世界初:イスラエルで内服ワクチンの治験開始  2021.7.23

待ちにまった内服のワクチンの治験がテルアビブで始まることとなった。もし内服できるカプセルでワクチン“接種”が可能になれば、高度な冷蔵庫も不要となるため、後進国でワクチン接種が遅れているところにも、簡単にワクチンを届けることができる。大きなゲームチェンジャーになりうる。

デルタ株で必要性が論議されている3回目の強化接種に、関わらざるをえない医療従事者にも大きな助けになる。

オラメド製薬会社CEOのナダブ・キドロン氏

この3月、オラメド製薬会社はインドを基盤とするバイオテックが開発した内服版ワクチンを、豚に投与し、抗体を作ることに成功したと発表していたのであった。

治験は、テルアビブのソコロブ医療センターで、ワクチンをまだ接種していない24人のボランティアに投与され、抗体ができるかどうかを確認する。

オラメド製薬会社CEOのナダブ・キドロン氏によると、この内服ワクチンは、3種類のプロテインに反応するため、コロナだけでなく、SARS COV-2にも効果がある可能性があるという。ということは、コロナの変異株にも対処していく可能性があるとのこと。

www.timesofisrael.com/israeli-covid-vaccine-in-pill-form-to-start-clinical-trial-in-tel-aviv/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。