ガザからのロケット弾が散発し、緊張が続く南部だが、19日朝、ガザ地区内部で、車6台が爆破された。4台はハマスで2台はイスラム聖戦の車両だった。
犯行声明は出ていないが、爆破現場にISISの旗が目撃されていたことから、ISISに関連する過激派(サラフィスト)グループの犯行と見られている。
ガザ内部では、ISIS傘下に入ったサラフィストらが、ハマスに対する敵対をエスカレートさせている。その方策として使われているのが、イスラエルへのロケット弾攻撃である。
イスラエルはガザで起こることの責任はハマスにあると見ているので、イスラエルにガザからロケット弾を撃ち込めば、イスラエルはハマスに報復するからである。
Yネットによると、ガザ住民の12%は、すでにサラフィスト支持になっており、民衆のハマス離れがすすんでいるという。
イスラエルとしては、こうしたガザの内部抗争に巻き込まれたくはないが、ガザがISISに支配されるのも困るので、動向を注意深く見守っているところである。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4681775,00.html
<シリア・イラクで化学兵器使用>
ISISが新しい戦略を始めていると伝えられている。化学兵器の使用と、子供による自爆テロである。報告しているのは、シリアとトルコの国境付近にいるクルド人勢力とイギリス系の調査機関。
それによると、ISISはIEDと呼ばれる即席で簡易な爆弾に塩素系など有毒な化学物質をしこんで、爆発させている。先月中に、シリアで少なくとも2回使われ、その証拠もあがっているという。イラクでも同様の報告がある。
クルド人勢力によると、ガスマスクを所持しているISIS戦闘員を捕縛しており、本格的な化学兵器による攻撃を準備している可能性もある。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4681208,00.html
time.com/3964197/isis-chemical-weapons/
<爆弾・自爆テロ>
ラマダンで攻撃を活発かさせているISISだが、ラマダンの最終日、エイードの祭りでにぎわうイラクの市場で大規模な自爆テロがあり、シーア派市民115人が死亡。170人が負傷した。イラクでは最大級の被害となった。
トルコでも、シリアとの国境(トルコ側)で反ISIS運動を行っていた活動家の群れの中で爆発があり、31人が死亡した。犯人は、トルコ人でISISに加わった20才の青年だった。
ISISは、ティーンエイジャーやそれ以下のヤジード教徒の少年たちを拉致し、戦闘員になるよう訓練を行っていると伝えている。
ISISから逃れて来た少年によると、人形を使って斬首の方法を訓練しているという。先週、ISISは実際に,10代前半の子供が、シリア軍兵士を斬首するビデオを公開している。
time.com/3963919/children-isis-training-camp-beheading/?iid=time_readnext
7月初頭には、世界遺産パルミラ遺跡の円形劇場でシリア軍兵士25人がISISに殺害されたが、それを実行したのも子供たちだった。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/198328#.Va-tgaW9BCu