中山泰秀外務副大臣(44・大阪出身)が、本日、エルサレムでネタニヤフ首相を訪問。その後、首相府長官エリ・グロナー氏と、今後どのように日本とイスラエルが協力を進めて行くかの打ち合わせを行った。この会議には、技術者チームも加わっている。
日本とイスラエル間のビジネスはまだ未開であり、イスラエルから日本への輸出は、日本の輸入全体の0.1%にとどまっている。(イスラエル政府GPOデータ)。
日本は、サイバーテクノロジーを柱とする技術協力をイスラエルに期待。イスラエルは、世界第3位の経済大国・日本からの投資や日本への輸出拡大を期待している。また2020年には、日本でオリンピックが開催されることから、日本との関係強化はタイミングがよいとみている。
ネタニヤフ首相は、安倍首相が今年1月にイスラエルを自ら訪問し、イスラエルとの関係強化の方針を打ち出したことが大きな一歩になったと歓迎する意向を中山外務副大臣に伝えている。
<日本親イスラエル議員連盟と中山泰秀氏>
embassies.gov.il/tokyo/NewsAndEvents/Pages/Japan-Israel-Friendship-Parliamentary-League.aspx
日本には親イスラエル議員連盟がある。現在、会員55人。同連盟は、1986年に、竹下内閣、村山内閣、小渕内閣などで大臣を歴任した中山正輝氏が設立した。今回、イスラエルを訪問している中山泰秀外務副大臣は、その息子で、イスラエル政府もこれを評価している。
しかし、日本国内の反応は厳しい。中山泰秀氏は、親イスラエルすぎて、アラブ世界への無知、ならびに配慮が足りないと批判されている。
特に今年1月、イスラム国から後藤さんら日本人人質の殺害予告があった時、日本政府はヨルダンに対策本部を設けた。その責任者が中山泰秀氏だった。
強烈なイスラム主義者との対応が予想される中、公に親イスラエルの中山氏を派遣したことは、安倍首相知っての事か、知らずに派遣したのなら、考えられない失策だと批判されている。
実際、イスラム国との交渉に日本はいっさい関われず、こうした交渉に経験のなかった中山氏は、失態をさらしたとまで書かれている。
president.jp/articles/-/14543
<日本・イスラエル支援議員リスト> http://palestine-heiwa.org/choice/g-list.html
パレスチナ情報センター(親イスラエルからは反対の立場と思われる団体)が、日本の政治家で親イスラエルと思われる政治家と、その言動を記録したリストをアップしている。中山泰秀氏も名前があがっている。
また、石原慎太郎氏は元イスラエル親善教会の会長もしており、イスラエル建国42周年集会を東京で開催している。批判的な部分も多々あるが、興味深い資料。