パリでイスラエル交響楽団演奏中に親パレスチナデモ:水晶の夜再来を警告するサバイバーたち 2025.11.10

パリでイスラエルフィルハーモニーが演奏中に妨害テロ

11月6日(木)夜、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団が、パリのフィルハーモニーホールでコンサートをしている最中に、親パレスチナ、反イスラエルデモ隊が、会場で客席に火をつけて炎上させたため、コンサートは中止を余儀なくされた。

男性3人と女性1人が逮捕され、その後の裁判で、4人全員が正式に起訴された。

イスラエルの管弦楽団が、パリのこのホールで演奏することについては、複数の団体から反対が出でいた。しかし、フランスの文化省は、文化活動の分かち合いにおいては、いかなるボイコットも正当化するべきではないとして、イスラエル管弦楽団の演奏会を認めたとの経過があった。パリ・フィルハーモニーホールも、演奏の妨害を非難する声明を出した。

しかし、先の9月、ベルギーは、指揮者が、著名なイスラエル人指揮者ラハブ・シャニ氏であったことから、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団の演奏を、キャンセルさせて、物議となっていた。理由として、当時のイスラエル政府のガザ戦争への態度が明らかでないということを挙げていた。

www.timesofisrael.com/four-charged-over-disruptions-of-israel-philharmonic-concert-in-france/

ナチスの水晶の夜から87年:サバイバーたちが警鐘

今から87年前の1938年11月9日、ドイツでは、水晶の夜(クリスタル・ナハト)が起こった。ベルリンはじめ、ドイツ各地で、ナチスと暴徒たちがユダヤ人のシナゴーグはじめ、ビジネスや家屋を襲撃し、ガラスを破り、放火した夜のことである。

イスラエルのホロコースト記念館によると、この夜だけで、ユダヤ人が少なくとも91人殺害され、(被害者であるにもかかわらず)3万人が逮捕された。放火されたシナゴーグは1400件、店舗など破壊されたビジネスは、7500と推測されている。

Jerusalem, Nov. 5, 2025, ahead the 87th anniversary of Kristallnacht (AP Photo/Leo Correa)

101歳で今も健在のウォルター・ビンガムさんは、14歳の時に、フランクフルトで、この夜を体験した1人である。この夜のことは細部に至るまで、覚えていると語っている。この日、消防車は、炎上するシナゴーグは放置し、その隣に延焼しないようにだけしていたと語る。

ジョージ・ジェフィさん(94)は、当時7歳。水晶の夜の後、3日間、家から出られなかったと語る。ウォルターさんとジョージさんは、どちらも、この後、キンダートランスポートというユダヤ機関の子供を助けるプロジェクトで、両親と離れ、1人イギリスへと避難した。

ポール・アレクサンダーさん(87)は当時1歳未満だった。数週間後、両親は、まだ1歳にも満たないポールさんを必死の思いでキンダートランスポートに委ねた。イギリスでこれらの子供たちは、ユダヤ機関に保護され、終戦までを過ごした。ウオルターさんは、青年となり、イギリス軍に従軍していた。

水晶の夜から87年目にあたり、3人のサバイバーたちは、今の世界の状況が、1930年代と同じだと警告を発した。

ウォルターさんは、反ユダヤ主義は、あらゆる困難の万能役(逃げ場)になるので、なくなることはないとしながらも、次世代への教育がそれとの戦いに役立つと語っている。

ウォルターさんは、101歳ながら、現役ジャーナリストとして、証言や記事も発信し続けており、2021年から、世界最年長のジャーナリストとして、ギネスに登録されている。

西岸地区で過激右派入植者のパレスチナ人攻撃回数増加;徐々に進むユダヤ人の入植 2025.11.10

イスラエルは多様な国であり、今は強硬右派政治家たちによる政権になっている。その中でも特に、警察を管轄するベングヴィル氏は強硬右派であり、と西岸地区の入植地を扱う官僚は、強硬な宗教シオニストのスモトリッチ氏となっている。

強硬右派たちは、今のイスラエル国土だけでなく、東エルサレム、西岸地区すべても神が、ユダヤ人に与えた地だと信じているため、それらの地域に住むパレスチナ人は、排斥すべきだと考えている。

このためか、この政権になってから、西岸地区におけるパレスチナ人への暴力と追放行為の放置、またユダヤ人の入植活動が進む傾向にある。

またイスラエル国内では、アラブ人社会での殺人事件が、ほぼ野放し状態で、自滅を黙認するかの動きにあり、イスラエル国内のアラブ系市民たちが、首相官邸前でデモをするまでになっている。

西岸地区で進むパレスチナ人への暴力とユダヤ人入植活動

西岸地区では、10月初旬からオリーブの収穫に入っているが、この間に、入植者(セトラー)と呼ばれる強硬過激右派ユダヤ人の若者たちによるパレスチナ人たちへの攻撃や放火が続いている。

パレスチナ側の情報ではあるが、11月8日(土)、ナブルス近くの村など複数の地域で入植者たちの攻撃があり、15人が負傷。9日(日)にもマスクをした数十人が、西岸地区のジャバと、ベドウィンの村に来て衝突し、7人が負傷した。オリーブの収穫にも支障が出ているとのこと。

www.timesofisrael.com/15-hurt-in-w-bank-settler-attacks-including-palestinian-farmer-recently-interviewed-by-toi/

www.timesofisrael.com/seven-injured-as-settlers-allegedly-set-fire-to-palestinian-buildings-in-west-bank/

また西岸地区では、ユダヤ人の家屋建設も急増している。今年に入ってから販売に出された家の数は5667棟と、年間数ではこれまでの最高を記録した。これまでの最高は2018年の3808棟であったことから、相当な増加数であることがわかる。

新たな住居が建てられている地域は、主に、エルサレムに近いマアレイ・アドミムと、西岸地区では最大のユダヤ人入植地で、すでに市扱いでもあるアリエル周辺である。これらすべてにユダヤ人が入居した場合、西岸地区入植者が2万5000人増えることになる。

マアレイ・アドミムとエルサレムの間には、物議となっているE1地区があり、今年ここにも3400棟の建設が許可された。E1にユダヤ人が住むようになれば、将来的には、エルサレムがマアレイ・アドミムとつながって、西岸地区を分断することになる。

パレスチナ人たち、特に今、その国家承認の問題が国際社会で出ている中、イスラエルの入植地拡大の動きは、繊細な問題になりうる。しかし、そうこうしているうちに、入植地の拡大は進んでいるようである。

www.timesofisrael.com/tenders-for-record-number-of-west-bank-settlement-housing-units-published-in-2025/

イスラエル国内アラブ系住民殺人事件1日で7人死亡:今年の犠牲者233人と急増

イスラエルでは、アラブ系市民が住む地域で、アラブ人どうしの殺人事件がほぼ野放し状態になっていることが問題になっている。そうした中、11月7日(金)の夜だけで、テルアビブなど、全国のアラブ人地域で、7人が銃殺される事態になった。

同様に殺人事件で死亡したアラブ人は、今年に入ってからだけで、223人である。このうち189人は互いの銃殺で、11人は警察官による銃殺となっている。うち112人が30歳以下で、18歳未満の未成年も5人。20人は女性であった。昨年の同時期と比べて、9%の増加となっている。

アラブ人社会では、各種犯罪事件の他、姦淫時などでの家族間の殺人の他、部族闘争からの殺人も発生している。

本来、イスラエルの警察が取り締まるところだが、これらの殺人事件をほとんど解決していないという。警察を管轄するのが、イスラエルはユダヤ人の国と主張するベングヴィル氏なので、アラブ系住民は、あえて、アラブ人の殺人犯罪を無視していると訴えている。

ベングヴィル氏が、警察閣僚に就任したのは、2023年である。Times of Israelによると、ベングヴィル氏は、就任した際、前任者が実施していたアラブ系社会の犯罪防止対策をすべて解除した。そのせいか、2023年のアラブ系社会での犯罪は、前年の2倍になっていたとのこと。

11月9日(日)、エルサレム首相官邸前では、アラブ系住民たちが、この件を改善するよう訴えるデモを行った。

www.timesofisrael.com/after-7-arabs-shot-and-killed-over-weekend-hundreds-rally-outside-pms-office/

石のひとりごと

この地域には、確かに、聖書時代から1000年以上にわたってユダヤ人とその国が、存在していたのであり、いったん消え去ったのではあるが、1900年以上経って、今、その元の地に、ユダヤ人が帰ってきたということに間違いはない。また、ユダヤ人生き残りのために、イスラエルという国は、唯一であり、必要不可欠である。

しかし、西暦70年以降、1948年にイスラエルが戻ってくるまでの間に、アラブ人が1000年以上も住んでいたことも確かなことである。非常に難しい問題である。

テル・メギドで最古5000年前のワインプレスと偶像礼拝道具発見 2025.11.10

イスラエル北部にある発掘現場テル・メギド。ヘブル人たちが、イスラエルに入ってきたころには、すでにカナン人たちの都市として栄えていた地である。

11月6日(水)、IAA(イスラエル考古学庁)が、この近くで国道延長の工事をしている中、これまで発見された中では最古となる5000年前のワインプレスの跡が発見されたと発表した。

また、当時のカナン人たちの偶像礼拝の際に、使われたとみられる神殿の模型や、ワインをつぐ道具がフルセットでもみつかった。これらからわかることは、5000年前にすでにワインを飲む習慣があったということと、それが、当時の偶像礼拝にも使われていたということである。

また、テル・メギドが、予想していたより大きな都市であり、1700年もの間、非常に大勢の人々が集まる偶像の拠点として存在しつづけていたということである。

メギドは、聖書にも古くから登場している。ヨシュアたちが来た時に、すでに存在しており(ヨシュア12:21)、マナセ族が支配したが、住民は追い出さなかったと書いてある。(士師記1:27)その後、ソロモンの時代に要塞化された。(第一列王記9:15)

その後、ユダの王アハズヤはメギドで、イスラエルに殺され、続いてヨシヤ王は、メギドでエジプトと戦って、死亡している。(第二列王23:29-30)

メギドは、預言者の書、ゼカリヤ書12:10-12にも登場している。ゼカリヤ書12章には、メシアがイスラエルに到来し、その時に、エルサレムに攻めてきていた、全ての国を滅ぼし、ダビデの家とエルサレムの住民を助けると書かれている。

この時、メギドでは、エルサレムを攻めた者たちの大きな嘆きがあるが、それと同じぐらい大きな嘆きが、エルサレムで、メシアを突き刺した者たちの嘆きがあるとも書かれている。

新約聖書的では、イエス(新訳聖書では救い主メシア)を実際に十字架刑とし、死を確認するために、その体を突き刺したのは、ローマ兵だが、そのすべてを推奨したのはユダヤ人たちであり、その後も、ユダヤ人は、イエスをメシアとは認めないまま終わりまで進むと考えられる。

また、終わりの時には、ユダヤ人たちは、世界中から攻撃されて、最後の拠点、エルサレムに集まっていると考えられる。このため、そのエルサレムに来るとされているメシアが来た時に、まさにかつて自分達が突き刺して殺したイエスこそがメシアであったことを知り、大いに悔い改める瞬間とも理解されている。

www.timesofisrael.com/5000-year-old-grape-press-oldest-proof-of-wine-production-in-israel-found-near-megiddo/

石のひとりごと

イスラエルには、聖書に書かれていることの証拠が、時代に応じて発見される傾向にある。メギドは、終わりの時に、イスラエル神以外を礼拝し、イスラエルを攻め滅ぼそうと集まる世の国々を象徴する場所である。それが今、出てきていることに、少し緊張も感じるところである。

カザフスタンがアブラハム合意加盟とトランプ大統領発表 2025.11.7

トランプ大統領は、11月6日(木)、自身とネタニヤフ首相、イスラム教徒が大半という、カザフスタンのカシム・ヨマルト・トカエフ大統領と3者電話会談を行った。

その直後に、トランプ大統領が、カザフスタンが、アブラハム合意に加盟すると、SNS上で発表した。

アブラハム合意は、イスラエルとの国交正常化を通して、地域の平和と繁栄を享受しようとする試みである。アブラハム合意は、トランプ大統領が、1期目の2020年8月に、UAE、バーレーン、スーダンが、イスラエルが国交正常化を受け入れることで始まっていた。

カザフスタンが加われば、トランプ大統領2期目で最初の加盟国になる。なお、シリアのシャラア大統領が、10日(月)に、ホワイトハウスを訪問するが、その際に、アブラハム合意もすすめるのではないかと推測されるが、トランプ大統領は、ノーコメントだった。

www.timesofisrael.com/kazakhstan-which-already-has-relations-with-israel-to-join-abraham-accords/

イスラエルが南レバノンのヒズボラ拠点を大規模攻撃:本格戦闘再開懸念 2025.11.7

イスラエル軍が南レバノンのヒズボラ地点大規模攻撃

southern Lebanon, Thursday, November 6, 2025. (AP Photo/Mohammad Zaatari)

2025年11月6日(木)、イスラエル軍が南レバノンのヒズボラ関連地点への大規模な攻撃を実施。

レバノン保健省によると、この攻撃で1人負傷した。しかし、これに先立つこの日の攻撃で1人死亡とのこと。

レバノン南部では、ヒズボラの再武装が拡大しており、イスラエルは、これは合意違反だとして、ヒズボラが非武装化しないなら、もっと大きな攻撃になると警告を発した。イスラエル北部でも戦争が再開になるのではないかとの懸念が広がっている。

エスカレートしていたヒズボラ情勢のこれまでの経過

ヒズボラは、2023年10月8日のハマスのイスラエル奇襲を支援するとして、北部からイスラエルへの攻撃を開始した。しかし、イスラエルの反撃で、ヒズボラは弱体化。レバノン政府に大きな影響を与えていたヒズボラが弱体化したことで、レバノンでは新政府が立ち上がった。

これを受けて、2024年11月、イスラエルとレバノン政府は、ヒズボラは、イスラエルとレバノンの国境から30キロ以上離れた、リタニ川より北(イスラエルとの国境から4キロ地点から24キロ地点まで)撤退することで停戦合意となった。

この時、リタニ川より南部地域にあるヒズボラの拠点は、レバノン政府が排除し、全国的にヒズボラを非武装化することで合意した。その後、レバノン政府は、ヒズボラ非武装化に奔走した。

しかし、レバノン政府によるヒズボラ排斥には、限界があったことから、レバノン南部については、イスラエル軍が時々入って、ヒズボラの武器庫や拠点、地下トンネルへの攻撃と破壊を繰り返すという状況が続いていた。

しかし約1年後、ヒズボラは非武装化どころか、レバノン南部で、武力を再建する様相になっている。レバノン南部でさえ、この様相なので、それ以外の、制限がかかっていない地域では、ヒズボラが、かなり復活している可能性が高い。一方、レバノン政府は、持ち合わせの武器が底をつく事態になっている。

このため、10月以降ぐらいから、レバノン南部では、イスラエル軍による攻撃が本格化し、攻撃が、頻繁に報告されるようになった。ヒズボラのエリート指導者の死亡も多数報告され、ヒズボラが壮大な葬儀を行う様子も報じられていた。

こうした中、合意の期限切れが近づき、11月、アメリカとエジプトが。レバノン政府に対して、イスラエルとの交渉への圧力をかけていたようである。

ヒズボラは、レバノン政府に対し、イスラエルの“占領”に抵抗する正当な権利があるはずだとして、シオニスト(イスラエル)とは交渉ではなく、約束通り南レバノンから撤退するよう圧力をかけることを要求するとの書面を提出した。

www.timesofisrael.com/hezbollah-warns-beirut-against-talks-with-zionist-enemy-idf-hits-terror-target-in-tyre/

その数時間後の11月6日正午過ぎ(日本時間午後6時過ぎ)、イスラエル軍は、レバノン南部(合意範囲内)の都市タイヤにあるヒズボラ拠点を空爆。

その他、ヒズボラの拠点がある2つの地域住民に、500メートル以上避難するよう警告し、その約1時間後、その地域への大規模な攻撃を実施した。

www.timesofisrael.com/idf-carries-out-wave-of-strikes-on-hezbollah-sites-in-south-lebanon-warns-of-more/

石のひとりごと

イスラエルを憎む勢力は終ることがない。それこそが、イスラエルの背後におられる神である主が、単なる宗教の対象で終わらないことを示していると思う。

国連安保理がシリアのアル・シャラア大統領への経済制裁を解除:アメリカがシリアに軍事拠点設置へ 2025.11.7

国連安保理がシリアのアル・シャラア大統領への制裁解除可決

UN Photo/Loey Felipe

11月6日(木)、国連安保理は、シリアの暫定政権シャラア大統領が、10日に来日するのに先立ち、シャラア大統領にテロリストとして課していた制裁を解除するかどうかの採択を行った。

結果、圧倒的多数で可決(中国は棄権)。シャラア大統領への制裁は解除されることとなった。

シリアのアル・シャラア暫定政権大統領は、イスラム主義過激組織アルカイダ出身であったことから、1年前までアメリカは、その殺害に1000万ドルの懸賞金をかけていたほどの人物である。

しかし、そのシャラア氏とその組織が、50年近く独裁政権を続けていたアサド政権を打倒し、より多様性に寛容なシリアを立ち上げる動きを開始した。国際社会は、懐疑的だったが、それから1年、シャラア暫定政権の動きを見て、信頼できると判断したようである。

アル・シャラア大統領は、10日(月)、アメリカを訪問することになっており、ホワイトハウスを訪問する初のシリア大統領になる見通しである。

www.nytimes.com/2025/11/06/world/middleeast/unsc-syria-al-shara-sanctions-removed.html

ダマスカス空軍基地に米軍駐留予定

May 14, 2025. (credit: SAUDI PRESS AGENCY/HANDOUT VIA REUTERS)

こうした動きの中、アメリカは、ダマスカスの空軍基地に、米軍の存在を置く準備を始めている。ISとりしまりに有効とみられる他、イスラエルとシリアの間の平穏にも功を発するとみられている。

イスラエルは、シリアでの内戦に乗じて、イランをはじめとする、イスラエルを攻撃しようとするテロ組織や、トルコ関係組織がシリアへ進出してくることを警戒し、首都ダマスカスを含め、そうした動きがある地域への攻撃を続けている。シリア政府は、イスラエルのこの動きは国際法違反だとして、非難している。

こうした中、トランプ大統領は、シリアとイスラエルを仲介し、水面化で不可侵条約を結んで、両国の間に、非武装地帯を制定する話を進めている。ダマスカスの空軍基地は、その地域に近いこともあり、そこに米軍の存在が加わることで、両国のこの計画を推し進めるものとみられる。

www.jpost.com/middle-east/article-872948

なお、米軍は、シリア北東部にはすでに軍を駐留させており、ここ10年の間、クルド人勢力のISとの戦闘を」助けてきた。ISが弱体化していることを受けて、ここでの米軍は、1000人まで半減させるとしている。

www.timesofisrael.com/us-to-establish-military-presence-in-damascus-to-monitor-potential-pact-with-israel/

石のひとりごと

ダマスカスにアメリカがいる以上、イランからヒズボラへの支援は、さらに届かなくなる可能性が出てくる。レバノン情勢が緊張する中、この動きが、ヒズボラを抑制することにならないか期待したい。

人質の遺体1人引き渡し:タンザニア人ジョシュア・モレルさん(21)2025.11.6

Gaza City, Nov. 5, 2025. (AP Photo/Jehad Alshrafi)

11月5日(水)夜、ハマスが、人質だとする1人の遺体を赤十字に引き渡した。

遺体はイスラエルに搬送され、法医学検査の結果、イスラエル人ではなく、外国人2人のいずれかの遺体であると発表されている。

タイ人のスッティサック・リンタラックさん(43)、農業研修生のタンザニア人ジョシュア・モレルさん(21)

その後、遺体は、農業研修生のタンザニア人ジョシュア・モレルさん(21)であることが判明した。

ジョシュアさんは、アラバ国際農業訓練センターの農業訓練プログラムに参加するため、2023年9月にイスラエルに到着していた数十人のタンザニア人学生の一人だった。

2023年10月7日、ジョシュアさんは、キブツ・ナハル・オズで、ハマスに殺され、遺体はガザへと拉致されていた。

ガザにまだ残っている遺体は、あと6人(イスラエル人5人とタイ人1人)となった。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/body-of-tanzanian-national-joshua-mollel-returned-to-israel-by-hamas-last-night/

www.ynetnews.com/article/0eilfr8lg

地獄の1日をまた生き延びた:元人質ロン・ブラスラヴスキーさん証言 2025.11.6

先月解放された人質20人のうちの1人だったロン・ブラスラヴスキーさん(21)が、CNNのインタビューで、自分を拘束していたイスラム聖戦関係者から、性的暴力や拷問の虐待を受けていたことを語った。

ロンさんは、2023年10月7日、ノバ音楽フェスで警備員として働いていて、イスラム聖戦に拉致された。ガザでは、丸裸にされ、拷問され、性的暴力を受けたという。

ロンさんは、私を辱めて、私の尊厳を崩壊させることが、彼らの目的だったと語る。「ここから早く出してくださいと神に祈った」でも自分に「くそくらえ」と語っている。

イスラム聖戦はまた、ロンさんに、イスラムに改宗するよう強制し、もし改宗したら、よりよい食事と環境を与えると言われたという。ロンさんは受け入れなかった。

Ram Braslavski, in a still from a propaganda video published by Islamic Jihad on July 31, 2025 and cleared for publication by his mother on August 1, 2025.

また、事実と違うイスラエル兵の死者数や、イスラエルへのダメージを語り、イスラエル人は弱すぎて、ロンさんの救出に興味もない。

それを訴えることもしてないと嘘の情報を伝えていたという。

ロンさんは、日々地獄の1日を生き延び、朝起きたら地獄の1日が始まる、そうしてまた地獄、また地獄・・終わりがなかったと語っている。(写真は今年8月1日にイスラム聖戦が送りつけてきたプロパガンダ写真)

ロンさんは、「私は悪魔と会って帰ってきたのだ」と語っている。

www.timesofisrael.com/i-was-torn-apart-dying-rom-braslavski-says-captors-sexually-assaulted-tortured-him/

石のひとりごと

ロンさんの話からも、まさにサタンの手中にいた感じがする。よく生き延びたと思うが、彼のすべてが破壊しつくされているかもしれない。

ガザを見れば、そこにいる人も領域も破壊されつくしていることから、まさにサタンの領域になっていることが理解できない人はいないだろう。

今ロンさんは、解放されたが、その破壊され尽くした心身とともに、これから生きていかなければならない。ロンさんには、救いを受け取って新しい人生を再スタートさせてもらうしかないのではないか。主の憐れみと導気を祈る。

イスラエル軍拘置所でのパレスチナ人虐待映像公開したIDF弁護士辞任問題 2025.11.6

イスラエルのメディアでここ数日ずっと取り上げら得ている国内問題がある。以下のような流れである。

ガザに近いネゲブ地方にある、イスラエル軍の拘置所スデ・テイマン。そこから釈放されたパレスチナ人たちが、イスラエル兵たちに、性的暴力や拷問などで虐待されたと訴え、問題になっていた。

その証拠映像となるクリップが、昨年7月、ネット上に流れた。映像には、拘束中のパレスチナ人を床に並べる中、1人を連れ出して性的暴力を振るっている様子が写っている。

このクリップのリークを、当時、軍事弁護人イファット・トメル・イェルシャルミが許可していたことがわかり、反政府のプロパガンダだとして問題となった。

イェルシャルミは、11月2日(日)、リークを許可したことを認め、責任をとって、職務を辞任した。その後、数時間の間行方がわからなくなり、ビーチで空になった同氏の車が見つかって自殺も懸念されたが、数時間後に生存が確認され、逮捕された。

証拠となりうる携帯電話がなくなっており、調査妨害の疑いも加わって、今もまだ留置所にいる。さらに、その後、元主席軍事検察官マタン・ソロモシュ大佐が、調査妨害を手助けした疑いで逮捕された。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/court-extends-remand-of-ex-military-advocate-general-for-another-2-days/

イエルシャルミ元IDF弁護士とソロモシュ元大佐の動きは、政府はもとより、右派たちの怒りを買う結果になった。パレスチナ人に有利な証拠を出して、国に損害を与えたからである。

ここ数年の間、イスラエルでは、左派に傾きがちな司法と、右派に傾きがちな政府の間で、深刻な対立になっている。政府は、ガリ・バハラブ・ミアラ司法長官を解雇しようとしたが、司法がこれを認めず、ミアラ氏は今も司法長官である。

こうした中、ミアラ司法長官は、イエルシャルミ元IDF弁護士の一件は、もはや調査はし尽くしたとして、調査の必要はないと主張したが、政府はこれを認めず、イエルシャルミ元IDF弁護士を逮捕。今も勾留している。

今後どうなるのかはわからないが、イスラエル国内でも右派と左派、司法と政府の亀裂と衝突が続いているということである。

www.timesofisrael.com/really-dont-remember-idfs-former-top-lawyer-said-to-have-approved-leak-in-group-chat/

石のひとりごと

ガザだけでなく、イスラエルの刑務所でも虐待がないとは言えないだろう。

この騒ぎの中で、ロン・ブラスラヴスキーさんが、ガザで経験した恐ろしい虐待を表明したのだが、双方ともに、人間の罪の現実は明らかである。

史上初:ニューヨーク市長に左派南アジア系イスラム教徒マムダニ氏当選:ユダヤ人への影響は 2025.11.5

ニューヨークの新しいマムダニ市長は反イスラエルのイスラム教徒

ニューヨーク市では、11月4日(月)、市長選挙が行われた。11月5日、開票の結果、候補者3人のうち、民主党で極左とも評され、反イスラエルの立場を表明している、イスラム教徒の、ゾーラン・マムダニ氏(34)が、103万票(50.4%)を獲得し、当選が確実となった。

マムダニ氏は、初の南アジア系で生まれはアフリカ系、さらには、34歳と、100年ぶりの最年少市長である。

マムダニ市は、勝利演説において、「ユダヤ系ニューヨーカーと共に立って、反ユダヤ主義と戦う」と表明。同時に、「この町は、100万人以上のイスラム教徒が、自分の町だと思える場所になる。5地区のことに限らず、影響力においてもそうなる。イスラム教恐怖を煽って選挙に勝つ時代は終わった」と述べた。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/mamdani-we-will-stand-steadfast-alongside-jewish-new-yorkers-not-waver-in-fight-against-antisemitism/

このコメントからもわかるように、反ユダヤ主義と戦うとはいえ、反シオニズム、反イスラエルのイスラム教の立場なので、ダブルスタンダードだとも言われている。

マムダニ氏は、2023年5月に、ニューヨーク州議員であった時に、可決にはならなかったが、ヨルダン川西岸地区入植地への支援金を禁止する法案、「イスラエル入植者暴力へのニューヨーク資金援助法案」を出していた。

www.timesofisrael.com/as-ny-assemblyman-mamdani-pushed-bill-barring-nonprofits-from-supporting-israeli-settlement-activity/

この流れで、親パレスチナのデモをする人々や、ユダヤ人でもイスラエルの存在に疑問を持つ人々は、マムダニ氏に投票する傾向にあったことから、選挙前から支持率が高くなる傾向にあった。

しかし、皮肉にもニューヨーク市は、特にユダヤ人が多い町である。そのニューヨーク市で、イスラム教徒が市長になったということである。

*ニューヨーク市のユダヤ人とイスラム教徒の人口2025(Wikipedia)

Wiki

ニューヨーク市(5地区)に住むユダヤ人は96万人から100万人で、世界最大のユダヤ人コミュニティがある。その半分近くはブルックリンに住んでいる。ニューヨーク市人口(825万人)の12%はユダヤ人である。

一方イスラム教徒は75万人で9%。アメリカ在住のイスラム教徒の22.3%がニューヨーク市在住である。

マムダニ氏が市長になる可能性が高まっていたことに危機感を持ったニューヨーク市のラビ・エリオット・コスグローブは、選挙前に、会衆にマムダニ氏に投票しないよう呼びかけた他、国内のラビに、マムダニ氏が市長になることに反対する文書に署名するよう要請を出した。

10月31日(金)までに、署名は1000を超えていた。ラビたちの間で集まった署名数では史上最大を記録した。

しかし、これについては、自分のラビが署名したかどうかで、会衆の間で不安が広がったことや、政教分離の原則や、民主主義の原則を打ち出して、この動きに反対するラビのあり、混乱にもなっていた。

www.timesofisrael.com/as-number-of-rabbis-to-sign-anti-mamdani-letter-tops-1000-others-decry-red-lines/

選挙前日、トランプ大統領は、無所属中道派で、元ニューヨーク州知事も務めた、アンドリュー・クオモ候補(67)を支持すると表明。自身のプラットフォームで、もしマムダニ氏が選出されたら、ニューヨーク州への連邦資金を停止するとの警告も出していた。

www.timesofisrael.com/trump-backs-cuomo-threatens-to-withhold-federal-funds-if-mamdani-wins-nyc-mayoral-race/

しかし、結局、マムダニ氏の得票が最多数となり、次期ニューヨーク市長になることが決定したわけである。

ニューヨークのイスラム教徒たち「今こそ私たちの時」と大歓声

At a Muslim-focused watch party in Astoria, Queens, voters were joyful at the outcome of Tuesday’s election. Credit…Vincent Alban/The New York Times

NYTによると、マムダニ市の当選が決まった時、クイーンズ州のイエメン系の大型テレビがあるカフェでは、イスラム教徒たちが、何百人も集まり、英語や、バングラ語、アラビア語で、「私たちの時が来た!」と大歓声を上げていたとのこと。

市内のイスラム教指導者たちは、マムダニ氏の当選で、今後、イスラム教徒たちに政治の参画が拡大すると予想すると語っているとのこと。

www.nytimes.com/2025/11/05/us/muslim-new-yorkers-mamdani.html

ニューヨークのユダヤ人はイスラエル移住を急ぐべき:チクリ・ディアスポラ担当大臣

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マムダニ氏の当選を受けて、イスラエルのディアスポラ(海外にいるユダヤ人)担当大臣のアミハイ・チクリ氏は、マムダニ氏は、ハマス支持者だと述べ、ニューヨークのユダヤ人は、イスラエルに移住を急ぐべきだと表明した。

チクリ大臣は、ニューヨーク市がマムダニ市を市長に選んだことは、市が今深刻な転換期を迎えたことになると警告する。

それは今始まったことではなく、徐々に始まっていたとチクリ氏は次のように語っている。

「ニューヨーク市は、19世紀の間、数えきれないユダヤ難民を受け入れ、成功への機会を見つけるための自由を与えた町だった。だから今、ニューヨークに、イスラエルの外では、最大のユダヤ人コミュニティが存在している。

しかし、その後、カタールの金に支配された、ニューヨークの州立大学で反シオニズムの流れが広がり、特にコロンビア大学は、アメリカのハマス支持者の強力な拠点となった。

ニューヨークが、もう前のニューヨーク、特にユダヤ人にとってのニューヨークに戻ることはない。ニューヨークは今、真っ直ぐに目を開いた状態で、「何も心配はない」と言っている、ロンドンが陥った闇(イスラム勢力に支配されつつある)に向かっている。大丈夫なことは何もない。」

チクリ大臣は、ニューヨークにいるユダヤ人は、イスラエルに自宅を持つことを真剣に考えるべきだとコメントをしめくくった。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/election-of-hamas-supporter-mamdani-means-new-york-jews-should-flee-to-israel-says-minister/

石のひとりごと

これは本当に驚きの事態だ。ニューヨーク市は、ユダヤ人人口が多く、ユダヤ色があちこちにある町である。コシェルを守れる大きなユダヤ系の大学病院もある。

ニューヨークのユダヤ人は、主には白人系のアシュケナジーで、ユダヤ教最大の派閥ハバッド派の拠点もここにある。

そのニューヨークの市長が、なんと、全く共通点がない、アジア系アフリカ系のイスラム教徒である。これからどうなるのか。時代の大きな動きの実感と、危機感も感じる。

特にユダヤ人には、危機の始まりかもしれない。特に、イスラエルを支持するユダヤ人と支持しないユダヤ人の振り分けの時になるだろう。

しかし、こういう時だからこそ、イスラエルの背後におられる主の御手が、よりはっきり表れてくることにもなっていくはずである。

これからどうなっていくのか、ユダヤ人社会に注目しながらお伝えしていこうと思う。

ガザからイスラエル兵イタイ・ヘン軍曹の遺体帰国 :故ハマミ大佐葬儀に数千人が敬意 2025.11.5

イタイ・ヘン軍曹の遺体帰国

late November 4, 2025. (Israel Defense Forces)

11月3日に3人の遺体が返還されたのに続いて、ハマスは、11月4日(火)夜、新たに遺体の入った棺桶を赤十字に引き渡した。

精査の結果、イタイ・ヘン軍曹(19)と判明した。ヘン軍曹は、アメリカ国籍を持つ、最後の人質だった。

ヘン軍曹は、10月7日当時、戦車部隊隊員として、ナハル・オズのイスラエル軍基地で任務遂行中だった。この1週間後に弟のバル・ミツバ(成人式)が予定されていたため、その日に休暇をもらうために、シムハット・トーラーの休日を返上していたという。

ヘン軍曹は、ハマスの攻撃を受け、同じ戦車隊のダニエル・ペレツ大尉、トメル・リーボヴィッツ軍曹、とともに戦死した。その後、ヘン軍曹の遺体は、ダニエル・ペレツ大尉の遺体と共に、ガザへ拉致された。

ペレツ大尉の遺体は先月先に返還され、すでに埋葬も終わっている。

この3人と同じ部隊で、先月、1人生きて解放されたのが、マタン・アングレストさんである。マタンさんは、ペレツさんの葬儀で、「イタイさんを必ず帰還させる。そのために直ぐにも軍に戻る用意がある」と言っていた。

www.timesofisrael.com/idf-brings-casket-with-apparent-body-of-hostage-from-gaza-to-israel/

ガザに残されているイスラエル人の遺体は7人となった。この中には、10年以上前の2014年から拉致されたままになっている、ハダール・ゴールディン中尉(23)の遺体も含まれている。(上段左端)

もう1人は警察官のラン・グヴィリ軍曹(24)と、5人は、民間人で、イスラエル人3人(ドロール・オールさん(48)、リオル・ルダエフさん(61)、メニー・ゴダールさん(73))、

出稼ぎで家族に資金を送っていたタイ人のスッティサック・リンタラックさん(43)、農業研修生のタンザニア人ジョシュア・モレルさん(21)である。

www.timesofisrael.com/the-16-hostages-whose-bodies-are-still-held-in-gaza/

www.ynetnews.com/article/b1bmr3dk11e

故ハマミ大佐葬儀に数千人が敬意

この前日、11月4日(火)に遺体で帰国を果たした、アサフ・ハマミ大佐(40)の葬儀が行われた。

ハマスと戦って死亡し、2年以上経ってようやく帰国できた大佐の遺体はキリアット・サウル軍事墓地に葬られたが、車列の道中を含め、敬意を表して集まった人々は数千人ともみられている。

葬儀にはヘルツォグ大統領も出席。ザミール参謀総長は、多くの部下を愛し、育てて、尊敬されていたハマミ大佐を「英雄」と表明していた。

葬儀の様子は、ユーチューブで同時放送され、国を上げての敬意が表されたいた。

葬儀には、妻とまだ幼い息子アロン君はじめ、子供三人の子供たちがいた。

www.timesofisrael.com/rest-in-peace-war-hero-funeral-held-for-slain-officer-ex-hostage-col-asaf-hamami/

石のひとりごと

いつもながら・・・もうこの世にはいない、この人々の笑顔がなんとも心に突き刺さる。

また国のために命を落とした人に最大の敬意を払うイスラエル人たち。多様ながら、こういう悲しみを共有することで、ますます一致することになるのだろう。

従軍を拒否する超正統派たちは、こういうシーンにはほとんどみられないが、どう感じているのだろうかとも思う。

人質だったイスラエル軍将校3人の遺体帰国:1人はアメリカ国籍 2025.11.4

11月2日夕方、ハマスは、3人の遺体をイスラエルに引き渡した。

法医学検査の結果、3人のイスラエル軍将校のものであることが判明。3日朝、発表された。以下の3人である。

アサフ・ハマミ少佐(40)、オメル・マキシム・ニュートラ大尉(21)、オズ・ダニエル軍曹

IDF

ハマミ少佐は、南部ガザ部隊の将校ある。10月7日は、国境近くのイスラエル軍基地で5歳の息子と安息日を過ごしていた時に、ハマス奇襲の連絡を受け、息子を安全な場所に預けて出動。戦闘で死亡し、遺体はガザへ拉致されていた。遺族は、妻のサフィールさんと、3人の子供たち、両親である。

サフィールさんは、深い悲しみの中にも、出動を決断したハマミ少佐の決断に平安を感じている。そういうあなたであることに、私は恋に落ちたのだから

ニュートラ大尉は、第77戦車部隊の小隊長で、10月7日、キブツニリムに近い国境付近のハマスとの激戦中に死亡し、遺体はガザへ拉致されていた。

ニュートラ大尉は、1人で移住してすぐに従軍する、いわゆるローンソルジャーで、イスラエルとアメリカの二重国籍であった。

両親は、ニューヨークに住むアメリカ人である。トランプ大統領は、「遺体が戻ってきてよかったが、明らかに素晴らしいことではない」とコメントした。

オズ・ダニエル軍曹(19)は、ニュートラ大尉と同じ戦車で戦っている時に死亡し、遺体はガザへ拉致されていた。両親と双子の妹が遺族である。

残る人質の遺体は、8人となった。うち1人は、アメリカ国籍でもある。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/3-bodies-returned-by-hamas-confirmed-as-idf-soldiers-asaf-hamami-oz-daniel-omer-neutra/

この後、イスラエルは、返還された人質1人あたり15人との合意により、パレスチナ人45人の遺体を赤十字に引き渡した。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/israel-hands-over-bodies-of-45-palestinians-after-hamas-returns-remains-of-3-hostages/