境にあるフェンスに近づいたため、1人がイスラエル軍に射殺された。以後、ハマスの警察は、この地域に人が入らないように警備しているが、イスラエル軍兵士との微妙なトラブルが続いている。

25日早朝、ガザ国境付近エシュコル地方のユダヤ人のキブツに住む家に、侵入者が発生。子ども2人と一緒に寝ていた女性をナイフで襲った。女性は負傷しながらも犯人を撃退。駆けつけたイスラエル軍兵士が、犯人を逮捕しようとしたが逃走を試みたため射殺に至った。

犯人は、ガザからイスラエルへ国境を越えて侵入していた。犯罪ではなく、テロだったと見られている。

<エルサレムでも>

エルサレムでは市内を縦断する路面電車に偽物の爆弾をおく事件があった。東エルサレムではユダヤ人の過激派がパレスチナ人たちの車にひどい落書きをするなど、不穏な事件が起こっている。続いて、バスなどで爆弾テロなどが発生しないよう注意が必要になっている。

ダビデの石投げ・迎撃ミサイル 2012.11.26

イスラエルは25日、「ダビデの石投げ」と呼ばれる長距離迎撃ミサイルの実験に成功した。

今回のガザとの戦いで活躍したアイアンドームは近距離用の迎撃ミサイル。イスラエルはこれの次に長い射程を持つアローと呼ばれる迎撃ミサイルシステムも持っている。

今回の「ダビデの石投げ」はアローよりさらに長い、射程70キロ。70キロ先から発射されたミサイルを迎撃することができる。発射の様子はほとんどロケット打ち上げ状態である。

現在、レバノンのヒズボラが、イスラエルの最北端キリアット・シモナから南部のエイラットまで(イスラエル全土)ミサイルの射程に入れていると豪語している。「ダビデの石投げ」はこれに対処する。

こんなところに予算が割かれてか、今年のハヌカ(12月8-16日)のイベントは縮小気味だとか・・・。

*ダビデの石投げとは、聖書で、後にイスラエルの王となるダビデが、石投げで石をとばして巨人ゴリアテをたおしたところからきている。

<ガザもあくなき武器集め>

イスラエルが迎撃ミサイルの配備に躍起となる一方、ガザでは新たなミサイルの取得にはげんでいる。

イギリスのサンデー・タイムスによると、イランがすでにガザへ長距離ミサイル・ファジルを搬入していることがわかった。ハマスの軍事高官も、「今回のイスラエルとの戦いに対応できたのは、武器があってのこと。ハマスは武力回復をやめない。」と当然のように語っている。

ガザでは、武器を提供してくれたイランに感謝して、先週生まれた赤ちゃんに「ファジル(アラビア語で夜明け)」というミサイルの名をつけている親がいるとのこと。

エジプトで反ムルシ大統領デモ続行中 2012.11.26

ガザの停戦をみまもるはずのエジプトだが、ムルシ大統領が停戦直後に自分を最高権威に置くと発令して以来、エジプトでは各地で大規模で暴力的なデモがまだ続いている。

25日には、大統領反対派らが、大統領所属のムスリム同胞団オフィスを襲撃。同団体所属の15才の少年が死亡した。負傷者も続出している。

ムルシ大統領は、大統領権威に関する発令は「国が落ち着くまでの一時的処置だ。」と説明したが、蜂起した人々はまだ怒りの訴えを続けている。しかし、中にはムルシ大統領を養護するグループもおり、衝突しているもよう。

イスラエル総選挙にむけて 2012.11.26

イスラエルでは、停戦に入ってまもなく、選挙にむけた動きが活発化している。ネタニヤフ首相のリクード党も昨日から党首選挙が行われており、選挙名簿の作成が行われる。

2009年にネタニヤフ首相と首相の座を争った女性政治家のツィッピー・リブニ氏が政界復帰する。新党を結成するとみられているが、最大野党の労働党、新党の「未来がある党」が、リブニ氏に党に加わるようラブ・コールを送っている。

<バラク国防相政界引退>

26日、バラク国防相(70)が政界を引退することを表明。次の選挙に出馬しないと発表した。理由は「難しい決断だったが、家族との時間をもちたい。」と言っている。バラク氏はこれまでにイスラエル軍参謀総長、外務相、首相、労働党首など長い政治経歴を持つ。

恵みの雨 2012.11.24

停戦から2日目。今日は全国的に雷を伴う雨。2-3日降り続くみこみ。地上戦に突入していたら、大変困難な闘いだったと思われる。22日夜は北米系の人々にとっては感謝祭でもあった。

南部では、住民が避難先から帰宅、一部の子どもたちは登校し、徐々に日常生活へ戻りつつある。エシュコル地方では農家が約10日ぶりにガザに面する広大な畑に戻った。畑地にはあちこちにミサイルの破片があり、農作物への被害は大きいとみられる。鶏舎5棟も破壊され、鶏5000羽を失っている。

この雨で立ち上がれる-雨は農夫たちには励ましの雨、恵みの雨となった。

ハマスの息子 雲の柱作戦にコメント 2012.11.24

イスラエルのチャンネル2がハマスの息子モサブ・ハッサン・ユーセフ氏にインタビュー。今回の停戦は、時期的にも適切だったとの考えを明らかにした。

ただし「将来的には、ハマス政権を打倒しなければならない。それはイスラエルのためと言うよりは人類のためでもある。ハマスは破壊するために生まれた組織。建てあげることを知らない。一般のパレスチナの子どもたちは何も知らないで、人間の盾になる。いかに人々を巻き添えにしないでハマスと戦うかが課題。」とも語った。

<ガザ国境でイスラエル軍がパレスチナ人1人を射殺>

23日、イスラエルとガザの国境にあるフェンス前300メートルは侵入禁止区域となっている。23日、この中にパレスチナ人の若者が300人ほどが侵入し、警備しているイスラエル兵に向かって投石を始めた。

1人がフェンスにハマスの旗を掲げようとして近づいて来たため、兵士が空中砲火を3回行って警告。それでも近寄ってきたため射殺に及んだという。死亡したのはオマル・カデシさん(23)停戦から最初の死者となった。

この後、ハマスが若者たちをこの区域から脱出させている。

調子にのりすぎ!?エジプトのムルシ大統領 2012.11.24

停戦に大きな役割を果たしたムルシ大統領。来月を期限とする憲法制定を前に、22日、大統領の決断を最高裁であっても阻止できないとする法案を出した。つまり大統領は、エジプトで最高の地位-エジプト人曰くかつてのパロ-のような地位に立つということになる。

これに反発したエジプト人たちが23日、「ムルシはイスラム主義を持ち込もうとしている」「ムルシとムバラクは同じだ」と各地で大規模な反ムルシデモを行い、警察との衝突で100人以上が負傷した。カイロのタハリル広場では、座り込みのデモが続く見通し。

アメリカは、ムルシ大統領が独裁へと向かうのではないかとの懸念を表明している。

停戦から1日目 2012.11.23

昨夜宣言された停戦。その後5-10発のミサイルがイスラエル南部都市に飛来したが、被害はなし。イスラエル軍も空爆せず、22日は双方とも爆音のない1日となった。夕方になり、招集された5万の予備役兵たちも、徐々に任務を解かれ、帰宅しはじめている。

<ガザ地区の様子>

ガザでは、ハマスが22日、国民の祝日とし、大々的な勝利集会を行った。ガザのハマス代表ハニエ首相は「占領者(イスラエル)がガザを侵略する機会はなくなった。そのチャンスは二度とないだろう。」と語った。またジャバリの死については、「その血が無駄に流されることはない。」と相変わらずの敵意を語っている。

それにしてもガザ地区の破壊はすさまじい。銀行が破壊されたので、現金が極端に不足している。ビジネスはまひ。学校も破壊されている。ガザへ戻って取材している朝日新聞の山尾記者によると、一家11人が亡くなった現場では今も遺体の堀りおこし作業が続いているという。その日も男性の遺体が発見されている。

回復するには相当な資金と時間がかかるとみられる。それでも破壊されなかった通りでは、野菜が売られていたりファラフェルのスタンドが出て、買いに来る人々の姿が紹介され、活気ある様子も紹介されている。

イスラエルは、しばらくはミサイルを撃ち込めない程ハマスに打撃を与えたと言うが、実際にそうなのかどうかは、時間が明らかにするだろうと言われている。

<イスラエル南部の様子>

停戦に入る直前にイスラエル南部エシュコル地方のキブツに着弾したロケット弾で負傷し重傷となっていた兵士が、23日午後、病院で死亡した。28才だった。

イスラエルでは、万が一のことがあるので、南部都市では全域で、22日も学校は休校となった。安息日入りする明日も休校になる。22日、夜になり、ようやくスデロット、アシュケロンなどでも、買い物に出たり、レストランに出かけたり、人々が外の空気を楽しんでいる。

今回の戦闘でイスラエル側の被害総額は7億6000万ドル(608億円)。活躍した迎撃ミサイルは一発が100万円近くする。ネタニヤフ首相は、物理的心理的、また経済的回復のための特別チームを発足させた。今回の作戦中に被害を受けた地域や人々の対処に全力をあげる。

<停戦してよかったのか・・?賛否両論のイスラエル>

チャンネル2の調査では、今回の戦闘での勝利者はだれだと思うかとの問いに、どちらでもないと答えた人が46%、ハマスだと答えた人が28%、イスラエルだと答えた人は20%だった。

イスラエル市民、特に南部住民の多くは今、ハマスがまだミサイルを温存している状態で停戦することに大きな不満をもっている。ハマスが停戦約束を守ったことなど一回もないからだ。イスラエル人の中で、今回の停戦が長続きすると期待する人は0と言っても良いだろう。

南部住民の中には「ネタニヤフ首相には失望した。彼に投票するのはやめにした。」と言うものもいる。

昨日以来、ネタニヤフ首相のホームページには数え切れない停戦へ不満の書き込みがされているという。それに答えるように、ネタニヤフ首相は「もっと攻撃するべきだったと考えている人たちが大勢いることは知っている。しかし、今はこの停戦話にのってみることがイスラエルの益になると信じている。」と語った。

同時に、もし停戦の約束が破られた場合は、大規模な反撃をする用意があるとともに、「いずれは地上戦をしなければならないだろう。」との見解も示した。

しかし中には地上戦が回避され、ミサイル攻撃がとりあえずは停止したことを評価する意見もある。もし地上戦になっていれば、戦死者は少なくとも200人と予測される。予備役兵の家族たちは、5万もの大軍を招集しながら、実際に戦わずに終ったネタニヤフ首相の英断に感謝しているという。これもまた本音のようである。

<旅行キャンセル>

観光省によると、今回のガザでの戦闘の影響で発生した旅行のキャンセルは15%。クリスマス関連の旅行客にも影響が出ているという。