いつまで続くか停戦・不穏なガザ国境付近 2012.11.26

<国境閉鎖緩和について>

イスラエルが、停戦の条件として合意していた国境閉鎖の緩和を始めている。とはいえ非常に微妙な緩和。陸ではガザ地区の農夫たちがイスラエルとの国境付近の畑地に近づくことを許可したのみ。

海では、漁師が6マイル沖まで漁にでることを許可したもよう。これについては、これまでの2倍の距離になる。

<不穏な国境フェンス周辺>

停戦2日目の24日、300人程度の若者がイスラエルとの境にあるフェンスに近づいたため、1人がイスラエル軍に射殺された。以後、ハマスの警察は、この地域に人が入らないように警備しているが、イスラエル軍兵士との微妙なトラブルが続いている。

25日早朝、ガザ国境付近エシュコル地方のユダヤ人のキブツに住む家に、侵入者が発生。子ども2人と一緒に寝ていた女性をナイフで襲った。女性は負傷しながらも犯人を撃退。駆けつけたイスラエル軍兵士が、犯人を逮捕しようとしたが逃走を試みたため射殺に至った。

犯人は、ガザからイスラエルへ国境を越えて侵入していた。犯罪ではなく、テロだったと見られている。

<エルサレムでも>

エルサレムでは市内を縦断する路面電車に偽物の爆弾をおく事件があった。東エルサレムではユダヤ人の過激派がパレスチナ人たちの車にひどい落書きをするなど、不穏な事件が起こっている。続いて、バスなどで爆弾テロなどが発生しないよう注意が必要になっている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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