考古学発見2つ:第一神殿時代の謎の設備・リアルなローマ帝国時代の剣4振 2023.9.8

IAA

イスラエルで続く考古学発見

イスラエルでは、考古学的な発見はたえないが、残念ながら、全部網羅できていないほどであることを、知っていただければと思う。ここしばらくの間で、話題になったケースを紹介する。

1)第一神殿時代(推定2800年前)の謎の設備:エルサレム

エルサレム、ダビデの町に隣接するギバティ駐車場後の発掘現場、北東の端で、第一神殿時代のものとみられる謎の施設後が発見された。これまでにイスラエルでも、世界でも見つかったことがない施設なので、考古学者たちも、一体何に使われていたのかはわからないという。

発見は、イスラエル考古学庁とテルアビブ大学。

その施設は、水路化排水管のようなものを含んでおり、なんらかの産業化農業に関わっていたとみられる。中東でみつかっているデーツハニーの製造所にも似ているとのことだが、今のところ不明である。

製造時代は、9世紀のユダ王国のもので、第8、第9代の王、ヨアシュとアマツヤ王の時代まで使用されていたとみられている。神殿と王の宮殿とに接する位置からすると、重要な役割を担っていたことは間違いない。

www.timesofisrael.com/researchers-baffled-by-unique-and-mysterious-structure-from-first-temple-period/

2)ほぼ完全なローマ帝国時代(1900年前)の剣城4振:ユダヤの荒野

死海に接するオアシス、エン・ゲディ近くの洞穴では、考古学者たちが、ロッククライミングに近い状態で、800以上ある、岸壁の洞穴の調査を、さまざまな技術を駆使しながら、継続して行なっている。2021年には、あらたな死海写本がみつかったほか、今年初頭には、バルコフバ時代の珍しい2分の1シェケルコインが見つかっていた。

最新となる今回の発見は、1900年前、バルコフバの反乱時代(132-135AD)とみられるローマ帝国時代の、ほぼ完全な形の剣(長さ60-65センチ)4振りであった。このうち3振は、まだ鞘に入っている状態であった。おそらく、反乱を起こしたユダヤ人たちが、ローマ兵から奪い、最後の決戦で使うために、隠していたのではないかとみられている。

以下のクリップからは、発見した考古学者たちの興奮した様子がわかる。

石のひとりごと:世界では常識の聖書

イスラエルの国内外は、混乱とテロと戦争とといった様相だが、そんなこととはまったく関係なく、考古学的な調査が続けられている。なんとも、イスラエル社会、人間社会の不思議を思わされる。

ところで、このように、考古学で実証されるイスラエルの歴史は、聖書が本物であることを私たちに証明してくれている。

その聖書だが、日本では人気解説者の池上彰さんが、「聖書がわかれば世界が見える」という本を出版されており、すでに5万部が売れているという。

世界の歴史は聖書にそって、またその影響を受けながら進んでいるということなのである。

日本ではまだほどんとの人が読んだことのないであろう聖書。世界では、聖書は宗教ではなく、事実であり、常識でもある。本当に日本にもその認識が広がればとも思う。

そこから、実際に聖書そのものを読んで、池上さんのこの本では触れられていない、本物の神に出会い、その神との和解である福音(イエス・キリストの十字架による罪の赦しと永遠の命)にまでたどりつく人が出てきてほしいと願うばかりである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。