国内騒乱:ヤッフォでイスラエル兵をリンチ:ネタニヤフ首相が強力な措置を承認 2021.5.14

国境警備隊を励ますネタニヤフ首相 Photo by Kobi Gideon / GPO

アラブ人暴徒とユダヤ人暴徒の問題。14日早朝、西岸地区のヘブロン、ベツレヘム、ナブルスでは、群衆がパレスチナ人支持を表明しながらの行進を行なった。ジェニンでも数百人が、ガザとエルサレムを支持するとして集まっている。

イスラエル国内でも、特別緊急事態宣言が48時間延長となったロッドはじめ、ハイファ、アッコなど各地でアラブ人、ユダヤ人双方の暴動が発生している。

ロッドでは、13日朝、ロッドのモスク近くで、シナゴーグに向かっていたユダヤ人男性が刺されて、中等度の負傷を負った。

テルアビブ南部ヤッフォでは、13日午後、イスラエル軍兵士(19)がアラブ人暴徒らにリンチされ、頭蓋骨骨折の重症となった。テルアビブでは、取材中のユダヤ人記者らが襲われた。

各地で発生しているこのような暴力行為は数えきれないとみられる。13日、新たに120人が逮捕された。(これまでの合計は374人)

こうした中、テルアビブでは、ユダヤ人ら200人が市内に集まり、ヤッフォ方面、プロムナードに向かおうとしたが、警察がこれを阻止したとのこと。

www.jpost.com/breaking-news/lod-revises-curfew-from-8-pm-to-5-pm-amid-warnings-of-riots-668100

ネタニヤフ首相は、警察や治安部隊を支持するとして励まし、必要な場合は、西岸地区内部で適応される対処と同等の強い対処を認めると発表した。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。