UNHCR(国連人権理事会)が恒久的なイスラエルの戦犯審議を可決 2021.5.27

これまでからも、著しく反イスラエル的な決議を出し続けてきたUNHCRだが、今回のガザとの戦闘、「壁の護衛作戦」後、イスラエルが戦争犯罪にあたるかどうかの審議を、期間をさだめないで恒久的に行なっていくことについて、賛成14、反対9、棄権14で可決した。今後、特別な委員会が設立されるとのこと。

UNHCRで恒久的な審議が可決されるのは初めてである。賛成したのは、中国、ロシアを含む14カ国で、反対した9カ国は、オーストラリア、ドイツ、チェコ、イギリスなどとなっている。アメリカは現在、UNHCRのメンバーではないことと、ヨーロッパ諸国も、反対しない場合は棄権にまわっている。日本も棄権。

イスラエル外務省は、この決議では、イスラエルにむけて発射された4300発のロケット弾に関することが全く無視されているとして、この決議を拒否するとともに、取調べなどにはいっさい協力しないと通達した。

ネタニヤフ首相は、これを「恥知らずで、盲目的な反イスラエルの決議だ。」とのコメントを出した。

UNHCRでこうした反イスラエル的な決議が出されることは、まったくもって珍しいことではない。

制度上、特にイスラエルに対する実際的なことが課されるということはないのだが、今後、反イスラエル的な意見を持つ人々を奨励する形にはなるかもしれない・・。

www.timesofisrael.com/un-rights-council-orders-unprecedented-open-ended-probe-of-israel/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。