未婚の戦死者の精子から親が孫を得ることへの論議 2023.7.8

昨年、パレスチナ人との戦闘中に死亡したアミット・ベン・イーガルさん IDF

イスラエルでは、若い兵士の戦死が相次いでいる。このため、未婚の兵士が戦死した際に、精子を遺体から抽出し、体外受精を通じて、その両親(子供からは祖父母)が子供(孫)を得ることの法整備に関することが論議になっている。

イスラエルでは、妻である女性が戦死した夫から抽出された精子を得て子供を産むことはすでに行われている。しかし、未婚の戦死者の精子をその親が受理して、孫を得ることについては、まだ論議があり、法整備が完了していない。倫理問題があるからである。

たとえば、その方法で生まれてきた子供は、生まれた時から祖父母しかいない。たんに父親の記念であり、家系を継続するために生まれてきた、という重荷を背負わなければならない。

エルサレムポストの記事によると、昨年、アミット・ベン・イーガルさん(21)が西岸地区での戦闘中に死亡した際、イスラエル軍から家族に、彼の精子を維持したいかどうかと問う電話があった。父親はこれに合意した。しかし、そこから子供を得られるかどうかはまだ確定ではない。

しかし、市民の間では賛成者も少なくないとみえ、イーガルさんの精子を得て、子供を産むと申し出た女性は500人もいたとのこと。今後、法整備が進む可能性が高い。

ユダヤ人にとって、家族を維持していく、そのDNAを継続していくことが、非常に重要であるということである。

www.jpost.com/israel-news/article-749219

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。