20日、ハマスのメンバー4人が、シナイ半島で、エジプト軍に拿捕された。
4人はバスでガザからシナイ半島を経由してカイロに向かい、そこからイランに行って訓練を受ける予定だったとの情報がある。
ハマスはシリアの内戦でスンニ派勢力をサポートしたため、イラン、シリア、ヒズボラなどシーア派から見捨てられ、経済的に非常な苦境に陥っていた。最近になり、ハマスは、イランとの共通の敵、ISISとの対立問題から、イランに取り入ろうとしているとの情報がある。
しかし、複雑なことに、ハマスはガザ地区内部では、ISISなどの過激派と対立しているが、シナイ半島では、エジプトが一掃を試みている過激派組織を支援しているとみられている。この点について、ハマスは、エジプトと対立しているのである。
エジプトがハマスメンバーを直接拘束したのは初めてで、今後両者の関係がどうなるのか注目されている。