ラファの地下トンネルから出てくるハマスと戦闘・投降も:週末に21人死亡とハマス 2025.11.24

ガザについては、10月10日に停戦となり、イスラエル軍は、イエローラインまで撤退した。以後、その範囲内にまだいるハマスやそのインフラの破壊を行っている。

以下は、ガザ北部、ベイト・ハヌーンの地下で発見された、7キロに及ぶハマスの地下トンネルの全貌。

一方、ハマスは、停戦後に物資搬入が、1日600〜800台以上で再開されたことを受け、イスラエル軍が撤退した、イエローラインより海岸側の地域で、勢力を強化しているとみられている。

しかし、イエローラインからイスラエル軍側に出てきて攻撃してくるケースもあり、これまでにイスラエル兵3人が死亡している。

その度に、イスラエル軍と衝突になり、ハマスによると、これまでに、300人以上が死亡したと主張している(戦闘員と民間人の区別なし)

ガザ南部ラファでは、イエローラインよりイスラエル側、イスラエル軍が駐留している、その足元の地下トンネルに、ハマス200人が立ち往生になっていた。

そこから戦闘員が出てきて、イスラエル軍と衝突するケースが増えている。以下はラファのトンネルから出てくるハマスの様子。

Gaza’s Rafah on November 21, 2025. (Israel Defense Forces)

Times of Israelによると、この週末も、ラファの別々の位置にある2つのトンネルから、ハマス15人が出てきて、5人が投降して身柄を拘束され、6人はイスラエル軍を攻撃して逆に射殺された。ハマスは21人が死亡したと主張している。

www.timesofisrael.com/idf-troops-killed-6-hamas-operatives-who-emerged-from-rafah-tunnels-nabbed-another-5/

こうした状況の中、国連安保理は、先週11月17日(月)、ハマスの武装解除を含むトランプ大統領のガザ和平案20項目を可決して、正式な国際社会の方針と位置づけたが、ハマスは、武装解除を拒否する声明を出した。

11月22日(土)には、ウィトコフ米特使に、停戦の崩壊を警告していた。

www.jpost.com/israel-news/defense-news/article-874788

ハマス指導者たちは今、カイロに集まり、トランプ大統領案の第二段階についての検討を行っている。

なお、ガザには、まだ3人の遺体が残されている。ややこしいことに、今、ラファのイエローラインのイスラエル側で、ハマスが遺体の捜索を行っている。

こちらはイスラエルとの協力体制があるもようである。

しかし、ネタニヤフ首相は、11月23日(日)、あくまでもハマスとヒズボラに対する攻撃はやめないと表明している。

石のひとりごと

国際社会は停戦と和平を望んでいるのだが、ハマスがイスラエル崩壊を諦めることはないし、イスラエルが、そのハマスを信用することもない。対立は延々と続くとしかみえない。。

国際安定化軍(ISF)派遣に向けて計画急ぐCMCC(軍民調整センター)2025.11.24

今後ガザの治安を維持し、復興させていく計画は、トランプ大統領の主導のもとで進められる形である。10月10日の停戦合意の後、イスラエル中部のラマット・ガンでは、CMCC(Civil-Military Coordination Center)の拠点が設立された。

CENTCOM訪問のルビオ米国務長官Kiryat Gat on October 24, 2025 (Marco Rubio via X)

CENTCOM(アメリカ中東軍)を中心に、イスラエルを含め、協力しようとする20カ国からの代表と40の国際機関代表、計600人以上が集まっている。

ラマット・ガンに、既に人員を派遣している国々は、次の17カ国。欧米諸国もアラブ諸国も含まれている。

オーストラリア  カナダ  キプロス  デンマーク  エジプト  フラン  ドイツ  ギリシャ  イスラエル  ヨルダン  オランダ  ニュージーランド スペイン  スイス  UAE アラブ首長国連邦 イギリス  アメリカ

20カ国のうち、パレスチナ自治政府と、イスラエルと直接国交のない、カタールとトルコも代表を派遣していない。しかし、トルコとカタールは、不在であってもガザ復興の、特に経済的なことでは、中心的存在なので、存在感は十分あるとのこと。

ラマット・ガンのCMCCは3階建てのビルで、それぞれチームに分かれて、ガザ復興にむけた計画を進めている。ここでは、停戦状況をチャートで示す大きな画面があり、ガザで何が起こっているのかが見えるようになっている。

イエローラインからイスラエル側へ出てくるハマスや、その時の紛争。また、物資のトラックが横領される様子も、イスラエルが説明せずとも、国際社会の目に明らかになっていることは、イスラエルも評価している。

しかし、集まってはいるものの、今後、この試みが、どうなっていくのか、先行きは、まだあまり見えてこない。

これまでからも、紛争地帯に国際社会の監視団体が入る例はいくつかあった。

その一つが、レバノンでイスラエルとレバノンの停戦を監視するUNIFILである。しかし、UNIFILがヒズボラの拡大を取り締まれなかったように、これまでに、国際監視部隊が、効果的に任務を果たせた例はない。

今回は、さらに、通常は敵対しがちな欧米諸国とアラブ諸国が一緒になっている。それが、イスラエルとハマスがまだ戦っている紛争地帯に入って、停戦を監視するとともに、ガザの復興も図るという。これまでにない、史上初の試みだと言われている。

さらに、今回、主導はアメリカだが、復興への主な出資者は、カタールとトルコとされている。しかし、イスラエルは、この2カ国がハマスの支援国なので、パレスチナ自治政府関係者とこの2カ国代表が、ガザに入ることに、強く反対している。

今、CMCCが、まずしなければならないことは、ISFをガザに派遣することである。遅くなればなるほど、ハマスが勢力を拡大してしまう。

現在、部隊の名前や、ユニフォームが検討されているとのことだが、その構成がどうなるのかなどは、まだ明確ではない。

ISFは地元パレスチナ人とも協力することになっているが、その代表は含まれていないことにBBCは懸念を表明している。実際のところ、これで、ISFは本当に稼働できるのかどうか、先行きはかなり不明といえる・・

www.timesofisrael.com/as-us-dives-into-remaking-gaza-shades-of-nation-building-come-into-focus/

www.ynetnews.com/article/sjrlhdqgwg

www.timesofisrael.com/optimism-abounds-at-gaza-coordination-center-but-violence-puts-truce-at-risk/

石のひとりごと

今世界で起こっていることは、予想外ばかりである。なので、いかに否定的に見えても、何が起こるかはわからない。意外に成功するかもわからない。今後、CMCC、ISF、また、ガザがどうなっていくのか、注視しながら、お伝えする。

ネタニヤフ首相シリア国境訪問:撤退しないと強調 2025.11.24

November 10, 2025. (Syrian Presidency press office via AP)

11月10日、シリアのアル・シャラア大統領が、ホワイトハウスでトランプ大統領を訪問した際、アブラハム合意にはまだ参加する時ではないと表明していた。

その時に訴えたことの一つが、前アサド政権追放のゴタゴタの中で、ゴラン高原のシリア側などに、進出して居座っているイスラエル軍が撤退することだった。(紫部分)

この後の11月19日(水)、ネタニヤフ首相が、サル外相、カッツ国防相、ザミールIDF参謀総長、シンベトのジニ長官を伴って、ゴラン高原に駐屯するイスラエル軍を訪問。

「シリアとの緩衝地帯にイスラエル軍が、駐留することは、両国の衝突を防止するために不可欠だ」と述べ、駐留部隊を賞賛するクリップを発表した。

イスラエルがここから撤退することはないという、クリアなメッセージとシリアとアメリカにも見せつけた形となった。

www.ynetnews.com/opinions-analysis/article/s1u26ahxbe

イランが核ミサイル製造疑い:IAEA理事会が6月破壊?核施設査察要求で可決 2025.11.24

今年6月に、イスラエルとアメリカが協力して、イランの核開発施設を攻撃してから5ヶ月になる今、イスラエルがイランを再攻撃するのではないかとの懸念が高まっている。

イスラエルとアメリカは、今年6月13日から12日間、イランの核施設への攻撃を断行した。この時、イランが、どこかに隠している高濃度ウランを取り上げることはしなかった。

しかし、それを核兵器にするための施設は全て破壊したとして、イランが核保有国になる危険性は、当分遠のいたと判断している。

しかし、イランは、その後9月に予定されていた、IAEAによる核濃縮施設への査察を受け入れなかった。

Iranian President Masoud Pezeshkian listens to explanations as he visits the country’s nuclear achievements photo released on November 2, 2025. (Atomic Energy Organization of Iran via AP)

イランが今も保有する60%の高濃度ウランは、440.9キログラムである。これを90%にするのは容易で、イランが核兵器10個を製造することも理論上は、可能である。IAEAの査察を拒否する中、懸念が広がっていた。

こうした中、11月9日、ニューヨークタイムスは、イランが、弾道ミサイル数千発を急ピッチで増産していると報じた。

www.nytimes.com/2025/11/09/world/middleeast/iran-nuclear-program-israel.html

高度な迎撃能力を持つイスラエルでも、数千発のミサイルが一気に発射されたら、全部迎撃することは難しい。もし核弾頭がついたミサイルが迎撃をすりぬけて、イスラエル国内に着弾したら、想像を絶する被害を受けることになる。

これをイスラエルが黙ってみているはずはなく、イスラエルが再びイラン攻撃に出るのは時間の問題との懸念が高まっている。

www.timesofisrael.com/another-israel-iran-war-increasingly-seen-as-just-a-matter-of-time-new-york-times/

このため、11月20日(木)、IAEAの理事国35カ国が、「イランは、“遅れることなく”、ただちに核濃縮施設への査察を受けるべきかどうかとの採択をとったところ、賛成19、反対3、棄権12で可決した。賛成は欧米諸国が中心で、反対は、ロシア、中国、ニジェールの3カ国である。

Iranian Foreign Minister Abbas Araghchi November 16, 2025. (AP Photo/Vahid Salemi)

これに対し、イランのアラグチ外相は、IAEAへの信頼は失われたとして、具体的な合意がない限り、6月に攻撃された各施設への視察はありえないと発表した。

ミサイルに関するアメリカとの協議についても否定する考えを示した。

www.timesofisrael.com/iran-vows-to-block-foreign-access-to-bombed-nuclear-sites-unless-deal-reached/

イスラエルが頼れるものはF35ステルス戦闘機ではないという現状:Ynet記事から思うこと 2025.11.24

イスラエルを取り囲む状況は、ますます混沌としている。しかし、ネタニヤフ首相は、防衛のために、特に軍事力に力を入れて、何がなんでも国を守ろうとしている。それが、世界の批判をさらに招く結果にもなっている。

east of Khan Younis on October 7, 2023 [Yousef Masoud/AP Photo]
しかし、その最先端の軍事力が、まったく有益に働かなかったというのが、10月7日だったのである。

当時、イスラエルは、世界最高レベルの戦闘機、世界トップクラスの情報収集能力、サイバー技術、迎撃防衛システム、特にガザにおいては、相当な資金を投じて完成させた、地上・地下をも守るサイバーシステムの壁に防御されていた。

これだけの技術に囲まれていながら、技術的には、タコに爆弾をつけて飛ばしてくるレベルのハマスに、まんまと領内侵攻を許してしまったのである。

イスラエルでは、この時のことを忘れてはならないと、以下のオンラインのミュージアムを公開した。

www.710360.kan.org.il/en/

なぜこんなことが起こってしまったのか。あの朝、警告が確かにあったにも関わらず、当時の政府、軍指導者たちは、ガザのハイテク防業技術があるからと考え、それらに対応しなかった。

当時、西岸地区の情勢が緊迫しており、軍はすべてそちらに回されたままで、ガザ周辺は、ほぼ無防備だったので、すぐに応援を送ることもできなかった。

高ぶりに対する辱め意外の何者でもなかった。特に国民を守るはずのイスラエル軍にとっては、あまりにも痛い結果だったと思われる。

June 22, 2025. (Israel Defense Forces)

当時のハレヴィ前参謀総長はじめ、関係した司令官たちは、すでに、責任をとって辞任している。しかし、11月23日(日)、イスラエル軍のザミール現参謀総長は、正式に、この人々の責任に対して処罰すると発表した。

www.jpost.com/israel-news/defense-news/article-874930

しかし、ネタニヤフ首相はじめ、当時の政府指導者は、誰一人、責任をとっていない。国民からは、政府も独自の調査部門を立ち上げるべきだとの訴えも出ているが、今の緊急性を理由に、応じようとはしていない。

Ynet ニュースは、この状況から、「あの朝、技術だけでは国を救えないことが明らかになった」と訴える記事を出していた。敵から身を隠すステルス戦闘機は、真の危険を見えなくしていたと表現した。

では何が必要なのか。Ynetは、①戦闘機よりも情報収集、②軍事力より、戦略的優位、③地理の有益活用をあげていた。

www.ynetnews.com/opinions-analysis/article/bk00ywcgbzg#google_vignette

これらは有益だろう。しかし、それも完璧ではない。結局のところ、イスラエルが頼るべきはやはり、その神である主であることを、知るべき時になっていると感じる。

実際のところ、主に立ち返る世俗のイスラエル人が増えているとの記事も時々みかける。(救われるという意味ではない)

ゴルダ・メイヤー第4代イスラエル首相は、イスラエルの領地が今の形になったのは、すべて、周囲の敵が攻撃してきた結果であったことを指摘していた。

イスラエルが計画したわけではなく、流れの中で、今のイスラエルが国になったのである。

勝てるはずのない、当時はボロボロだったユダヤ人の国、イスラエルの再建は、地球の創造主であり主権者である神、主がそう導いたからこそ可能であったことは明らかである。

 

私たちもまた同様。イスラエルが、世界に示していることは、結局のところ、この主である神こそが、本物であり、唯一実在する神であるということ。この方こそ信頼でき、頼れる主権者であるということである。

特にイスラエルはこれを示す最前線にいる国である。軍事力や作戦に執念を燃やすネタニヤフ首相。それとともに、肝心のイスラエルの神に頼ることを忘れないようにと祈る。

主はこう仰せられる。主は太陽を与えて昼間の光とし、月と星を定めて夜の光とし、海をかき立てて騒がせる方、その名は万軍の主。

「もし、これらの定めがわたしの前から取り去られるなら、―主の御告げ―イスラエルの子孫も、絶え、いつまでもわたしの前で一つの民をなすことはできない。」

主はこう仰せられる。「もし、上の天が測られ、下の地の基が探り出されるなら、わたしも、イスラエルのすべての子孫を、彼らの行ったすべての事のために退けよう。―主の御告げ―

見よ。その日が来る。―主の御告げ―その日、この町は、ハナヌエルのやぐらから隅の門まで、主のために建て直される。(エレミヤ記31:35-38)

元人質26人がホワイトハウスでトランプ大統領と会談 2025.11.22

11月20日(木)午後、最近解放された元人質26人が、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談した。

26人は、オムリ・ミラン、エイタン・モル、マタン・アングレスト、ニムロッド・コーエン、アビナタン・オール、バー・クーパースタイン、アリエルとデビッド・クニオ兄弟、双子のジブとガリ・バーマンさんなどで、先月解放されたばかりの20人のうちの17人が含まれていた。

トランプ大統領は、「あなたたちはもはや人質ではない。ヒーローだ」と語った。特にマタン・アングレストさんは、戦車隊兵士だったため、特にひどい拷問を受けたが、負けずに生き延びたと賞賛した。

トランプ大統領は、特別な大統領コインを一人一人に手渡した。一方人質たちも解放を実現させた大統領に感謝を表明し、それぞれが贈り物を渡していた。

双子のジブとガリさんは、ハマスの襲撃で燃やされたクファル・アザの自宅で焼け残っていたメズザを記念として手渡していた。

*メズザ:ユダヤ人の家の扉の柱部分に斜めに付けられている棒状のもので、中に、シェマーイスラエル(新名機6:4.11:13-1)を記した羊皮が入っている。主の祝福守りを表している)

この会談は、トランプ大統領が人質を招いたことで実現した。人質解放はトランプ大統領にとっては、勲章のようなものと思われる。

www.timesofisrael.com/released-hostage-matan-angrest-returns-home-after-week-of-supervised-recovery/

アメリカで醜い反イスラエルデモ:ニューヨークでIDFに死を!・ワシントンDCで血の中傷演出 2025.11.22

トランプ大統領が、11月20日(木)、ホワイトハウスに元人質を招いていたころ、アメリカ国内では、非常に見にくいと言わざるを得ないほどの反イスラエルデモがニューヨークとワシントンDCで発生していた。

ニューヨーク最大のユダヤ教シナゴーグ前で反シオニストデモ

Anti-Zionist protesters outside a New York City synagogue, November 19, 2025. (Luke Tress/Times of Israel)

11月19日(水)、ニューヨークのマンハッタンにあるパーク・イースト。シナゴーグでは、欧米ユダヤ人のイスラエルへの移住を支援するネフェシュ・べ・ネフェシュが、移住に関するイベントを開催していた。

これに合わせて、このシナゴーグの前で、約200人の反シオニストデモ隊が、ユダヤ人のイスラエルへの移住に反対するデモを行った。

デモ隊が掲げる訴えは、「シオニストはいらない」「入植者を排除せよ」「インティファーダ(イスラエルに反発するパレスチナ人の蜂起)をニューヨークから世界に拡散しよう」「沈黙は選択肢にない」などの他、「IDF(イスラエル軍)に死を!」をまで言っていた。

また、中でイスラエル移住を推進するイベントが行われていることに対して、こんなイベントを開催する前に考え直すようにすることが我々の義務だとして、「ユダヤ人を怖がらせなければならない」と叫び続けた。

www.timesofisrael.com/anti-zionist-protesters-chant-death-to-the-idf-at-new-york-city-synagogue/

デモは、パル・アワダという、親パレスチナで10月7日以降に親ハマスの立場を明確にしているNGOが主導し、「奪われた土地に入植者を住まわせるべきでない。入植者募集イベントに抗議しよう」とよびかけ、3つの団体が参加していた。

デモ隊は、イスラエルに移住する人すべてを入植者と呼んでいるが、入植者は、通常、西岸地区に住む人のことを指す。特にネフェシュ・ベネフェシュから移住する人は、明らかにイスラエルの領土と言える地域に移住している。要するに、デモ隊にとっては、イスラエル全体に住むユダヤ人が入植者だという理解だということである。

このデモには、コロンビア大学から2つのグループが参加していた他、ユダヤ人の左派団体、“Jewish voice for peace”のユダヤ人も参加していた。

一方で、こうしたデモに反対するユダヤ人によるデモも近くで行われた。こちらは少数ではあったが、「パレスチナはくたばれ!」などと叫び、反シオニスト側は、「クソユダヤ人!」「強姦犯」「おまえたちはカルトだ」などと叫んで、一時、怒鳴り合い、押し合いの喧嘩になり、警察が引き離したという。

なお、シナゴーグ前でのデモは少ないが、反イスラエルのデモは、珍しいことではない。ニューヨーク警察によると、2023年10月7日以来、数千件発生しているとのこと。

これについて、次期ニューヨーク市長に選出された、イスラム教徒のゾーラン・マムダニ氏は、シナゴーグで行われていた移住促進のイベントについて、神聖な場所を不適切に使っていたとの見解を述べた。ユダヤ人のイスラエル移住が不適切だと言っているようなものである。

www.timesofisrael.com/after-protest-at-synagogue-mamdani-says-israel-immigration-event-misused-sacred-space/

ワシントンDCで血の中傷演出

11月20日(木)、ワシントンDCの電車のユニオン駅で、1世紀からあるとも言われる、血の中傷(ユダヤ人はキリスト教徒の子供を殺してその血で過越を祝うという誹謗中傷)を彷彿とさせる演出が、反シオニスト活動家らによって行われた。

ネタニヤフ首相を中心に、トランプ大統領、バイデン前大統領、ルビオ国務長官、ブリンケン前国務長官んマスクを被った者たちが、ダビデの星をあしらったテーブルで、赤い肉片などを食べて、血を流すような演出になっている。

テーブルのタイトルは、「イスラエルのFriends Giving(友たちの贈り物)ディナー」とされ、肉片は、“ガザの子供たちの手足”“盗まれた臓器”“違法に切り取られた皮膚”、赤い飲み物は、“ガザからの血”とされていた。

www.timesofisrael.com/anti-zionist-activists-stage-blood-libel-display-at-dc-train-station/

石のひとりごと

反ユダヤ、反イスラエル主義が、だんだん遠慮も恐れもなく、グロテスクになり始めている。時代が進んでいることを感じる。

世界にいるディアスポラのユダヤ人たちが、早くイスラエルに移住する決心ができるようにと思う。

サウジアラビアのビン・サルマン皇太子訪米:F35ステルス戦闘機と戦車販売・他 2025.11.20

サウジアラビアのビン・サルマン皇太子とトランプ大統領蜜月

11月18日(火)、サウジアラビアのモハンマド・ビン・サルマン(MBS)皇太子(次期王)が、アメリカに到着した。

相当な国賓扱いで、トランプ大統領自身が迎えている。その後、ビン・サルマン皇太子は、ホワイトハウスしに入って、トランプ大統領と会談。記者会見を行った。

1)F35ステルス戦闘機含む軍事物資販売パッケージで合意

IDF

訪問に先立ち、トランプ大統領は、サウジアラビアに、最新式ステルス戦闘機F35を販売することを決定したと表明していた。

今の所、中東でF35を保有しているのは、イスラエルだけなので、上空の優位性を維持している形である。

しかし、サウジアラビアがF35を保有するようになると、中東の力関係に影響が出てくる。

イスラエルは、トランプ大統領に、F35の販売に反対を表明。どうしても販売するなら、サウジアラビアのアブラハム合意加入を条件にしてほしいと訴えていた。

しかし、トランプ大統領は、イスラエルの軍事優位性に影響はないと述べ、これを聞き入れなかったという。

今回、両首脳は、アメリカは、F35に加え、戦車300台と、いくつかの軍事関連物資パッケージをサウジアラビアに販売することで合意した。

これに加えて、両首脳は、今後、民間レベルでの原子力エネルギー開発を進めることでも合意し、署名した。

総じて、サウジアラビアがアメリカに支払う金額は、5月時点での6000億ドルから1兆ドルにまで増えた。

2)アブラハム合意への加盟はならず

アブラハム合意については、今回、ビン・サルマン皇太子は、加盟を希望しているが、パレスチナ国家の設立がないかぎり、加盟できないというこれまでの方針は変えられないとトランプ大統領に伝えた。

それでもトランプ大統領は、「今回はまとまらなかったが、良いスタートになった」と言っていた。その後、トランプ大統領は、サウジアラビアが、ガザのISF(国際安定化軍)に加わると信じていると述べた。

3)サウジアラビアに、NATO以外の同盟国の地位を授与

in the Oval Office at the White House in Washington, D.C., US, November 18, 2025. (credit: REUTERS/EVELYN HOCKSTEIN)

トランプ大統領は、サウジアラビアをNATO以外の同盟国に加えると発表した。NATO以外でアメリカが同盟国と呼ぶ国は、イスラエル、日本を含む19カ国である。

www.timesofisrael.com/mbs-tells-trump-he-wants-to-join-abraham-accords-but-path-to-palestinian-state-crucial/

これについて、記者からは、するどい質問が出た。9.11の首謀者オサマ・ビン・ラディンはじめ、反抗グループの多くはサウジアラビア出身者だった。

BBC

また、2018年、ビン・ラディンを追っていたアメリカ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、トルコのサウジアラビア大使館で殺害されたのだが、ビン・サルマン皇太子はこの件に関わっているとの疑惑があった。

疑惑が消えないことから、前バイデン大統領の時代、サウジアラビアとアメリカの関係が冷え切っていた時代があったのである。こうしたことから、サウジアラビアの皇太子が、よくもホワイトハウスに入れたものだと述べ、9.11の家族は今、煮えたぎる思いでいると述べた。

記者からの厳しい質問には、トランプ大統領が「皇太子は何も知らなかった」と代弁した。ビン・サルマン皇太子は、9.11の被害者家族には追悼を表明しつつ、「反抗グループは、サウジアラビア人を使うことで、アメリカとサウジアラビアの関係を断つことが目的だった。

それがテロ組織にとっては大きな妨害だったからだ。今またその手に乗ってはならない」と反論した。

石のひとりごと

ネタニヤフ首相は、サウジアラビアがアブラハム合意に入ることで、中東の力関係を変えたいと考えていた。

しかし、なかなか思うようにはいかないもので、今逆に、F35ステルス戦闘機がサウジアラビアに行くことになり、それで中東の力のバランスが、イスラエルにはあまりよくない形で、変わる可能性が出てきた。さらに、サウジアラビアが、ISFに加わってガザ入りする・・・?

日本も今、中国との関係が崩れて、大きな変化に直面している。世界では、予想外のことが次々に起こっており、人間の力や思惑だけで動いていないということを思わせられる。

サタンは限りなく破壊をもたらそうとする。しかし、結局、主権者は、天地創造の主であり、サタンが勝利することはなく、主のみこころだけがなるということである。

私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。私の助けは、天地を造られた主から来る。

主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない。見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない。(詩篇121:1-4)

イスラエル軍ガザ広域攻撃で24人以上死亡か:ハマスの攻撃への反撃とイスラエル主張 2025.11.20

ガザでハマスがイスラエル軍襲撃:反撃のイスラエル軍ガザ広範囲へ空爆・24人死亡か

11月19日(水)、イスラエル軍によると、ガザ南部ハンユニスで、複数のテロリストがイエローラインを超えて、イスラエル軍を攻撃してきた。

こうした事件は、ここしばらく散発していたようである。イエローラインを超えてきたテロリストを射殺する事件も発生していた。

こうした中、今回の攻撃を受けて、イスラエル軍は、ガザ全土への空爆を実施した。

エルサレムポストによると、ハマス指導者3人をターゲットにしていたとのことだが、3人が死亡したかどうかは不明。

ハマスによると、この一連の攻撃の応酬で、子供3人を含む少なくとも24人が死亡。

 

ハマスは、これはイスラエルによる深刻な合意違反だと主張している、しかし、イスラエル軍は、まずハマスが、イエローラインを超えて、イスラエル軍を襲撃したからだと反論している。

ハマスは、国連安保理が承認したトランプ大統領のガザ和平案20項目を拒否している。イスラエルへの挑発的行為は、恒久的停戦を目指す国際社会の動きを妨害しようとする動きではないかとの分析も出ている。

www.jpost.com/israel-news/article-874487

in Nuseirat, central Gaza Strip, Wednesday, Nov. 19, 2025. (AP Photo/Abdel Kareem Hana)

なお、先日お伝えしたように、ガザ避難民たちは、大雨による洪水でテントが崩壊し、悲惨な様相にある。

スープキッチンには、大勢が押し寄せる様子がみられている。ハマスはこうしたことには、いっさい目をむけていない。

イスラエル軍のハマス村訓練所

What did the IDF’s full-on military drill mean for future of warfare? (credit: YONAH JEREMY BOB)

エルサレムポストによると、イスラエル軍は、かなり本格的な模擬ハマス村を立てて、その中で、かなり本格的な訓練をしている。

歩兵を使わず、最新式のドローンで、焦点のあたった精密な攻撃の訓練が行われている。

空からの攻撃では、イスラエル軍部隊から、わずか130メートルの地点が攻撃されていた。トンネル入り口周辺での訓練、ハマス役が二人おり、突然出てくるテロリスト襲撃への訓練なども行われているとのこと。

www.jpost.com/opinion/article-874525

これが停戦中と言えるだろうか。イスラエルとハマスは結局最後まで戦うことになる様相である。

ハマスは世界中にいる:レバノン南部シドン攻撃で13人死亡・モサドがヨーロッパのハマス拠点を発表 2025.11.20

レバノン南部のハマス訓練施設攻撃:ヒズボラ拠点攻撃の中で

11月18日(火)、イスラエル軍が、レバノンのシドン近郊のパレスチナ人難民キャンプを空爆した。

イスラエル軍によると、攻撃したのは、イスラエルでのテロに向けたハマスの訓練施設だった。

ここから60メートル先のモスクは無傷だったことから、かなりのピンポイント攻撃であったことがわかる。しかし、レバノン政府によると、この攻撃で少なくともパレスチナ人13人が死亡したとのこと。

ハマスは、レバノンに、ハマスの拠点はないと主張している。

レバノン領内で、ハマスを攻撃するのは、5月、7月にハマス指導者の暗殺以来のことだった。

このハマス攻撃は、イスラエル軍が、南レバノンにおけるヒズボラ拠点をほぼ毎日攻撃している中でのことだった。今後、レバノン南部で、本格的な戦闘が再開になることも時間の問題との警告が出ている。

www.timesofisrael.com/idf-strikes-hamas-facility-near-lebanons-sidon-local-officials-say-13-killed/

モサドがヨーロッパのハマス拠点を発表

Mossad unveils network of Hamas terror operations across Europe, November 19, 2025.
(photo credit: PRIME MINISTER’S OFFICE)

ハマスはガザだけでなく、西岸地区にもいるが、レバノンにもいる。さらには、ヨーロッパ各地にも拠点があることを、11月19日(水)、モサド(イスラエル諜報機関)が発表した。

この攻撃を計画しているのは、カタールで、トルコも関与していると発表している。

イスラエルは、トランプ大統領和平案が国連安保理に可決されたことで、ガザにISF(国際安定化軍)が、来年1月にも派遣されることを歓迎していない。

特にその中に、カタールとトルコが加わることに強い反発を表明している。この時期のこの件を発表した背後には、その危険性をアピールする趣旨も見えなくもない。

www.timesofisrael.com/idf-strikes-hamas-facility-near-lebanons-sidon-local-officials-say-13-killed/

石のひとりごと

ハマスという存在は、単なるテロ組織ではなく、深いイスラムのイデオロギーであって、完全に消し去ることはできないのではないか。イスラエルのハマス殲滅のゴールはどこかにあるのかと言われている。

世界各地にその存在があることからも、イスラエルを消し去ろうとする霊的な存在をあらためて実感させられる。

西岸地区で暴力の応酬:パレスチナ人のテロでイスラエル人1人死亡・過激入植者暴力激化の中・2025.11.20

西岸地区グッシュ・エチオンで車突っ込みテロ:イスラエル人1人死亡

こうした動きの翌日の11月18日(水)、エルサレム南部の西岸地区入り口に近い、グッシュ・エチオンの交差点で、車突っ込みとナイフによるテロが発生した。

イスラエル軍によると、パレスチナ人テロリスト2人は、交差点にいた人々に車でつっこんだ後、1人が車から降りて、コーヘンさんをナイフで殺害していた。テロリスト2人は、近くにいた治安部隊が、その場で射殺した。

テロに使われた車には、多数の爆発物があったため、治安部隊は、まずこれらを無力化しなければならなかった。

このテロで死亡したのは、ヘブロン近郊の入植地、キリアット・アルバ在住のアハロン・コーヘンさん(71)。負傷した3人のうち、1人(55)女性は重傷、30歳男性と15歳少年が中等度となっている。

パレスチナ当局によると、2人は、ヘブロン出身のイマム・アル・アトラシュ(18)と、ヘブロン近郊ベイト・ウマル出身のワリード・サバルナ(18)。2人の遺体は、イスラエル当局が保護している。

ネタニヤフ首相は、改めて、ハマスの武装解除とガザ地区の非過激化の重要性を強調した。

www.timesofisrael.com/man-killed-in-terror-attack-at-gush-etzion-junction-in-the-west-bank-3-others-wounded/

過激入植者によるパレスチナ人への攻撃激化中:ネタニヤフ首相が取り締まり開始

上記テロ事件は、西岸地区では、過激入植者ユダヤ人たちによる、パレスチナ人居住地や車両、オリーブ畑への放火が続く中で発生していた。

パレスチナ側の訴えによると、こうした事件は、10月だけで、766回あったとのこと。

上記事件の前日11月17日(月)も、入植者たちは、ヘブロン北部のパレスチナ人の村を襲撃し、家屋や車両、畑を燃やしていた。

過激さを増すばかりの入植者の暴力に、さすがに、ネタニヤフ首相もとりしまりを強化するよう指示した。

これを受けて、イスラエルの国境警備隊は、同日17日、エフラタ南東部、ツール・ミスガブの違法入植地を破壊した。この時、数百人の入植者と衝突となり、負傷者が出る中、入植者6人の身柄を拘束した。

しかし、これに反発してか、この同じ夜、入植者たち数十人は、ベツレヘム西部のパレスチナ人居住地ジャバを襲撃した。さらに、そこから遠くない、ヘブロン北部の村サアルを襲撃し、複数の負傷者が出た。

イスラエル人1人が死亡したテロは、ヘブロン出身者2人が、この数時間後に実行したということである。

過激入植者の暴力は、イスラエルにとって不利にしか働かない。サル外相は、イスラエルの治安部隊は、結束して、これらを取り締まらなければならないと表明した。カッツ国防相も、過激入植者の取り締まりを強く支持すると表明した。

www.timesofisrael.com/jewish-extremists-burn-palestinian-homes-and-cars-in-west-bank-idf-searching-for-perps/

国連安保理でトランプ大統領ガザ和平案可決:ISF(国際安定化軍)配備決まるも反応は様々 2025.11.18

11月17日(月)、国連安保理では、トランプ大統領の20項目からなるガザ和平案を承認するかどうかで、採択をとった。結果、理事国15か国中、ロシアと中国は棄権し、残り13か国すべてが賛成票を投じたことから、可決となった。

これにより、まずは、ISF(国際安定化軍)が、2年間の予定でガザに派遣されることになる。安保理で決定されたことなので、実行する義務が発生する。

しかし、ISFが、国連による部隊ではなく、アメリカが主体になるので、イスラム諸国が果たしてそれにどこまで応じるのかなど、いざ、実現しようとする今、混乱が湧き出はじめている。

特に、ISFには、ハマスの武装解除も使命の一つに含まれてはいるが、ISFには、ハマスの支援者であるトルコやカタールも含まれる予定で、はたして、それ実行するのかどうかは、きわめて不透明である。

安保理の決定が出ると、イスラエルのダノン国連大使は、「私たちが人質を取り戻すことにコミットしているように、ハマスの武装解除は、必ず成し遂げる。ハマスがイスラエルにとって危機にならなくなるまでやめない」との声明を出した。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/after-un-vote-danon-says-israel-determined-to-ensure-hamas-is-disarmed/

イスラエル国内からは、野党イスラエル我が家党のリーバーマン氏が、安保理でトランプ案が可決されたことにより、パレスチナ国家への道を開くことになったと指摘した。

またサウジアラビアにこの案に同意してもらうために、トランプ大統領が、民間レベルの原子力関連協力に合意することや、F35戦闘機を販売することになるみこみになってうることを指摘。F35については、トルコにも販売される見込みで、イスラエルの治安を大きく脅かすことになったと警鐘を鳴らした。

また、「中東が、大きく変わったと言えるが、それは、イスラエルにとってよいものだはない。結果的に、政府は最悪の事態をもたらしたのだ」と非難した。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/liberman-lashes-out-at-government-over-un-vote-on-trumps-peace-plan-a-fire-sale-of-israels-security/

パレスチナ人たちの間でも、自治政府とハマスが、全く違う考えを表明した。

パレスチナ自治政府のアッバス議長は。国連安保理の決定を賞賛し、「これから、アメリカ、EU、イスラム諸国とも協力して、ガザ、西岸地区、東エルサレムのパレスチナ人の苦しみを終わらせる。国際法に基づいて、2国家共存を元に、パレスチナ人とイスラエル人の治安と平和への政治的道のりを構築する」と表明した。

また、「パレスチナ人たちの、正当で包括的な方法で、パレスチナ人の占領を終わらせ、自由と独立を獲得する努力」を支えてくれたすべての国に感謝するとも述べた。すでに、パレスチナ国家が立ち上がるかのような言い方である。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/pa-hails-uns-approval-of-us-resolution-calls-for-its-immediate-implementation/

一方、ハマスは、これとは正反対に、「国際社会は、ガザのパレスチナ人が反対しているにも関わらず、そこに国際安定化軍を駐留させて、組織を非武装化し、占領者(イスラエル)に有利な組織にガザを管理させようとしている。この決議は、パレスチナ人の権利と要求が満たすものではない」と反発。絶対に非武装化はしないと断言した。

また、「権利を取り戻すために、あらゆる方法で、占領に抵抗する権利はあるはずだ」と述べ、イスラエルとは、戦い続けると表明した。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/rejecting-un-resolution-hamas-says-it-wont-disarm-and-that-resistance-against-israel-by-all-means-is-a-legitimate-right/

どうにも解決とは程遠いように見えるが、トランプ大統領は、「ガザにとどまらず、世界平和にも通じることになる」と、この結果を賞賛する声明を出した。

ネタニヤフ首相は、18日午後になってから、この決定を賞賛する声明を出した。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/netanyahu-welcomes-un-vote-for-gaza-plan-says-it-will-lead-to-peace-and-prosperity/

石のひとりごと

この問題について、イスラエル治安研究所、MIND Israelのオハッド・メルリン氏は、ブリーフィングにおいて、トランプ大統領の20項目について、あまりにも大雑把であり、実現できるのかどうかだと苦笑していた。

確かに、たとえば、パレスチナ自治政府が、ガザ管理に加わる条件として、汚職にまみれて混乱する自治政府の改革をするとなっているが、具体的にどうなったら改革と認めるのかといったつきつめた定義が欠落しているのである。

リーバーマン氏が指摘しているように、このゴチャゴチャの中で、いつのまにか、イスラエルがより危機的な状況になっていく可能性は否定できない。主のイスラエルへの特別な守りだけが、頼りである。