エジプトにもISIS : シナイ半島で100人死亡 2015.7.2

ISISがいよいよイスラエル周辺に近づいて来た。エジプトが守るシナイ半島で、ISIS関連の過激派組織が同時多発的に、エジプト軍、警察を襲撃。少なくとも70人が死亡した。 

エジプト軍によると、テロリストの襲撃を受けたのは、シナイ半島の検問所10カ所で、エジプトのメディアによると、自爆テロも3件含まれていたという。これを受けて、エジプト治安部隊がただちに反撃し、テロリスト22人が死亡した。

エルサレムポストが、エジプト軍司令部の情報として伝えたところによると、この同時多発テロ事件の後、エジプト軍は、ヘリコプターやF16戦闘機による反撃を行い、少なくとも100人を殺害したという。(死者の数はメディアによって相違あり)

www.jpost.com/Middle-East/Report-IDF-to-okay-bolstered-Egyptian-forces-in-Sinai-after-deadly-attacks-407738

エジプト軍は、現在、シナイ半島北部とガザとの国境の警戒態勢をレベル3に上げている。イスラエルは、ガザとの2つの検問所を閉鎖した上、エジプトがシナイ半島に駐留軍を増強する必要があった場合、これに合意するとの意向を伝えている。

ネタニヤフ首相は、多数の兵士を失ったエジプトに忌辞を述べるとともに、「SISは、いまやゴラン高原だけでなく、エジプトにも現れた。」と警告する発言をしている。

 
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4674758,00.html

ガザ地区では、ハマスの求心力が落ちてきているが、30日、ISIS(関連団体)がハマスは「8年もパレスチナを支配しているのに、イスラム律法の一つも徹底していない。」と表立って非難するビデオを流した。

それによると、シリアのヤルムク・パレスチナ難民キャンプのように、ガザ地区でも虐殺を行うとする脅迫をつきつけている。

またこのビデオは「エルサレムの人々へ」となっており、ハマスだけでなく、イスラエルとパレスチナ自治政府に対しても「絶滅させる」と挑戦している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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