イスラエルの”日常”:パレスチナ人のテロ 2015.12.12

イスラエルでは、思春期の子供たちのナイフによるテロは、減って来ているようだが、今週もエルサレム市内でも2件、西岸地区で警備にあたっている兵士たちに車でつっこんで、負傷させる事件や、投石によって幼児が負傷したといった事件の報告が、ひっきりなしに入って来ている。

エルサレム市内のテロでは、今週、イスラエル人1人(19)が重傷となった。こうした事件はもはや日常で、ニュースにも一瞬出るが、すぐに次の話題となり、どこで、どんなテロで、どんな被害者だったかごっちゃになり、どんどん忘れられて行く。

テロ現場では、犯行に及んだパレスチナ人はたいがい射殺されている。ニュースにはならないが、毎晩、西岸地区のパレスチナ人の村のどこかで、治安部隊が、個人宅にのりこんで、武器やテロリストの摘発を行っている。テロリストの実家も破壊されている。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4738132,00.html

こうした異常な日常であっても、世界のニュースにはならないし、エルサレム市内の様子もあまり変わりはない。あまり深刻に考えると、確かに心を病んでしまいそうである・・・。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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