ラグ・バオメル(たき火の祭り) 2013.4.28

イスラエルでは、ラビ・シモン・バル・ヨハイというユダヤ教ラビが、ローマ帝国の支配が続く1世紀に、カバラとよばれるユダヤ教の神秘主義を確立した。

神秘主義とは、いわばおまじないのような謎めいた教えで、ユダヤ教をベースとする偶像礼拝である。歌手のマドンナなどが信奉していることでも知られる。イスラエル北部ツファットに本山がある。

ラグ・バオメルには、シモン・バル・ヨハイが葬られているメロン山で巨大なたき火が行われる。今年も27日夜、20万人がメロン山を訪れ、夜があけるまで、踊ったり、歌ったり、トーラーの学びをするなどして過ごした。

この日のたき火の習慣は、本来の意味とは関係なく、特にキブツなどでは、たき火をする日、そのそばでマシュマロを焼いて食べる日などと、子供たちもよろこんで参加する行事となっている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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