国内騒乱:ロッドでの投石で負傷のユダヤ人男性死亡 2021 5 19

イーガル・イェホシュアさん(56)

先週火曜11日、ロッドで、車を運転していたイーガル・イェホシュアさん(56)が、アラブ人暴徒らの中に迷い込み、激しい投石の中で、頭を負傷した。イーガルさんは、病院で治療を受けていたが18日、死亡した。

イーガルさんは、電気技師で、アラブ人の家でもユダヤ人の家でも出かけていっていたとのこと。イーガルさんの妻は、夫は共存の典型のような人物だったと語り、その人柄を思ってか、夫の体を臓器移植に提供したという。リブリン大統領はじめ、ネタニヤフ首相も家族に追悼のメッセージを送った。

葬儀には、ロッドのレビボ市長と数百人が集まり、皆が「共存を信じた人だったのに」と悲しんでいた。

www.timesofisrael.com/you-believed-in-coexistence-lod-jewish-man-killed-by-arab-mob-laid-to-rest/

アラブ人暴徒に襲われるユダヤ人、ユダヤ人暴徒に襲われるアラブ人が各地で相次いでいたが、15日以降、警察が暴徒らの逮捕を本格的に開始してからは、その数は減ってきているという。

ワラ・ニュース(イスラエルのメディア)によると、これまでにユダヤ人の家112軒が放火され、386軒が暴動の中で強奪にあった。

www.timesofisrael.com/israeli-seriously-hurt-in-lod-violence-dies-of-wounds/

一方、ヤッフォでは、12歳のアラブ人少年が、自宅に火炎瓶を投げ入れられた際に大火傷の重症となった。これについては、アラブ人暴徒が誤って、アラブ人家庭に火炎瓶を投げ入れていたことが、後の捜査で明らかになり、アラブ人2人が逮捕された。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。