ガザ北部カマル・アドワン病院突入でハマスなど約240人拘束:国際社会からイスラエル非難集中 2024.12.29

カマル・アドワン病院にハマスなどテロ組織がまた集結でまたIDF突入

12月27日(金)、イスラエル軍は、ガザ北部ジャバリヤにあるカマル・アドワン病院が再びテロ組織の拠点になっていると発表。翌28日(土)、戦車部隊が病院を包囲し、特殊部隊が突入していった。

テロ組織は、イスラエル軍に対し、対戦車砲などで反撃してきた。戦闘中、医療スタッフのふりをしたり、救急車で逃げようとする者もいたという。

この攻撃で、イスラエル軍は、手榴弾や拳銃など武器類を押収し、ハマスや、イスラム聖戦戦闘員など約240人を拘束した。このうち15人は、フサム・アブ・サフィヤ病院長など医療スタッフだった。また、昨年10月7日の奇襲に参加していた者は少なくとも15人はいると伝えられている。

イスラエル軍が、この病院への突入するのは、10月末に続いて2回目である。この時は、3週間にわたる戦闘で、ハマスなど戦闘員55人が死亡し、40人が身柄を拘束されていた。

イスラエル兵も十人が死亡。この時、この地域にいた避難民5万人は、避難したと伝えられていたが、その後、また病院を中心に舞い戻っていた人もいたとみられる。

前回もそうだが、今回も、戦闘の3週間前から、イスラエル軍は、ガザ北部にあるカマル・アドワン病院に数万リットルの燃料や食料、医療物資を届けて、病院機能の維持を助けた。

その後、イスラエル軍は、病院近辺に避難を呼びかけ、救急車で患者350人をガザ市のアル・シファ病院へ移送した。その後で突入した形だった。

攻撃中、イスラエル軍は、医療を継続するため、病院に燃料5000リットルを供給した他、さらに患者95人の患者、看護者、医療従事者を安全地帯へ移動させた。また病院に避難していた民間人500人も誘導して避難させた。

イスラエル軍は、すでに作戦は終了と発表。WHOは、カマル・アドワン病院は機能停止に陥ったと発表した。

www.timesofisrael.com/idf-completes-raid-on-north-gaza-hospital-says-some-240-terror-suspects-arrested/

アラブ諸国と国際メディアからはイスラエルに非難集中

ハマスは、イスラエル軍が病院に放火して焼き払ったと非難した。イスラエル軍は、病院近くの建物が燃えたが、すぐに鎮火したのであり、病院への放火については、否定している。

また、ヨルダン、サウジアラビア含むアラブ諸国は、イスラエル軍が、この寒い中、病院スタッフたちに裸足で、裸の者もいる様相で、イスラエル軍戦車の前を歩かされているとことにも、「国際法上の違反だ」と強く非難した。

この様子を、世界のメディアも、一斉に、イスラエルが、ガザ北部で唯一残っていた医療機関を破壊したと非難する報道を出した。国連もこれを非難する声明を出した。

 

なお、国際法では、病院への攻撃は違反とされているが、病院が軍事目的で利用されていた場合は、違反にならない可能性もあるとのこと。

 

イスラエル保健省が国連に人質実態を報告:元人質女性(75)死亡 2024.12.29

イスラエル保健省が解放された人質からの残虐な証言を国連に報告

イスラエル保健省は、先週、解放された人質の証言から、ハマスが人質をどのように扱っていたかを、8ページの報告書にまとめ、国連に提出した。

拷問、精神的恐怖、意図的飢餓、性的虐待など残虐きわまりない内容である。

人質たちは、家族や友人たちが殺されたあと、自宅が燃えるのを見ながら拉致されていた。両親を殺されてから拉致された子供もいた。その際、殺害された遺体といっしょにガザへ移送されていた。

移動中から、殴られ、屈辱を受け、言葉や身体的な暴力を受けた。焼印を押され、髪の毛をひっぱるなどされた。子供たちも、監禁中、ずっと縛られ、殴られていたが、その証言と合致する傷があったという。子供たちは特に保護者から引き離されたことへのトラウマがあり、解放された後、母親から離れようとしなかった。

骨折や散弾銃による傷、火傷など適切な治療を受けられず合併症を併発。慢性疾患も治療されず、死亡した人もいた。解放された人質の半数以上が、食事や水分を制限されたと証言している。人質たちの体重は平均10-17%減少していた。

また問題は、性的暴力である。10代の若い人たちは、互いに性行為を強制されたという。ほとんどの女性は、性的暴行を受けていた。服を脱がされ、銃をつきつけられる中で性暴力を受けた者もいた。

ある女性は30日、暗いベッドに縛られたまま監禁されていたという。トイレに行くことを禁じられ、人前で排便させられた人もいた。当然ながら、不衛生の中でさまざまな感染症も発生していた。

イスラエルのブソ保健相は、「これらひどいトラウマとなっている現状を発表することで、世界に対し、イスラエルが直面している敵の残虐性を知ってもらいたい。ハマスなどテロ組織を支持している人々に対し、その度を越した、悪魔的ともいえる、残虐性の実態に目をさましてもらいたい。

行動を思いとどまる時間はない。今もまだ人質になっている人々を直ちに帰国させるよう求める。これは、道徳的、人道的責務である。」と言っている。

www.gov.il/en/pages/28122024-01

www.timesofisrael.com/burned-beaten-starved-health-ministry-compiles-hostage-testimonies-to-submit-to-un/

www.jpost.com/israel-news/article-835211

前ハマス人質ハンナ・カツィールさん(75)死亡

昨年10月7日にキブツ・ニール・オズでハマスの自宅から拉致され、7週間後の11月24日に解放された、ハンナ・カツィールさん(75)が、持病の悪化で死亡した。

ハンナさんは、ガザでの7週間の間に持病に合併する心疾患を併発。解放された後、闘病生活を強いられていたが、回復できなかったようである。

ハンナさんの夫のラミさんは、10月7日のハマス襲撃を受けた日に死亡。息子のエラッドさんは、拉致されたあと、今年1月殺害されたとみられ、4月に遺体となって帰国していた。

ハンナさんは、解放された後に、夫の死と息子が人質になっていたことを初めて聞かされていたという。

www.timesofisrael.com/former-hamas-hostage-hanna-katzir-whose-health-declined-in-captivity-dies-at-78/

テルアビブと全国で人質交渉推進求めるデモ

ハヌカ4日目となる12月28日(土)安息日明け、テルアビブと全国では、カタールでの交渉に前進がない中、ネタニヤフ首相と政府に、人質交渉を進めるよう訴える大規模なデモを行った。

デモ隊は、ネタニヤフ首相の方針は、右派に有利だが、イスラエルにとっては不利だと訴えた。

www.timesofisrael.com/get-them-out-of-that-hell-israelis-protest-across-the-country-demand-hostage-deal/

石のひとりごと

明らかに世界は、イスラエルの被害には、無関心すぎる。しかし、いくらイスラエルが訴えても、世界のこの原則は変わることがないだろう。

反ユダヤ主義の原点は、まったく合理性はない中で、ユダヤ人は悪魔だと見るので、彼らがひどい目に遭わされても、どこか受け入れてしまう流れがあるからである。ホロコーストがそれを明確に表していた。

私たちは世界に流されないようにするだけでなく、ユダヤ人を覚えて、全能の主にとりなす者である。

イエメンとガザからもミサイル:エルサレムでも警報 2024.12.29

イエメン・フーシ派からミサイル

イスラエルでは、12月28日(土)深夜早朝、イエメンのフーシ派のミサイルが近づいたことから、エルサレム、西岸地区南部、死海といったイスラエル中央広範囲でサイレンが鳴った。

ミサイルはイスラエル領空外で迎撃されて、被害はなかったが、人々夜中に起こされて、シェルターに駆け込んだ。通常、サイレンが鳴らない地域であるため、負傷者はなかったが、急性不安症に陥った人がいたとのこと。

イエメンからのミサイルは、連日、テルアビブ方面などへ発射されており、この前日には、初めて、イスラエルに配備されていた、アメリカの迎撃THAADシステムが作動していた。今回、イスラエルのアローか、THAADかは明らかにはされていない。

www.timesofisrael.com/idf-downs-missile-from-yemen-as-sirens-blare-in-jerusalem-dead-sea-area/

ガザから長距離ロケット弾2発:イスラエル軍発射地を攻撃

またこの同じ12月28日(土)、ガザから、長距離ロケット弾が2発発射され、この時もエルサレムを含むイスラエル中央から死海にかけてサイレンが鳴った。

ガザからロケット弾が発射されるのは、15か月ぶりである。こちらも迎撃に成功し、被害は出ていない。

www.timesofisrael.com/idf-intercepts-rare-2-long-range-rockets-fired-from-gaza-at-jerusalem-area/

これに対し、イスラエル軍は、発射地点だったガザ北部のベイト・ハヌーンにいる避難民たちに避難するよう指示していたが、本日、戦闘機が発射地と見られる地点への攻撃を実施した。

ネタニヤフ首相ストレス絶頂か:尿路感染から本日前立腺切除術 2024.12.29

ネタニヤフ首相(75)は、先週、前立腺肥大(良性)が原因の尿路感染症を発症していた。かなりの痛みであったと思われる。このため、本日12月29日(日)、エルサレムのハダッサ・ヘブライ大学病院で、前立腺切除術を受ける。手術時間は約1時間半。回復に数日かかるとみられる。

ネタニヤフ首相は昨年、一過性心ブロックを発症し、心臓ペースメーカーを埋め込んだ。さらに、今年3月には、腸ヘルニアで手術を受け、数時間、公務を離れたことがあった。この間、レビン法相が首相代理を務めた。

それにしても、今現在のネタニヤフ首相のストレスははんぱない。

ガザでの戦争は終るみこみ立たず、15ヶ月ぶりにロケット弾が発射され、エルサレムでサイレンが鳴った。ハマスとの人質交渉も頓挫状態にある。

人質家族からは不満が噴出し、28日(土)には、テルアビブだけでなく、全国で、人質交渉を進めるよう求める大規模なデモが行われた。

さらに、ヒズボラとも停戦が危ういとの声もある。イエメンからもまだミサイルが連日発射されており、こちらも、エルサレムでもサイレンが鳴った。

こうした中で、ネタニヤフ首相は、毎週、数回、汚職問題で、裁判所での証言に立たされているのである。本日は、午前中、閣議に出席し、午後は前立腺手術を受けるため、証言が一部延期になるとのこと。

日本人ならとうにうつになっていそうだが、ネタニヤフ首相は、負けていない。神が使命の終わりを告げるまでは、けっして放り出すことはないだろう。

www.timesofisrael.com/netanyahu-to-undergo-prostate-removal-surgery-on-sunday/

www.timesofisrael.com/get-them-out-of-that-hell-israelis-protest-across-the-country-demand-hostage-deal/

戦時下のハヌカ:イスラエル中部住民は毎夜シェルターへ走る日々 2024.12.27

イスラエルでは、まだ戦時中ながら、12月25日(水)日没から8日間続くハヌカの祭りに入った。今年はクリスマスとかぶっており、厳しい情勢の中、どちらも神の光、神にある希望を覚える時となった。

*ハヌカとは?マカビー一家のストーリー

(Image by Elizabeth Karpen)

紀元前2世紀、エルサレムは、大帝国シリアの王アンティオカス・エピファネスに支配され、ユダヤ人たちの神殿も異教の神の宮とされていた。

この不可能な状況の中で、ユダヤ人のマカビーとその5人の息子たちが、この少人数で、奇跡的に神殿を奪回し、異教の偶像礼拝からきよめることができた。

この時、マカビーたちが、神殿でろうそくを灯そうとしたところ、神殿用のきよい油が1日分しかなかったが、不思議にも8日間燃え続けた。この祭りは聖書に記されているわけではないが、このことから神を覚える時として、ユダヤ人の間で代々引き継がれている例祭である。

油がテーマでもあることから、中に甘いゼリーなどが入った揚げパン、スフガニヤが、鮮やかにデコレートされ、町に並べられている。非常に高カロリーであることから、最近では、油を使っていない、スフガニヤなど、ダイエット版が販売されたりしている。

ネタニヤフ首相はオフィスで:ヘルツォグ大統領はテルアビブでハヌカ1本目点灯:GPOより

Amos Ben-Gershom (GPO)

ネタニヤフ首相は、12月25日(水)、首相府オフィスで、スタッフとその家族と共に、また10月7日にハマスと戦って死亡したオメル・ニュートラ大尉の両親を伴って、ハヌカの1本目を点火した。

ネタニヤフ首相は、「今日、私たちは、昔のマカビーの勝利を覚えるが、同時に今のマカビーの勝利も覚えよう」と語った。

ヘルツォグ大統領は、テルアビブで負傷兵たちとともに、ハヌカ1本目を点火した。ヘルツォグ大統領は、人質を取り戻す交渉に全力を尽くすよう、指導者たちに要請すると語った。

エルサレムのハヌカ:嘆きの壁で人質家族がハヌキアに点灯

エルサレムでは、今のところ、ほとんどミサイルが来ることなく、サイレンが鳴ることもない。嘆きの壁で行われる、ハヌキアとよばれる8枝のろうそくへの点灯式も行われ、楽しむ人々の様子もみられる。

しかし、式典では、人質になっている人々の写真が掲げられ、人質家族が点灯している。また、多くの家族友人が、従軍して戦地にいることを思うハヌカであった。

以下は25日の嘆きの壁の様子:式典は24分ぐらいから

旧市街ユダヤ地区の様子

以下はエルサレム旧市街に通じるマミラ通りの様子。ハヌカに食べるスフガニヨットを配る女性たちがいる。

テルアビブ周辺ではサイレン続きのハヌカ:ベン・グリオン空港も30分閉鎖

しかし、エルサレムから車で1時間ほど西からテルアビブにかけての広範囲地域では、イエメンのフーシ派によるミサイルが発射され続けており、ほぼ迎撃して被害は出ていないものの、連日、夜中にシャルターに走るハヌカとなっている。

こうした中、イスラエルは、ハヌカ2日目の12月26日(木)に、イエメン本土への2回目攻撃を行った(次項詳細参考のこと)。

するとフーシ派はこりずに、また弾道ミサイルを発射し、27日(金)朝5時半すぎ、テルアビブを含む広範囲地域で、サイレンが鳴った。

この時、ベン・グリオン空港では、30分閉鎖を余儀なくされ、ヨーロッパから到着予定だったエルアルの4機が地中海上空で待機を余儀なくされた。30分後、空港は通常に戻ったとのこと。

石のひとりごと

奇しくもハヌカの時期に、現代もシリアの王、アサド大統領が打倒された形である。打倒したのは、ユダヤ人ではなく、シリア人だったが、ユダヤ人の中には、今年のハヌカをリアルに感じた人もいたようである。

今のシリア情勢には、まだほとんど先が見えないが、神に不可能はないということは確かなことである。

イスラエル軍がイエメン首都空港など空爆:WHOテドロス事務局長サナア訪問中 2024.12.27

続くイエメンからの攻撃

ミサイルの破片で被害を受けたラマッとガンの学校

フーシ派は、イスラエルから2000キロも離れたイエメンから、特に12月16日以降、ミサイルやドローンを発射し続けている。

先週は、3回、イスラエルの迎撃システムをかいくぐって、テルアビブ周辺の市街地に着弾していた。

幸い、死傷者は出ていないが、16人が負傷。学校やアパートなど建物に大きな損害が発生した。

こうした状況に対し、イスラエルは12月19日(木)、イエメン本土、その首都サナアと主要な3つの港も破壊する攻撃を行った。しかし、その翌日20日(金)、フーシ派は、またミサイルを発射してきた。これに対しては、21日(土)、アメリカ軍がイエメンへの攻撃を行った。

しかし、その後また25日(水)にもフーシ派は、イスラエルに向けてドローンを発射。アシュケロンの空き地に着弾したが、建物の損害も負傷者も出なかった。

イスラエル空軍イエメン本土へ2回目の攻撃

フーシ派のエリア CNN

しかし、スラエルは、26日(木)、再びイエメンに戦闘機25機を派遣し、サナアの空港と海岸沿いのホデイダ港や複数の港、発電所や、フーシ派、イラン関連地点への空爆を実施した。

フーシ派の通信者によると、この攻撃により、空港で3人、ホデイダ州で3人の計6人が死亡。40人が負傷した。死者が民間人か戦闘員かは不明である。

以下はフーシ派系メディアが発表した、攻撃当時のサナアの空港の様子。管制塔、待合ラウンジや滑走路も破壊されている。

この攻撃のあと、本日27日夜中の午前3時半ごろ、フーシ派は、またイスラエルに向けてミサイルを発射。テルアビブ含むイスラエル中央広範囲でサイレンが鳴った。被害は報告されていない。

イスラエルがイエメン本土を空爆するのは、4回目で、首都サナアへの空爆は2回目である。

しかし、イスラエルからイエメンまでは2000キロもあり、戦闘機は往復するのに途中で給油が必要になるため攻撃部隊には、給油機や、貨物機、情報収集機などが同行するという作戦になる。今後の戦闘には、アメリカなど協力する部隊が必要だとの意見も出ていた。

Koby Gideon (GPO)

また、モサドのバルネア長官、ガンツ前IDF参謀総長からは、今はフーシ派ではなく、その親玉であるイランへの攻撃をする時だとの意見が出ていた。

しかし、ネタニヤフ首相はこれを拒否した形である。

ネタニヤフ首相と、カッツ防衛相は、今後、フーシ派を無力化するため、ハマスやヒズボラのように、指導者トップを狙うと言っている。フーシ派のトップは、モハンマド・アル・アリ・フーシである。

攻撃時イエメンの空港にいたWHOのテドロス事務局長

UN Photo/Elma Okic

問題は、この時、サナアの空港に、WHO(世界保健機構)のテドロス・アダノム事務局長が、サナアの空港にいたことである。ちょうど飛行機に乗り込もうとしていたところだった。

こんな時期だが、なぜテドロス事務局長が、イエメンにいたのか。イエメンは世界でも最も貧しい国であり、市民が指導者に抑圧されているので、その人道状況を調査するためにチームと共にイエメンにいたとみられる。てドロス事務総長は、イエメンに対し、被拘禁者の即時釈放を求めるとの公式発表を出している。

www.who.int/news/item/26-12-2024-statement-by-dr-tedros-adhanom-ghebreyesus–who-director-general-on-the-attack-on-the-sana-a-airport–yemen

www.bbc.com/news/articles/clyj88rye1jo

攻撃の際に、テドロス事務局長がいたことをイスラエルが知っていたかどうかは不明だが、国連のグテーレス事務総長は、この攻撃を「特に憂慮すべきこと」と発表。またイラン外務省も、「平和と安全の侵害だ」との声明を出した。

www.timesofisrael.com/israeli-jets-hit-sanaa-airport-and-houthi-sites-along-yemen-coast-after-missile-attacks/

人質交渉進まず:ガザ激戦でイスラエル兵5人死亡・ガザ乳幼児低体温で死亡 2024.12.27

人質交渉進まず:イスラエル代表カタールから帰国

カタールで行われていた人質交渉は、イスラエルとハマスが、双方が約束を守らないと非難し合っており、再び座礁する様相にある。イスラエルの交渉団は、24日の時点で、カタールを離れ、イスラエルに戻っている。

飛び交っている情報によると、ハマスは、まず解放する人質の名簿を提出していないとか、また戦争の完全終結を要求しているとかになっている。

実際のところ、ハマス残党にとって、人質を解放した上、戦争が終わらないということは、自滅以外の何者でもない。それに応じると思う方に無理があるのではないかとも思わされる。結局のところ、イスラエル軍が、ガザで、なんとか人質を発見するしかない、ということになる。

www.timesofisrael.com/israel-accuses-hamas-of-foiling-hostage-deal-with-return-to-inflexible-stance/

ガザで続いている捜索とハマス残党との戦闘:イスラエル兵5人死亡

ガザにまだいる人質は死者も含め100人近くになる。ガザから出ているとは考えにくく、もちろん地上にはいないので、地下トンネルのどこかにいるということである。

しかし、そのトンネルは、全部で700キロあると言われている。700キロといえば、東京から岡山ぐらいの距離である。イスラエル軍が、どれほど摘発してもその場所にあたる確率は、人間的に考えれば、ほぼ不可能に近いが、諦めるわけにはいかない。

イスラエル軍は、12月20日、ガザ北部ベイトラフィアの地下に、7.5キロのトンネルを発見、破壊した。トンエンルからは、武器なども発見されていた。

23日(月)は、カンユニスのナセル病院近くへの空爆で、5人が死亡。

Gaza City, on December 26, 2024. (Omar AL-QATTAA / AFP)

26日(木)はガザ地区各地へ、攻撃が行われた。朝には、ガザ中央ヌセイラトのアル・アウダ病院に近くへの攻撃を行った。

イスラエル軍によると、ここには、イスラム聖戦の拠点があったとのこと。

この攻撃で5人が死亡したが、パレスチナ側のよると、5人はジャーナリストだったと主張している。

しかし、イスラエル軍は、5人のうち4人はイスラム聖戦メンバーであり、組織のプロパガンダ普及をしていたと主張している。

攻撃先病院近くであったため、国際社会の間で問題になっているが、イスラエル軍は、攻撃の前には、民間人に避難を呼びかけるなど、できる限りのことはしていると言っている。

また、この日は、イスラエルに対するドローン攻撃が計画されていたとの情報から、ガザ市への攻撃も行われていた。この攻撃で、ハマス工作員3人が死亡したが、このうちの一人は、ハマスの高官だったといわれている。

www.timesofisrael.com/idf-strike-kills-five-staffers-of-islamic-jihad-affiliated-tv-station-in-gaza-strip/

さらにこの日、ガザ市の家屋にもイスラエルの空爆があり、13人が死亡。25人が負傷した。別の地区での攻撃では8人が死亡した。ここでは、地下トンネル2キロ分が発見され、破壊された。

IDF

こうした中、この同じ日の26日(木)ガザではイスラエル兵2人の死亡が報じられた。

午前中に、アミット・レヴィ大尉(35)が、ガザ中心部で、ホド・シュリーマン少佐(27)が、ガザ北部で殺害された。このほか、名前は上がっていないが、複数の兵士が重傷を負っていた。

www.timesofisrael.com/reservist-killed-in-gaza-idf-defends-strike-on-palestinians-posing-as-journalists/

このように、ガザでは各地で日夜、戦闘が続けられており、イスラエル軍にも戦死者が相次いでいる。

オリーブ山通信で最後に2人が戦死したと伝えたのは、12月19日(木)だったが、12月23日(月)に、ガザ北部ベイトハヌンで、テロリスト拠点があるとの情報で部隊が突入したところ、爆発物に当たって3人が死亡した。

死亡したのは、イーライ・ガブリエル・アテジ軍曹(22)、ネタニエル・ペサハ軍曹(21)、ヒレル・ディエナー第一軍曹(21)

悲惨・ガザ避難民:風邪や低体温で乳幼児死亡

southern Gaza Strip on December 25, 2024 amid the ongoing war between Israel and Hamas. (Bashar Taleb/AFP)

ガザ避難民190万人は、寒い冬の中、悲惨に悲惨を重ねた状態になっている。ガザ南部の医師によると、ここ数日の間に、乳児3人が風邪で死亡した。

また、カンユニスでは、ナセル小児病棟のアフマド・アル・ファラ医師によると、25日(水)に、生後3週間の少女が低体温で死亡した。

その前の2日間にも、2人の子供が病院へ搬送されてきた時には、すでに低体温で死亡していたとのこと。

これは、私たちすべての大人への赤信号であり、1日も早く、人質が解放され、停戦にいたるべきであるとだれかがXに投稿していたとTimes of Israelは書いている。

www.timesofisrael.com/reservist-killed-in-gaza-idf-defends-strike-on-palestinians-posing-as-journalists/

石のひとりごと

ガザの中は、目にみえる地獄になっているようである。その中に、戦争で呼び出されたイスラエルの予備役兵たちが入っていかなければならない。死ぬこともある。生き残っても心の傷は取り返しがつかないほど大きいだろう。

イスラエルの国にとっても、これほどの人材が失われることは、あまりにも大きすぎる損失である。パレスチナ人にとっても若い次世代の若者をどんどん失っている。

今、他人事としてではなく、ダニエルのように、私たち人類は愚かであることを認め、それでも全能の主が憐れんで、この愚かすぎる殺し合いを止める道を開いてくださるように祈らなければならない。

以下は、聖書に出てくる預言者ダニエルが、イスラエルの国と民のために祈った祈りである。この方向で、その祈りが聞かれる、つまり、主がイスラエルに哀れみをほどこされる時は、ガザの子供たちにとっても希望になることと信じる。

私の神よ。耳を傾けて聞いてください。目を開いて私たちの荒れすさんださまと、あなたの御名がつけられている町をご覧ください。私たちが御前に伏して願いをささげるのは、私たちの正しい行いによるのではなく、あなたの大いなるあわれみによるのです。

主よ。聞いてください。主よ。お赦しください。主よ。心に留めて行ってください。私の神よ。あなたご自身のために遅らせないでください。あなたの町と民とには、あなたの名がつけられているからです。(ダニエル9:18-19)

シリアのクリスマス:ツリーが燃やされてダマスカスでもデモ 2024.12.25

シリアでクリスマス・イブにはデモが発生

アサド政権が崩壊してから2週間になるシリア。HTSが新しい政権の立ち上げを急いでいる。最新のニュースでは、HTSの指導者アル・シャアラが、現在シリアに残っている武装勢力をすべてシリア国防軍に統一すると発表した。どんな形で、その程度実現するのか、まだ先行きは不透明である。

国外からは、難民が帰国し始めており、トルコによると、トルコ国内にいたシリア難民2万人以上が帰国したとのこと。こうした中、迎えるクリスマス。ダマスカスの様子は、カフェが満員になり、赤いサンタクロースグッズなどが並んで、けっこう賑やかな様子である。

ダマスカスには、「まっすぐな通り」(使徒の働き9:11)が今もあり、クリスマスで賑わっているとのこと。

しかし、12月23日(月)、ホマに近い、クリスチャンの町、アル・スカイラビアに飾られた大きなクリスマスツリーが燃やされたことから、クリスマスイヴの24日(火)、ダマスカスを含め、全国でデモが派生した。

ツリーに火をつけたのが何者かは不明。またデモがクリスチャンだけによるものでもなさそうである。

www.nytimes.com/2024/12/24/world/middleeast/syria-christmas-tree-burning-protests.html

HTSの代表は、あわてて、燃やされたツリーに出向き、これはシリア人によるものではないと非難し、ツリーは、今夜中に修復すると発表した。

しかし、シリアのクリスチャン社会は、まだHTSを信用しているとはいえないとのこと。

また、これに先立つ19日(木)には、ダマスカスで、数百人の女性たちが、イスラムの国ではなく、民主国家を望んでいると訴えるデモを行っていた。

石のひとりごと

当然ながら、シリアはまだまだ不安定である。HTSのアル・シャラアたちが、多様な国を目指すと言ってはいるが、シリア人たち自身が、まだ懐疑的なようである。なんとか民主的なシリアの再建に向かうようにと願うところであるが・・

シリアには、心からイエスを信じて、救われている人々もいる。そこで働いている宣教師たちもいる。主に不可能なことはない。シリアとその人々を覚え、また、リバイバルのために祈る。

今年も閑散としたベツレヘムのクリスマス 2024.12.25

ベツレヘムのクリスマス2024

イエス・キリスト生誕の地、ベツレヘムでは、昨年に続いて今年も、閑散としたクリスマスを迎えている。降誕教会では、12月25日0時からのミサが行われた。

しかし、戦時中であるため、通常なら、ベツレヘムの街中で盛大に行われる、クリスマス祝賀行事は、2年続けて今年も実施されなかった。観光客でごったがえして、通常ならチケットがないとベツレヘムに入ることすらできなかったが、今は、観光客はほとんどなく、閑散としている。

マンガースクエア(まぶねの広場)に、クリスマスツリーはなく、土産物店も閉まっている。ミサ前の降誕教会はからっぽで、生まれたイエスの人形は、パレスチナのシンボルである黒いカフィア(スカーフ)で覆われ、飼葉桶の代わりに、石ころの上に寝かされている。

パレスチナ人たちは、ガザの人々が苦しんでいるのに、祝えないと言っている。しかし、ベツレヘムでクリスマスがないのは、ベツレヘムの住民の多くが、キリスト教徒ではないということも影響しているかもしれない。

ロイターによると、1947年、ベツレヘムの人口のうち85%がキリスト教徒だった。しかし、その後、イスラエルが建国し、1993年のオスロ合意以降、ベツレヘムはパレスチナ自治政府が管轄するA地域に指定された。

すると、イスラム系過激派が流れ込んでくるようになり、肩身が狭くなったキリスト教徒は、海外の知人や支援者が多いこともあり、ベツレヘムから出ていくようになったのである。

2017年の時点で、ベツレヘムのキリスト教徒人口の割合は、わずか10%(人口21万514人中、2万3000人)にまで低下していた。今はさらに下がっていると思われる。

www.reuters.com/world/middle-east/another-bleak-christmas-bethlehem-christian-families-quit-west-bank-2024-12-01/

Ynetによると、降誕教会のスピリドン・サンモア神父が、来年アメリカで就任するトランプ次期大統領が、ウクライナでの戦争と、ガザでの戦争を止めることに期待を語っている。サンモア神父は、世界の平和のために、指導者たちのために祈るべきだと語っている。

www.ynetnews.com/magazine/article/b1qhisorjl

石のひとりごと

本家ベツレヘムでは、クリスマスを盛大に祝えない状況にある。人間の愚かさと罪を象徴しているような気がする。

一方、全世界では、各地でクリスマスが祝われた。以下のNYTの記事には、世界各地のクリスマスの様子が写真で伝えられている。

www.nytimes.com/2024/12/25/world/middleeast/christmas-photos-world-2024.html

2000年も前、日本では弥生時代末期に実在したイエスキリストを信じ、慕う人々が、今もなお全世界にいるという事実。普通では考えられないことである。イエスが、罪深い人間とは、まったく対照的な、全能の神と無関係でないことは疑いようがないのではないだろうか。

イエスはパレスチナ人!?バチカンはパレスチナよりに進むか 2024.12.24

バチカンにパレスチナ式飼い葉桶登場

ローマ・カトリックのバチカンでは、12月7日(土)、クリスマスを前に、聖パウロ6世ホールに、キリストの降誕シーンを発表したが、その中の飼い葉桶に寝かされている赤ちゃんイエスが、パレスチナの民族布カフィアに寝かされていたことから、イスラエルやユダヤ人の間で物議となっていた。

この降誕シーンは、バチカン全体を代表するものではなく、「ベツレヘムの降誕2024」とする展示の一つではあった。

バチカンのパレスチナ自治政府大使館によるもので、アーティストは、ベツレヘム出身のパレスチナ人であった。また、ちょうど、パレスチナ自治政府のアッバス議長がバチカンを訪問するタイミングということでもあったとみられる。

しかし、パレスチナ人を象徴するカフィアは、反イスラエルを象徴するものとされており、それをバチカンが認めたということは、政治的なメッセージにもなってしまう。

*写真は故アラファト議長が着用しているカフィア

この設置式に出席した教皇フランシスは、車椅子姿で、「ベツレヘムと世界の戦場で苦しんでいる兄弟姉妹を思い出そう。戦争はもう十分。暴力はもう十分だ。」と世界に向けて呼びかけ、暗に、イスラエルを非難する形となった。

in The Vatican. (Photo by Handout / VATICAN MEDIA / AFP)

バチカンは、2015年に、パレスチナ自治政府を正式な国家と承認している。パレスチナ自治政府のアッバス議長は、この4日後の12月12日、バチカンを訪問。

新しいパレスチナ自治政府の大使館の建物の設置式を行った。その後、フランシス教皇と約30分会談したが、内容の詳細は不明である。

www.arabnews.com/node/2582843/middle-east

www.reuters.com/world/vatican-officials-palestinian-president-discuss-gazas-very-serious-needs-2024-12-12/

これに先立ち、フランシス教皇は、この10月、イスラエルがガザでしていることは、バランスを欠いているとして、「ジェノサイド」にあたるかどうか精査すべきだとの声明を出していた。この一連の事で、それが再炎上することとなった。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/pope-francis-calls-for-probe-to-determine-if-israels-actions-in-gaza-constitute-genocide/

イスラエル閣僚からフランシス教皇に抗議の手紙

wiki

イスラエルの反ユダヤ主義を担当する閣僚のアミハイ・チクリ氏は、12月18日(木)、フランシス教皇に手紙を出し、イエスが、パレスチナ人であるような展示を受け入れたということは、深刻な「歴史の歪曲」であり、ユダヤ人に対する「血の中傷」だと訴えた。

新約聖書によると、イエスは、明確にユダヤ人であり、嫌味ながら、ユダヤ人の王として、十字架にかけられたのである。

また、その当時に、パレスチナ人という「民族」は存在していなかった。イエスをパレスチナ人として展示することは、明らかに歴史の歪曲である。

「血の中傷」とは、キリスト教会が広がっていく中で、世界に拡大していった、ユダヤ人は、キリスト教徒の子供を殺してその血で過越を祝っているという根も葉もない、陰謀論のことである。全く論理的でないが、今の世界にも、ときどき出てくる反ユダヤ主義の土台である。

チクリ氏は、この件の前に教皇が、イスラエルに「ジェノサイド」の疑いがあると表明した後だったから、この手紙を出すことにしたと書いていた。

チクリ氏は、ホロコーストで600万人を殺された国として、特にこの言葉には敏感だと述べ、それをその国に当てはめるということは、ホロコーストがそのレベルの軽いものであったと考えているということだと指摘。それはホロコースト否定にも等しいと厳しく非難した。

www.jpost.com/israel-news/article-834260

その後、バチカンがカフィアを取り外したとのニュースがあったが、未確認。

フランシス教皇は、バチカンとイスラエルとの関係改善に前向きであり、これまでイスラエル人のハマスの拉致被害者家族に面会し、人質を解放するように訴えてきた。

しかし、イスラエルやユダヤ人たちの間では、今、バチカンが、パレスチナ側に傾く様相にあるとの理解になりはじめている。

ヒズボラとの停戦でクリスマスシーズンを祝うハイファとエルサレム 2024.12.25

イスラエルでは、戦時中ではあるが、ハイファ、ナザレ、テルアビブ、エルサレムと各地で、クリスマスのイベントが行われた。ハイファとエルサレムの様子をお伝えする。

3宗教共存の町ハイファ

ヒズボラとの停戦に入ったことで、北部にもミサイルが飛んで来なくなり、イスラエル第三の都市、ハイファでは、ビジネスが回復し始めている。

そのハイファは、ユダヤ人、クリスチャン、イスラムのアラブ人が共存する都市である。また、クリスマスとユダヤ教のハヌカが、同じような時期にやってくることから、毎年、12月に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教すべてを祝う行事が行われている。

今年は、12月18日(水)から、毎年恒例の冬の祭典が始まった。ユダヤ教のメノラー(ハヌカに使う9枝のろうそく台)、キリスト教のクリスマスツリー、イスラム教の半月モスク、バハイ教建物のライティングと、クリスマスマーケットが行われている。

www.timesofisrael.com/after-months-of-hezbollah-rocket-attacks-haifas-christians-get-ready-for-christmas/

エルサレム:旧市街は寂しいクリスマス

イスラエルはユダヤ教の国であることから、エルサレムでは、西側でもクリスマスを意識した様子はほとんどない。しかし、YMCAでは、12月1日から、クリスマスツリーが飾られ、その点灯式が行われ、クリスマスマーケットも行われた。

東側のエルサレム旧市街では、クリスチャン地区で、一部の店舗が、クリスマスグッズを売るなどしていたが、戦争中ということで、マーケットは昨年に続いてキャンセルされた。こちらは、今年も寂しいクリスマスとなった。

しかし、ヤッフォ門に近いプロテスタントのクライストチャーチでは、伝統的なイベントが行われたとのこと。

Credit: David Bachar

この他、ナザレでイベントが行われ、テルアビブでも、ヤッフォでクリスマスツリーが登場していた。

ネタニヤフ首相がクリスマスの挨拶:ヘルツェル大統領はアッコからメッセージ 2024.12.25

ネタニヤフ首相が世界のクリスチャンに挨拶

ネタニヤフ首相は、イスラエルが、7方面からの残虐な敵と戦う中、変わらずイスラエルを支持する、国内と世界のクリスチャンに感謝を表明し、クリスマスの祝福を述べた。

また、イスラエルは、私たちと平和を求める人々と平和を望んでいる。しかし、唯一のユダヤ人の国を守るためには、なんでもするつもりだ。世界は悪と戦うイスラエルを助けるべきだ。戦いはまだ終わっていない。

しかし、アメリカと神の助けにより、私たちは勝つだろうと述べた。

クリスマスメッセージとはいえ、表情は非常に硬く、けわしい感じだが、状況を見れば、無理もない・・という感じである。

ヘルツェル大統領が北部アッコのキリスト教会を訪問

Koby Gideon (GPO)

ヘルツェル大統領は、クリスマスイブの12月24日(火)、アラブ人が多い町、アッコと、ドルーズやキリスト教徒もいるクファル・ヤシフを訪問。市関係者や、宗教指導者たちと面会した。

ヘルツェル大統領は、イスラエルが多様性を重要視する国であることを表明。

隣国レバノンやシリアにむかって、「イスラエルは戦争を望まない。安全な環境の中、すべての人、すべての宗教にとって、自由、民主的、平和であることを望んでいる」とのメッセージを発した。