リーバーマン経済相も陽性:重症者436人・週末13人死亡・精神的な問題も深刻 2022.1.17

リーバーマン経済相感染・イスラエルの感染状況

イスラエルのオミクロン感染は、変動はあるが、まだ深刻な状況が続く。今週末、リーバーマン経済相の陽性が明らかとなった。最新の保健省データでは、重症者は436人とまだ増え続けている。このうち、人工呼吸器依存者は96人。週末に13人が死亡した。

しかし、新規感染者は、金土の週末合わせて5万人を超えたが、陽性率は先週15%から9.5%(検査数30万回)にまで下がった。実効再生産数(R)も、先週2.12まで上がったが、現在は1.59にまで下がっている。

www.ynetnews.com/health_science/article/r1xcctbpk

最新のデータで、有症の患者は、25万9000人。最も有症者が多いのはエルサレム、続いてブネイ・ブラック。イスラエルは今4回目ワクチン接種に着手しているが、現段階で、4回目まで受けた人は、約50万人。

20万人の学生と教師が隔離中:精神的影響悪化のため隔離期間短縮へ

教育省が提示したデータによると、現時点で、濃厚接触も含め、隔離に置かれている学生と教師の数が20万人に及んでいることが明らかとなった。全国の教室の40%は。スックナウとも感染者が少なくとも1人はいるとのこと。

教育省によると、コロナ陽性と診断された子供たちは、7万5993人。教師は1万3364人。その他は濃厚接触による隔離である。この中には、隔離を特別に隔離を免除された人んp数は入っていない。

www.ynetnews.com/health_science/article/hjrvaiztk

こうした中、精神的な課題が明らかになってきた。子供たちの間で、摂食障害、異常性行動などが問題になっているのである。この他、家庭内暴力もある。

イスラエル人は、日本人よりはるかに活動的でアウトドアである。この2年の間のさまざまな制限や隔離が精神に及ぼす影響はかなり大きい。メンタルヘルス協会が発表したところによると、協会に助けを求める電話は21%、家族問題は17%、特にティーンエイジャーからのSOS電話は27%も増えたとのこと。

www.ynetnews.com/article/syev4z23t

こうした状況を受けて、ホロビッツ保健相は、先週、感染した人の隔離期間を10日から7日に短縮したが、さらに5日にするよう、省内部高官らに支持を出した。同時に、濃厚接触者の隔離期間も短縮になるみこみである。しかし、意見はさまざまで、まだ論議が続いているもようである。

www.timesofisrael.com/health-minister-pushes-to-cut-mandatory-quarantine-to-5-days/

4回目ワクチンの課題と論議

隔離期間を短縮に向かうイスラエルだが、感染が改善したからではない。大きな頼みの綱は、ワクチン接種である。イスラエルでは、世界で初めてとなる4回目ワクチンが行われているが、しかし、これについては、イスラエル国内でも専門家の意見は分かれている。

短い間にあまりにも多くのワクチンを接種すると、免疫系が疲れてしまうとテクニオン(工科大学)の免疫学専門のドロン・メラメッド教授は、指摘する。人体の免疫系は、常の予備の部分を残しており、新たな変異株ウイルスにも対応できるようになっているという。繰り返しワクチンを使うと、その予備を使い切ってしまい、次の新たな変異株が来たときに、対処できなくなる可能性があるというのである。

ハダッサ・ヘブライ大学病院の疫学専門のロニット・カルデロン・マルガリット教授は、4回目ワクチンがどの程度感染を食い止めるかはまだあきらかではない。未接種者の間に感染者や重症者が多いのだから、もう接種を完了している人に、危険を冒して4回目をさせるより、政府は、まだ一回もワクチン接種をしていない人への対策の方に投資する方が国の駅になるとマルガリット教授は訴えている。

www.ynetnews.com/magazine/article/hj1jrsbtt

石のひとりごと

本当にこのコロナは、人間の限界を示しているようである。少なくともイスラエルでは活発な論議が行われているのが、よく見えるのがいいと思う。

日本の専門家たちの意見はほとんど出てこないように思う。専門家会議に間で、どの程度の論議が行われているのか知りたいものである。未知の伝染病と戦っているのだから、違う意見があって当然なのだから。

昨夜は、トンガで史上最大の海底噴火があった。世界はこれからどこへ向かっていくのだろうか。それを確かに知っている人は、一人もいない。

そんな世界に聖書のメッセージはリアル感を増している。この世はやがて終わる。だから、物理的に生まれた後、新たに霊的に生まれ変われと聖書は言っている。いわゆるボーン・アゲイン(生まれ変わる)ということである。

そのためにすることは、次のABCである。A(Acceptance)自分が、罪人であることを認め、B(Believe・Baptism)その罪の罰を、神であるキリストが代わりに負って死んでくれ、そのあとよみがえったことを信じる。だから、自分も一回死んで生き返ったと信じ、洗礼(バプテスマ)を受ける。

C(Confess)私の神は主であると告白しながら、神を味方として生きていく。自分一人で人生を生きていくのではなく、神と共に歩く、神との関係の中で生きていくということである。

これで、苦難の時も一人ではないし、死は恐ろしい終わりではなく、今もすばらしいが、死んだらもっと素晴らしい神のいるところに行くということになる。これがボーン・アゲインということである。

何があろうが、これさえあれば、たとえ世が終わってもそれで終わりではないと言うことである。まあなんのことかわからない人は、筆者に連絡を。またはお近くの教会へ。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。