ヒトラーに学んでいたハマス:イスラエルが直面する現実的な脅威 2023.11.13

ハマスの背後にヒトラーの影

ヘルツォグ大統領は12日、イスラエル軍が、ガザのハマス拠点の上にあった子供部屋で発見したという、アラビア語によるアドルフ・ヒトラーの「我が闘争」をイギリスのBBCを通じて、世界に向けて発表した。この本は、ヒトラーが、ホロコーストを実行に移す前に書いた本である。イギリスでは、この週末、これまでで最大の30万人が参加する反イスラエルのデモが発生していた。

ヘルツォグ大統領は、「私たちイスラエル人は通常、平和を愛する楽観主義者だ。しかし、今は、言い知れない脅威を感じている。これを読んでいるような組織、しかも10月7日の市民への拷問、虐殺とその映像公開を平気で行うような敵と、だまって共存することはできない。」ということを訴えた。

www.timesofisrael.com/herzog-arabic-copy-of-mein-kampf-found-on-hamas-terrorist-shows-what-war-is-about/

イスラエルの恐怖の“疑惑”:メディアは10月7日のハマス侵攻を知っていたのか!?

最近イスラエルが訴えていたことがある。それは、国際的なメディアが、10月7日にイスラエルへ侵攻したハマスの映像をハマスの側から撮影しているという点である。

イスラエルは先週、10月7日のハマスのイスラエル侵攻時に、AP通信、ロイター、ニューヨークタイムス、CNNが、ハマスの側からの映像を独自に入手していることを指摘。

撮影しているのは、それぞれのメディアがガザ内部に雇っている記者ではあるが、侵攻について、前もって連絡を受けていたのではないかとさえ訴え、説明を求めた。指摘したのは、親イスラエル監視団体である。

イスラエルの首相府は、いずれにしても、これほどの虐殺を行っている組織と、国際的なメディアが提携していることに問題を提起した。

www.timesofisrael.com/israel-demands-clarification-from-global-media-over-photographers-during-hamas-assault/

以下は、イスラエルへ侵攻するハマスに関する報道をするAPとCNNに雇われているフリーランス記者が、ハマスのイスマエル・ハニエと仲良くやっている様子。

石のひとりごと

ひとつ明らかなことは、日本も世界も、イスラエルの“占領”(事実ではない)の歴史については語っているが、ハマスがいったいどういう組織なのかは、ほとんど語っていない。先日の番組で、池上彰氏は、ハマスは、過激派ではないと語られていて驚いてしまった。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。