アラブ人への接近!?リブリン大統領 2014.10.27

www.jpost.com/Israel-News/Rivlin-at-Kfar-Kasim-site-of-1956-massacre-A-terrible-crime-was-committed-here-379845

8月に新しく大統領に就任したルーベン・リブリン大統領(75)。徐々に公務の機会が増えて来ている。先の仮庵の祭りでは、ユダヤ人とアラブ人が混在するロッドに仮庵を建てて、アラブ人も招待。

今日は、1956年に、イスラエル軍によって、子供を含む49人が射殺されたクファル・カシムでの記念イベントに、自ら出席した。

*クファル・カシム事件
当時村は外出禁止令になっていたが、それと知らずに外出先から帰って来たアラブ人49人(子供を含む)をイスラエル軍兵士が射殺した事件。

この事件については、前ペレス大統領がすでに正式に謝罪しているが、被害者家族の怒りが消え去ったわけではなく、村は、リブリン大統領も謝罪しないなら、来ない方がいいと言っていた。

しかし、リブリン大統領は、この事件は、イスラエルの”虐殺事件””テロ行為”だったとまともに認め、イスラエル国家の代表として遺族らに謝罪した。村人たちには暖かく迎えられた。

リブリン大統領の一族は、イスラエル建国前から、代々エルサレムに住んでいる敬虔なユダヤ教徒。リブリン大統領も、聖書に精通する敬虔なユダヤ教徒である。特に、父親は、周辺アラブ人とともにラマダンの時には断食するなどして、周囲のアラブ人との関係を重視していた人物だったという。

シナイ半島:エジプト軍兵士33人死亡でガザ交渉延期へ 2014.10.27

24日、ガザに近いシナイ半島北部で、エジプト軍兵士33人が自爆テロによって殺害された。事件を受けて、シーシ大統領は、3ヶ月の戒厳令を発表。シナイ半島での、イスラム主義テロリストの一掃作戦をさらに強化している。

犯行声明は出ていないが、シーシ大統領は、”海外からの過激派”の犯行と言っている。

*シーシ大統領は、昨年就任以来、シナイ半島の、ベドウインの犯罪組織の他、ムスリム同胞団関係の残党など様々なイスラム過激派グループの一掃作戦を展開している。

<カイロ交渉延期:遅れるガザ地区復興>

27日、カイロでは、ガザ復興に関するイスラエルとパレスチナの間接的交渉が行われる予定だった。しかし、シナイ半島でのテロを受けて、エジプトは、これを11月中旬まで延期すると発表した。これにより、ガザ復興はさらに遅れることとなる。

ガザ地区の復興については、先の支援国会議で、54億ドルの支援金が決まったが、実際には、まだ全額が支払われたわけではない。また、このときの会議では、実際には物資の出入りを監視することになるイスラエルが招かれていなかったため、実務的な部分の詰めが欠けているという。

たとえば、ある支援国が、ガザの会社を使って建物の再建を行おうとする場合、その計画書などをイスラエルに提示する。必要と申請された物資の搬入を許可するかどうかは、(イスラエル側からの搬入に関しては)、イスラエルが決めることになる。

その搬入物資をどこから入手するかは、パレスチナ人と支援国が決めるのだが、結局はイスラエルで買う場合が多いとみられ、パレスチナ側はそれを嫌がっているので前に進まない。

また、昔からの”常識”だが、パレスチナでは、支援金の30%程度は必ず、指導者らの個人ポケットに入り、一部は必ずテロ活動に流れる。(アラブーイスラエル経済に関するスペシャリストのギル・フェイラー博士)

フランスは、「どうせ2、3年後にはまた破壊するようなプロジェクトに金を出したくない。」と公に発言しているという。。。。というような状況で、一応、復興資材搬入はすでにはじまってはいるものの、実質的な復興に着手したとはいえない状況である。

ハマスは、復興が遅れるなら、イスラエルを攻撃すると、相変わらず、非論理的なことばかり言っている。

ヒマラヤ・バス事故:イスラエル人2人死亡 2014.10.25

ヒマラヤの雪崩で多数の犠牲者を出したヒマラヤだが、その1週間後の24日、今度はバスが150m谷底へ転落する事故が発生。乗客11人が死亡。52人が負傷した。死亡した11人のうち、2人がイスラエル人女性(30才、21才)だった。

調べによると、このバスには、屋根の上も含めて100人ほどが超定員オーバーで乗っていたという。山道でバランスを崩して転落したもようである。

死亡したシーラ・ダブーシュさん(30)は、医師としてインターンを終えたばかりで、帰国後はテルアビブの病院に就職が決まっていた。イスラエルは、先のヒマラヤでの雪崩で4人の犠牲者を出したばかりだった。

エルサレム・西岸地区で衝突続く 2014.10.25

昨日、ライトレールを待っていた人々に車が突っ込むというテロが発生し、3ヶ月の乳児が死亡したことを受けて、今日24日、イスラエルの治安部隊は、隊員を1000人増やしての警戒態勢となった。空にはヘリコプターが舞って、監視するのが見えた。

特に今日は金曜のイスラム礼拝日。神殿の丘では、40才以下の男性の入場を制限する措置がとられた。東エルサレムではパレスチナ人と治安部隊が衝突し、パレスチナ人3人が逮捕された。

パレスチナ自治区のラマラ近郊では、治安部隊に火炎瓶をなげようとしたパレスチナ人をイスラエル軍が射殺。17才だった。*一部のメディアでは14才と報道している。

しかし、こうした現場から歩いて15分ほどのエルサレム西側市内は、いつもと全く変わらない安息日入りの金曜だった。ライトレールもいつのもように運行していた。

ジャパンウイークに出演中のヘブニーズは、急遽、日曜日、パレスチナ側でコンサートを行い、「和」を伝えることになったという。

リーダーの石井マレさんによると、ユダヤ側では何を言ってもいいと言われたが、パレスチナ側では、イスラエルの話はしないよう、言われているとのこと。

エルサレムでテロ:3ヶ月乳児死亡 2014.10.23

22日夕刻、エルサレム市内、Amunition Hill (六日戦争記念の丘)付近で、市内を走るライトレール(路面電車)を待っていた乗客の群れに乗用車が突っ込み、ベビーカーに乗っていた3ヶ月の女の子ハヤ・ブラウンちゃんが死亡。7人が負傷した。

突っ込んだ車を運転していたのは、東エルサレムのシロアム在住のパレスチナ人アベド・アブデルラフマン・シャルディ(21)。突っ込んだ後、車を降りて逃げようとしたところ、警察に撃たれ、後に病院で死亡した。

アベドの家族は事故だったと主張しているが、アベドは、イスラエルへのテロ行為で刑務所を何度も出入りしている重要警戒人物。イスラエル当局はテロ行為であると断定している。

この事件発生後、夜間、シロアムや、東エルサレムのシュアハットなどでは、治安部隊への投石などによる衝突が発生。今朝23日朝には、東エルサレムのユダヤ人地区マアレイ・ハゼイティームの幼稚園が投石を受けた。子供たちは避難して無事だった。

ネタニヤフ首相は23日、「テロには忍耐0」の方針だとして、諜報機関、治安部隊などに、東エルサレムで暴動に加わった者を逮捕、一掃するよう命じた。治安部隊は、夜間だけで、東エルサレムと西岸地区全般で、すでにハマス系のパレスチナ人17人を逮捕している。

別件になるが、23日朝には12才の少年が、走行バイクに投石して逮捕されるなど、最近の逮捕されるパレスチナ人の暴徒は10代の少年たちが多い。取り扱いは難しいとみられる。

今回、犠牲となったハヤちゃんは、アメリカ国籍の正統派家族だった。昨夜中に行われた葬儀には数百人の正統派が参列。リブリン大統領、バルカット市長、エルサレムのチーフラビも参列しての葬儀となった。

<とりなし事項>

前回、3人のユダヤ人少年が誘拐・殺害されたことを受けて、ユダヤ人過激派らが、パレスチナ人少年を殺害。ネタニヤフ首相が大規模にテロリスト一掃作戦を展開したことを受けて、ガザとの戦争に発展したという経過がある。

今回、ユダヤ人の3ヶ月の赤ちゃんが死亡している。今後、再び暴力の応酬に発展しないよう、とりなしが必要。

なお、衝突が発生した地域は、確かにエルサレムで、町の中心部からライトレールで10分以内の地点はあるが、ユダヤ人居住区の西側ではこうしたテロは発生しておらず、普段と変わらない日常が続いている。

シロアムを巡る緊張 2014.10.23

今回の犯人はシロアム出身のパレスチナ人だった。事件との関連は、まだ証明されていないが、シロアムでは、先週にもパレスチナ人とユダヤ人が衝突している。

シロアムは、東エルサレムの旧市街外南側、ダビデの町に隣接するパレスチナ人の居住区である。しかし、この地域は、ダビデとの関わりもあり、ユダヤ教徒にとっては非常に重要な地域。エルサレム市も、市の一部であるとして、発掘や観光にからんでの開発を試みている。

現在、シロアムには、一部の宗教シオニスト系のユダヤ人が、ダビデの町を中心にパレスチナ人に囲まれるようにして住んでおり、その居住地域を広げる動きがある。

先週、シロアムの建物を購入したとするユダヤ人9家族が、シロアムに移り住んで来たことから、パレスチナ人と衝突。欧米諸国からも相当な非難を受けている。

仮庵の例祭の時、シロアムのユダヤ人たちが、谷の底で、パレスチナ人の住居に見下ろされるような状況の中で、大きな音楽を響かせて踊る様子が見えた。確かに、わざわざそこでやらなくても・・・とも思わせられる光景だった。

<サイレント・インティファーダ>

インティファーダとは、パレスチナ人がイスラエルの”占領”に反対して投石などで暴動を起こすことを指す。1980年代後半に始まり、2000年には、市民をねらった自爆テロが頻発する第二インティファーダが発生している。

最近では、ケリー国務長官が推進していたイスラエルとパレスチナの和平交渉が頓挫して以来、パレスチナ人の暴動が時々発生しており、第三インティファーダの可能性がささやかれ続けている・・・が、”まだ”そこまで至っていないと分析されている状況である。

しかし、ここ数週間、神殿の丘での暴動が急増している他、走行中のイスラエルの車両への投石、上記ライトレールが、東エルサレムを通過する時に投石されるという事件がめずらしくなくなっている。

こうした行為の多くは、大きな死傷には発展しないためにメディアに取り上げられないことから、「サイレント・インティファーダ」と呼ばれている。

一方、パレスチナ人からは、ユダヤ人”入植者”がパレスチナ人居住区に現れては、値札行為と呼ばれる落書きなどの卑劣な行為や、子供たちに対する暴力を振るっている、それを警察は取り締まらないと訴えている。

こちらも、あまりニュースになっていないのだが、実際には、西岸地区などで、10代のパレスチナ人とイスラエルの治安部隊の衝突が頻発し、多数の逮捕者や負傷者、死者も出ているもようである。

イスラエルでiPhone6発売 2014.10.23

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4583084,00.html

イスラエルでも、iPhoneやiPadは普通に出回っている。しかし、アップルストアはない。そのため、世界に遅れて、昨日、iPhone6が販売となった。

売り出されたのはテルアビブ北部の店舗だが、200人以上の列ができた。価格は、消費税18%を含む各種税金と諸費用を含むため、世界平均より40%高く3490シェケル(約11万円)となっている。

イスラエルに注目し始めた日本 2014.10.21

今年4月、ネタニヤフ首相が日本を訪問。7月には茂木経産省がイスラエルを訪問して、政府レベルでの産業開発で協力関係を締結するなど、日本は政府をあげてイスラエルとの関係を強化しはじめている。

その背景には、第二のシリコン・バレー、またはシリコン・ワジ(ヘブライ語で谷)と言われるイスラエルのIT技術がある。

イスラエルは、小国ながら、アメリカに次ぐ世界第二位のIT関連スタートアップ(起業)国。私たちが日常使っているPCの中には、実はイスラエル発信の技術が満載されている。

イスラエル人が開発し、その技術を元に立ち上げた会社を、NECなど大手会社が、何百万ドルというような大金で買い上げ、PCの中に組み込んでいるという仕組みだ。今、日本が、今最も注目しているのが、イスラエルのサイバー・セキュリティ技術である。

<トヨタがテルアビブで、日系企業初のハッカソン開催>

テルアビブでは、今週、トヨタが、日系企業では初めて、イスラエルでのハッカソンを開催する。ハッカソンとは、様々なソフトウエア技術関係者が数日間集まって、技術を競ってアイディアを出し合うという催し。いわばIT技術のブレーンストーミングのようなもの。

今回のトヨタのハッカソンでは、自動車関連の技術をイスラエルの起業家たちに競い合ってもらい、優れた技術をトヨタや、他の日系企業が買い上げる。現在、山口壮外務副大臣はじめ、日系企業の代表団もイスラエルを訪問している。

今回のハッカソンは、「世界の常識「イスラエル」をもっと皆様の近くに」とする日本の若手企業Japan Innovation Center(イスラエル在住CEO岡田一也さん )、サムライ・インキュベーターと呼ばれる日系スタートアップ系企業がバックアップしている。

*サイト参照/必見!:Japan Innovation Center(日本語) japaninnovationcenter.com

          サムライ・インキュベーター(英語) http://www.samurai-incubate.asia 

日系企業でハッカソンをイスラエルで開催するのはトヨタが初となるが、イスラエル側は、他の会社もこれに続くと予測している。

イスラエルと日本企業を結ぶJapan Knowredgeを長年経営しているイスラエル人ビジネス・ウーマンのベレッド・ファルベルさんによると、日本は、これまでアラブ諸国の機嫌を損ねる事を恐れ、イスラエルとのビジネスには常に消極的だった。

しかし、今、その流れが急速に変わり始めているという。日本人でこの波に乗れる働き人が足りないと”うれしい”悲鳴をあげている。

<エルサレムでジャパン・ウィーク(外務省)・ヘブニーズ(石井マレさん)も出演>

エルサレムでは、19日から25日まで、ジャパンウィークが開催されている。主催は、エルサレム市と日本外務省の協賛。

昨日のオープニングでは、イスラエルからは、エルサレムのバルカット市長、ギドン・サル内務相、日本からは、山口壮副外務大臣、松富重夫駐イスラエル大使夫妻が出席。多くの日系企業関係者が招かれていた。

ギドン・サル内務相のヘブライ語のスピーチでは、元駐日大使のエリ・コーヘン氏が袴姿でヘブル語から日本語へ通訳。相当なしっちゃかめっちゃか通訳だった。本人も「むちゃくちゃですみませんと」と言われていたが、日本人(しかもヘブライ語がわかる)以外にはだれにもわからないので、まったく問題なし。

元敏腕ビジネスマンのバルカット市長は、これまでに何度も日本に言った事があるという。日本とイスラエルの文化は本当に違うと語り,
互いの文化交流への期待を語った。

またイスラエル人には根強い人気の日本文化イベントを行うことで、エルサレムにイスラエル人観光客が来るというの彼の狙いも語った。イスラエル側は、そろって、これを機に、次は日本でイスラエル・ウィークを開催してほしいと要請していた。

その後、両国の関係祝福を祝って、樽酒の鏡開きが行われた。しかし、さすがイスラエル人。ハンマーをそれぞれがさっさと振り下ろしてしまい、音頭取りが慌てる場面も。

ちなみに、イベントの雰囲気だが、しっとり静かな伝統的日本文化ではなく、日本文化の要素を含む近代的日本文化。バイオリンとお琴、パーカッションで、現代風のアレンジをしたテンポの早い曲が披露され、小錦が出演してウクレレ演奏。

また、”外務省推薦”で、アメリカなどでも人気を得ている日本風バンドのヘブニーズ(石井マレ牧師・別のバンド名は天国民)が出演している。http://heavenese.jp/live/2014jerusalem/index.html

この他、会場周囲では、茶道のデモンストレーションや、浴衣や着物販売などがある。食事(立食式)はもちろん日本人職人による寿司。

*ヘブニーズについて 

今回、遅ればせながら、石井マレさん率いるヘブニーズの存在を始めて知ることとなった。バンドのレベルはかなり高く、3回のアメリカツアーでも成功をおさめている。アメリカでは、日本のクリスチャングループとして知られる。

アメリカでは学校などを訪れ、演奏活動とともに、「和」の心を解く。イスラエルでも、学校訪問が予定されている。イスラエルは紛争の地だとして、さらに「紛争国に和を」とメッセージに力が入っている。http://heavenese.jp/live/2014jerusalem/support.html

日本では全国の神社境内などでも、コンサートを開催。その中で、賛美やメッセージも語っているという。しかし、イスラエルで配られたちらし(HPにも)には、厳島神社の写真があしらわれており、度肝を抜かれた。

石井さんは、パワフルな聖霊派牧師・伝道者だが、神社、神道は、聖書、ユダヤの神から来た、ルーツは同じだという説を取り入れており、ステージに、神社関係の要素ももりこんでいる。福音は欧米だけのものではないと主張する。アメリカのクリスチャンはそれを聞いて拍手する場面も。 https://www.youtube.com/watch?v=-QPtwUTsW9Q#t=390

*この説については、日本の教会では賛否両論あり、論議になっていることに注意。 

—参照:ヘブニーズHP http://www.heavenese.jp/media.html 
(日本文化風賛美!?Praise the Lordの他、日本の太鼓を集団でたたきながらハレルヤ!と叫ぶなど)

<海外進出に力を入れる安倍政権>

安倍首相は、自らも外遊を積極的に行い、海外支援にも力を入れている。

アメリカの要請を受けて、エボラ熱封じ込めのために日本人医療従事者を、現地派遣しているほか、先頃、憲法9条の解釈改正を成立したことを受けて、自衛隊をドイツにあるアメリカ軍のエボラ熱対策部に派遣する予定である。

西アフリカ現地へ自衛隊を派遣することも検討中。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141018-00000076-san-pol

*エボラ熱については、WHOが、「今年末までの60日が勝負だ。負ければ人類が敗北する。」と警告したことを受けて、オバマ大統領が、本格的な協力活動を世界に呼びかけた。これを受けて世界各国が本格的に動き始めている。

<石のひとりごと>

日本は、アメリカとの関係強化、イスラエル接近と、徐々に旗印を明確にしはじめている。これは喜ばしいことであると同時に、ふさわしい人材育成が急務であること、また今後、テロなど海外の様々な課題と日本が無関係ではなくなっているということを覚悟する必要があるということである。

ヒマラヤでのイスラエル人犠牲者4人 2014.10.21

先週、記録的な吹雪と雪崩の見舞われたネパール、ヒマラヤ山脈のアンナプルナでは、捜索活動を終了するに至った。これまでに発見された死者43人の中の4人がイスラエル人だった。負傷者は7人。それぞれ帰国している。

先に発見された3人の遺体はイスラエルに無言の帰国となり、それぞれ、悲しみの葬儀が行われた。

最後に遺体となって発見されたミハル・チャカスキーさん(36)は、13年前に、同じヒマラヤでの雪崩で、ボーイフレンドを失っていた。

ヒマラヤの雪崩でイスラエル人4人死亡か 2014.10.16 

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4580907,00.html

15日、ヒマラヤ山脈で発生した吹雪と雪崩のニュースは日本でも流れていることと思う。これまで死亡と確認された人の数は、メディアによって違うが、イスラエル(Ynet)では死者17人、行方不明者100人と報道されている。(日本時間16日朝6時情報)

イスラエル外務省は、死亡が確認された17人のうち、1人はイスラエル人であることを確認している。しかし、現地のニュースではイスラエル人死者4人と報道されており、4人死亡している可能性がある。

また、イスラエルは、仮庵の連休中なので、ヒマラヤへの山登りに出かけた人は他にもいる可能性がある。イスラエル外務省は、登山家で、雪山レスキューの第一人者ナダブ・ベン・ヤフダさんに応援を要請。ナダブさんを含むイスラエルのレスキュー隊が、ネパールでの捜索活動をはじめている。

連絡がとれなくなっている被災者が、手遅れになる前に発見されるよう、今祈り必要。*この雪崩の被害に日本人がいたかどうかはまだ不明。

なお、イスラエルでは、先週、ペルーで川下りをしていたイスラエル人2人のボートがひっくり返り、死亡したことが確認されたばかり。

聖書を読み始める日:シムハット・トーラー 2014.10.16

今日16日は、聖書に書かれた8日目に、聖なる会合を持つ日にあたる。(レビ記23:36)ユダヤ教によると、この日は、モーセがシナイ山で、律法を受け取ったことを記念する日でもある。ユダヤ人たちは、この日までに聖書(旧約)の通読を終え、16日早朝、創世記から再びあらたな通読に入る。

日没が過ぎると、シナゴグでは、トーラーの巻物を男性たちが、喜びをもって、歌い踊りながら持ち回る。これが終わると、秋の例祭が終わり、新しい年の通常の日々が始まることになる。

ガザへ建築物資搬入開始 2014.10.15

ガザ地区復興会議で54億ドルが集まり、建築物資を安全に搬入する手順が定められたことを受けて(前回オリーブ山便り参照)、14日、トラック60台が、イスラエルからガザ地区へ入った。

搬入したのは、セメント600トンと、トラック10台分の金属。戦後、建築物資がガザへ入るのはこれが最初となる。

同時に、イスラエルは、ガザ地区の農産物(なつめやしとスイートポテトなど)を西岸地区へ販売する許可を出すと発表した。数週間以内に、15トンの農産物が、西岸地区へ搬出されることになっている。(イスラエル軍発表)

ガザ地区から西岸地区への農産物出荷は5年ぶりとなる。建築物資搬入と、農産物の出荷は、イスラエルとパレスチナが、仲介者を介して停戦合意に至った項目の履行である。
www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Reconstruction-materials-enter-Gaza-for-first-time-since-war-378905

<バン・キ・ムン国連総長、ガザ地区視察>

ガザへの物資搬入が始まると同時に、国連のバン・キ・ムン事務総長がガザ地区を訪問、視察。ガザのビーチでは、パレスチナ人の漁師たちとも面会した。

バン氏は、ガザの激しい破壊の現場を見、「想像を絶する破壊」と語り、これまでの”建てては壊す”という悪循環を断ち切るため、イスラエルは国境閉鎖の緩和をすすめなければならないと語った。

バン氏は、ガザからの帰り、イスラエル側で、ハマスのトンネルを視察。ガザ周辺で、ハマスのロケット攻撃で死亡したダニエル君(4)の両親、トレガマンさん家族と会った。

トレガマンさんは、国連が、イスラエルの戦犯を調査する委員会を立ち上げたと聞いて、「ハマスは戦犯ではないのか」との講義文をバン氏に送っていた。しかし、バン氏からは、今に至るまで何の返信もなかったと怒りを表明している。

国連総長は、イスラエルではネタニヤフ首相、リブリン大統領と会談した。リブリン大統領は、「ガザの人々も安全によりよい暮らしをする権利がある。しかし、国境を解放するのは、ガザ地区が、非武装になってはじめて可能になる。」と語った。

<物入りな国連と世界>

国際社会は、ガザに54億ドルもの支援金を決めたが、同じ週、世界銀行は、4億ドル(500億円)を、西アフリカのエボラ熱対策として拠出することを決めた。アメリカは、7.5億ドル(800億円) を計上し、兵士4000人を派遣する。

オバマ大統領は、この件に関して阿部首相と電話会談し、日本にも協力を要請している。

エボラ熱の死者は、現在 4447人。アメリカでは先に院内感染した看護師に続いて、もう一人看護師が感染していることがあきらかとなった。

まだまだ広がる傾向にある。もし、主要感染3国の隣国、コートジボアールへ拡大した場合、カカオの生産と収穫(10月末ぐらいから)に影響が出るとみられ、警戒感がひろがっている。チョコレート産業も、エボラ対策に支援金を拠出している。

www.nikkei.com/article/DGXLASGM30H0M_Q4A930C1000000/