コロナ最前線:例祭終わって学校再開も混乱の見通し 2021.9.30

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秋の例祭後登校開始

イスラエルでは30日、例祭が終わって子供達約200万人が登校を再開した。コロナ陽性、または濃厚接触で、登校できなかった生徒は約10万人。登校前に抗原検査を行うように言われていたが、それを我が子に実施した親は80%にとどまっていた。

イスラエルでは、今はまだ、一人でも陽性者が出るとその学級全体が隔離とされている。しかし、そうなると、子供の教育に差がでるだけでなく、親は仕事にいけなくなるので、これまでからも反発が出ていた。

このため、来週からは、陽性者が出た場合でも学級すべてを閉鎖せず、毎日抗原検査をして陰性の子供達は登校させることになる。この方針は、まず300級で開始され、大きな問題にならなければ、全国の学校でも適応するとのこと。

一方、イスラエルでは、来週から、ワクチン接種2回終えていても、3回目のブースター接種をうけないまま半年以上経過した場合、未接種の扱いとなり、定期的なPCR検査で陰性を証明しない限り、グリーンパスを使えなくなる。

www.timesofisrael.com/israelis-who-havent-gotten-booster-to-lose-quarantine-exemption-tv/

3回目の接種を終えた人はまだ400万人に至っておらず、特に全国教師の半数が、3回目接種をしていないので、グリーンパスを失うみこみとなっている。グリーンパスがないと仕事に来ることができないということで、教師だけでなく、両親が子供を連れて来られないと言う事態もありうる。

来週から混乱が予想されている。イスラエルでは、3日、コロナ閣議が予定されている。

www.timesofisrael.com/students-return-to-schools-after-holidays-with-covid-measures-at-forefront/

ロックダウンはしないと強調:ベネット首相

ニューヨーク出立前記者会見 GPO

登校が始まる30日の前日29日、ベネット首相は、アメリカを経つ前に、イスラエルの記者たちの前に立った。

特に国連での演説の中で、コロナ対策が医療の問題だけではないと言ったことに医療の専門家から反発が出ていることについて、ベネット首相は、医療への深い敬意を表明しつつ、行動制限を課すことはこの政権の意向ではないと表明した。

ベネット首相は、方針はできるだけ経済をまわしながら、ワクチン接種を受けていない人や、感染が拡大している地域への対策を行うことだと述べた。具体的には、感染が拡大している40地域がアラブ人地域であること、また入院しているコロナ患者の90%がワクチン接種をしていなかった人だと強調。その中で、再びロックダウンをすると、全国で職を失う人があふれるようになると説明した。

ベネット首相のパートナー、ラピード外相は、ベネット首相の方針に合意を表明した。「まだコロナとの戦いを終えたわけではない。我々の共通の敵はコロナだ。」と述べ一致を促した。ベネット首相は、ロックダウンしないで勝利する鍵は、ワクチンとグリーンパスの活用だと述べた。

なお、イスラエルでは、実効再生産値は0.73と1を下回っている。28日に感染者数は2386人。陽性率3.42で8月4日以来最低値を記録。重症者は高止まりの659人となっている。

www.timesofisrael.com/bennett-says-he-respects-health-officials-yet-opposes-nationwide-restrictions/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。