イスラエルのどんでん返し!?UNRWAの職員が10月7日虐殺に関与で解雇 2024.1.27

ガザのUNRWA職員(Photo by MOHAMMED ABED / AFP)

イスラエルは、UNRWA(国連パレスチナ難民救済機関)の職員12人が、10月7日の、イスラエル人1200人の虐殺と、240人の拉致に関わっていたとする証拠を提出していたが、26日、UNRWAが、これを認め、このうちの数人を解雇していたことがわかった。

解雇したということは、実際に虐殺に関わっていたことをUNRWAも認めた形である。国連職員が、テロ組織の虐殺に関わるなどもってのほかである。これを受けて、国連のグテーレス事務総長は、強い遺憾を表明している。

アメリカは、これを受けて、UNRWAへの追加支援を一時停止すると発表した。これに続いてカナダも、支援を停止すると発表した。

UNRWAは、ガザに届けられた支援物資を、ガザ内部で采配する立場にあるので、この機関がハマスと関わっているという疑惑や、支援の停止は、国連としては、非常に困惑する事態である。

しかし、イスラエルは、以前からUNRWAのハマスとの関与を指摘しており、トランプ前大統領は、UNRWAへの支援を全面的に停止していたのである。バイデン政権はこれを再開していたのであった。

この一件が明らかになったのも、国際ホロコースト記念日の前日であった。イスラエルのギラッド・エルダン国連大使は、「UNRWAがテロ組織ハマスと関わっているということ。つまり、国連は、イスラエルの存在を否定するだけでなく、実質的にもイスラエルを危うくしているということである。

このイスラエルが何年も訴えてきたことが、この日、国際ホロコースト記念日に明らかになったことは、非常に象徴的なことだ。」と語った。

www.timesofisrael.com/unrwa-sacks-staffers-who-allegedly-participated-in-oct-7-attack-us-halts-funding/

石のひとりごと

ここからどうなるかは不明だが、国際司法裁判所の暫定措置の発表と同時にこの発表である。しかも、どちらもが国際ホロコースト記念日の前日という、このタイミング。このメッセージは何だろうか。

やはり、イスラエルという国は、けっして侮ってはならない国だと思う。イスラエルの神、主は確かに存在している神であり、イスラエルを見捨てることはない。しかし、だからこそ、世界は今後も、イスラエルをますます嫌いになっていくのかもしれない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。