混迷続くガザ情勢:金曜デモ13000人・死者1人 2019.1.13

今週も金曜、ガザとの国境、複数の地点で計13000人とみられる暴動があり、43歳のガザ・パレスチナ人女性が死亡した。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5445112,00.html

ガザからは6日、複数の風船に取り付けられた発泡スチロールの飛行機が飛来し、イスラエル南部の畑に落下した。被害はなかった。しかし、10日前には、発火物を付けた風船が10ほどもイスラエル南部のモシャブに落下している。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5441832,00.html

イスラエル軍は、例のごとくハマス拠点を攻撃。するとまたミサイルが飛んできた。イスラエル軍は、これに報復する空爆を再度行った。

www.timesofisrael.com/israel-responds-with-air-strikes-in-gaza-following-rocket-launch/

ガザへは、人道支援の目的で、カタールからの現金が搬入されているが、イスラエルはこれを一時停止した。

<人種差別道路?:西岸地区>

西岸地区でもイスラエルとパレスチナの憎しみ合いは悪化するばかりだが、イスラエルは、防護壁の両側に、イスラエル人用とパレスチナ人用とそれぞれの道路を開通させた。

道路は、西岸地区入植地ゲバ・ベニヤミン(アダム)とエルサレム北部フレンチヒルを結ぶ5キロの国道4370。国土交通省は、この道路はイスラエルとパレスチナ双方に益となるように建設したと言っているが、人種差別道路だとの批判もある。

防護壁の向こう、パレスチナ側にも道路をつくることによって、テロリストが入りにくくするという目的もあったかもしれないが、効率重んじつつ、ウインウインをめざす、なんともイスラエルらしい発想ではないだろうか。

www.timesofisrael.com/in-first-israel-opens-road-with-wall-dividing-israeli-and-palestinian-traffic/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。