イエメンからのミサイルを米空母が撃墜:実質的なアメリカのイスラエル軍事支援 2023.10.21

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イエメンのイラン傀儡フーシ派がイスラエル方面へミサイル発射か:米海軍が撃墜

19日、イエメンから北に向かって、ミサイル3発とドローン数機が発射され、紅海にいたアメリカ海軍の駆逐艦カーニーが、すべて迎撃に成功した。

イエメンのイラン傀儡フーシ派が発射したもので、その方向からして、イスラエルにむけて発射したものとみられている。アメリカが実質的に、イスラエルを軍事介入する最初の出来事となった。

フーシ派 Wiki

フーシ派は、イエメンで、イランの傀儡として、サウジアラビアが支援するイエメン政権と長年、戦っていたテロ組織である。

ハマスとイスラエルの戦争について、パレスチナ側を支持すると表明するとともに、「アメリカに死を。イスラエルに死を。ユダヤ人は呪われよ。イスラムに勝利を」をスローガンにしているグループである。

Times of Israelによると、イランの最高指導者ハメネイ師は、17日、ガザ情勢について、「シオニストを止めなければ、イスラム教徒の行動を止めらないだろう」と警告。イランのライシ大統領も、プーチン大統領との電話会談を行い、戦争の拡大について警告していたという。

www.timesofisrael.com/us-warship-in-red-sea-intercepts-3-missiles-fired-from-yemen-possibly-at-israel/

イスラエルの防衛専門家によると、イランはじめ、その他中東の国々は、イスラエルのガザ侵攻がどうなるかを見ていると分析する。もしイスラエルが圧倒的にこれをなしとげ、本当にハマスを殲滅した場合、おそらくイスラエルへの攻撃は思いとどまると考えられる。

しかし、もしイスラエルが、手こずった場合、その逆で、ヒズボラ、イランもイスラエルへの本格的な攻撃を開始するかもしれない。いずれにしても、双方、特にガザの民間人に多大な死者が出ることは避けられないと予測されている。失敗は絶対に許されないということである。

アメリカのイスラエル支援:軍用車両空輸便到着

GPO

アメリカは、バイデン大統領が、イスラエルと共に立つと明言している国である。

イスラエルとハマスの戦争から、イランなど近隣諸国が参戦して、戦火が拡大することを抑止するとして、大型の空母2隻を地中海に派遣している。

この19日には、アメリカから軍用車両が到着した。戦争で失われたものを補充するためである。この他、迎撃ミサイルも到着する予定。アメリカは今後4億シェケル(160億円)分の武器等軍事支援を行うことになっている。なんともありがたい友である。主の祝福がアメリカにあるように。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。