コロナ危機下で再発イナゴの大群数十億 2020.4.25

BBC スクリーンショット

新型コロナの世界での感染は、283万3011人、死者は19万7351人と、まだ拡大が続く。最も被害が大きいのは、アメリカで、感染者は90万人を超えた。死者は、4万6254人。(NYT)

今も最も被害が大きいのはニューヨーク州で、感染者27万人、死者は、不明なまま死亡したとみられる人を入れて、1万6000人と超えている。しかし、感染のスピードは平均して落ち着いていることから、ジョージア州から、経済活動の再開が始まっている。

一点懸念されることは、アメリカの海軍の中での感染である。空母セオドア・ルーズベルトに続いて、駆逐艦キッドの水兵からも感染者が少なくとも18人いることがわかった。ルーズベルトでは、艦内での感染拡大はまだ続いている。こうした中、中国が、東アジアに進出しているとの情報もある。

headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200425-35152959-cnn-int

新型コロナが中国の生物兵器が漏れたのではないかとして、トランプ大統領が、捜査を求めているが、実際、そうではないかと思うほどに、アメリカ人が、しかも、トランプ大統領の拠点であるニューヨークが、狙われたかのように感染している。無論、これは証明できていることではないが。。。

<東アフリカを襲う最強イナゴ軍団数十億匹>

新型コロナが、人災か自然災害かは別として、東アフリカ、中東では、新型コロナに加えて、紛争や異常気象で、すでに食糧危機にある中、過去70年で最悪と言われるバッタの大群の来襲で、未曾有の食糧難に直面している。

東アフリカでは、昨年末から今年1月にかけてイナゴの大量発生が問題となったが、その数ヶ月後になる今、さらに若くて強靭なバッタの大群集が現れた。その群集の大きさは、数ヶ月前のものより20倍も大きく、6月までには400倍近くになり、パリやニューヨークの大きさにも匹敵する可能性があるという。

イナゴの群れは、数億から数十億匹に及んでいる。BBCによると、4000万匹のイナゴが、1日に食い尽くす植物や動物の飼料は、人間300万人が1日に食べる食料に匹敵するという。また、この大軍勢は、1日に100キロも移動する。東アフリカから中東、中国にまで至る可能性がある。

FAO(国連食料農業機構)によると、東アフリカ諸国ではすでに200万人、その向かいのイエメンでは、紛争も加わって150万人がすでに飢餓状態にある。

イナゴの駆逐には、農業に被害を残さない農薬が必要だが、それらは、主に日本やオランダから輸入していたとのこと。コロナ危機で、海外からの輸入は難しい。新型コロナの影響で、ますます農業ができなくなっている中、想像を超える甚大な死者が出ると国連は警告している。

www.bbc.com/news/world-africa-52394888

コロナ危機により、世界各国で農業への影響が懸念されており、諸国は国外への食料の輸出制限を始めている。食料自給率が30%程度しかない日本も、今のうちに対策を立てておく方がよいと思われるが、今の政府にはそこまで考える余裕はないだろう。。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。