ロッドでアラブ人がデモ:アラブ人1人死亡 2021.5.11

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ベングリオン空港からそう遠くないアラブ人とユダヤ人が共存する町ロッドで、10日、エルサレムの紛争に合わせて、ユダヤ人に対する投石などのデモ活動を行っていたアラブ系住民(イスラエル国籍・25歳)が、ユダヤ系住民の銃撃で死亡した。続いて2人が銃撃による負傷で病院に搬送された。

アラブ人たちを撃ったユダヤ人は後に警察に逮捕された。しかし、ロッドのユダヤ系住民メイール・リウシュさんによると、アラブの暴徒たちが、ユダヤ家住民地域に迫っていたという。

警察がなかなか来なかったので、住民たちは、空中に向かって銃を撃ち威嚇した。しかし、アラブの暴徒たちは接近してきため、彼らを鬱しかなかったと言っている。

ロッドに近いラムレでも、アラブ人たちが、通りでタイヤを燃やしたり、店の窓を破壊するなどの暴行に出ていた。アラブ人たちは、「我々は血と火でアルアクサを解放する」と叫んでいた。

同様の暴力的な衝突は他の大きなアラブ人街でも発生していたとのこと。

www.timesofisrael.com/arab-israeli-man-killed-two-wounded-during-violent-protests-in-ramle/

新政権への道のりに影響も:ラアム党が新政権への協力を保留へ

こうした混乱の中、ラアム党のアッバス氏(イスラエルのアラブ人でイスラム教徒)は、ラピード氏とベネット氏の政権に協力すると言っていたのを撤回。しばらく交渉を保留にすると発表した。こうなると、ラピード氏らが、明日ぐらいまでには、新政権発足に向けた動きを行うと見られたことが実現しなくなる。

ネタニヤフ首相が暫定政権のまま続行する可能性が出始めたということかもしれない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。