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ユーロビジョンでの反イスラエルデモがエスカレート
スウェーデンのマルメで行われているユーロビジョン。イスラエル代表のエデン・ゴランさんが決勝進出を決めた。これを受けて、ドイツ文化大臣や、フランスの欧州担当大臣が、これに抗議を出した他、スペインの極左政党スマール党が、イスラエルを失格にするよう、嘆願書を出した。
決勝のリハーサルでは、エデンさんは、ブーイングが飛び交う会場の前で歌っているありさまであった。
שריקות בוז לעדן גולן בחזרת השופטים pic.twitter.com/Fzm0CcBjIG
— ישראל היום (@IsraelHayomHeb) May 10, 2024
昨日の準決勝の際には、1万人以上が集まっての反イスラエルデモが行われたが、その時のシュプレヒコールがかなり、恐ろしいものであったことがわかった。
人々は、エルサレムの黄金のドームのモデルを掲げるまでの親パレスチナの様相で、「イスラエルは殺人者だ。シンワル(ガザの指導者)は死なせない!」「ユダヤ人はポーランド(ガス収容所後がある)へ帰れ」などと叫んでいた。(以下記事内クリップで視聴可能)
www.ynetnews.com/culture/article/sy1lkvqzc#autoplay
今日、決勝が行われるが、反イスラエルのデモが危険レベルになるのではないかと懸念されている。
極右と極左が同じ方向を向く時:反ユダヤ主義が新しい世界の常識になる!?
アメリカのレイヒマン大学の対テロ研究所によると、今、かつて極右のイデオロギーであったものが、今、極左の中で拡大しているという。
世界の極右とは、自国を重んじるあまり、「ユダヤ議定書」の陰謀論のように、ユダヤ人が世界を牛耳っているので、ユダヤ人は排除することが正義であるするイデオロギーである。
ナチスのヒトラーがそれであり、最近の極右勢力の中には、ネオナチがおり、ヒトラーは正しかったと考えている。これまで、ユダヤ人が恐れていたのは、世界に再びこうした考えが出て来ることであった。
しかし、ここ数年、ユダヤ人の間では、右派より左派の方が危険と警戒されるようになっていた。極左とは、人権主義を重んじるあまり、それに反対すると思われる勢力は、排除するイデオロギーである。
弱者を守ると思っているので、独自の正義感で動くだけに、極端になると右派より、恐ろしいことになる。
今、ガザで起こっていることは、極左にとっては、弱いパレスチナ人へのジェノサイドということになっている。
このため、ユダヤ人とその国イスラエルを排除することは、世界の正義であることを超えて必須だとのイデオロギーになりつつある。
アプローチは違うが、極右と極左が同じ方向を見る結果になっているのである。
イエール大学のコブレンツ・ステンツラー博士によると、今、イスラエルとガザの問題から、極右極左、両者が一致して、ユダヤ人とイスラエルは悪という、反ユダヤ主義が世界に新しい常識、いわば新世界秩序への移行に向かっていると指摘する。
これは非常に危険である。今は、SNSなど、オンラインで拡散しているが、やがて実際の行動に出るものが出てくるからである。
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