”聖なる”1週間:過ぎ越とイースター 2014.4.11

エルサレムでは、13日(日)パームサンデー、20日(日)がイースター。14日(月)から22日までユダヤ人も過越と、種無しパンの祭りと、来週、エルサレムはキリスト教徒、ユダヤ教徒で大混雑する週になる。

今年はカトリックと正教会が同時にイースターを迎えるため、さらに込み合うことが予想されている。旧市街は狭い石畳が続く町だが、将棋倒しが懸念されている。

聖墳墓教会に入りきらない人がイスラエルの治安部隊を押しのけて入ろうとしてぶつかるなどの光景も毎年のことである。そんな忙しい週が来週日曜からはじまる。

ところで、この時期、ホテルは、海外から来るキリスト教徒でにぎわっているが、国内のほとんどのホテルが、ユダヤ人のために、過越のセデルつきの宿泊パックも提供している。ちょうど日本人が、自宅でお正月の準備をせず、ホテルでゆっくりお正月を祝うというのと同様である。

ただし、ホテルでのセデルでは、だれもラビの話をきかず、ただただ食べているばかりとの話も聞く。2002年、ネタニヤではこうしたホテル・セデルで自爆テロがあり、30人が死亡、140人が負傷した。

以後、こうした事件は発生していないが、今年も過ぎ越期間中、イスラエルがテロから守られるように。特に最近ミサイルが撃ち込まれている南部都市が守られるように。また、過ぎ越にも家に帰らず、国境で警備についている兵士たち、その家族を覚えて祈りたい。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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