国際ニュースにはほとんど出てこないが、イスラエルでは、北部南部からの攻撃が続いている。
1)北部国境でヒズボラとの応酬続く:帰れない国境周辺住民の苦悩
イスラエル北部国境の地域では、毎晩のようにミサイルのサイレンが鳴っている。21日はメトゥラ、キリアットシモナなどの地域に、攻撃があり、建物に被害が出た。イスラエル軍がヒズボラ関係地点に反撃した。
19日には、ヒズボラのロケット弾が、国境のメナラに着弾し、イスラエル兵2人が負傷(軽傷と中等度)した。無論、反撃している。
またイスラエルは、19日にシリアのダマスカス周辺への攻撃を行ったとみられる(声明なし)。この攻撃で破壊されたのは、ヒズボラの武器庫であった。イランから供与された武器がヒズボラに運ばれるべく、保管されている武器庫である。
イスラエルは先週、この5ヶ月の間に、シリアとレバノンのヒズボラ関係地点4500ヶ所を攻撃し、司令官5人を含む300人近いヒズボラ戦闘員を殺害したと発表していた。ひずぼらによると、死亡した民間人は、ジャーナリスト3人を含む30人である。一方、イスラエルでは、兵士10人と民間人7人が死亡している。
緊張する北部国境の情勢を受け、今週、イスラエル軍は、シリアとレバノンの国境周辺に、新しい部隊を配置したと発表した。
www.timesofisrael.com/alleged-israeli-airstrikes-said-to-hit-hezbollah-arms-depots-in-syria/
国境から避難しているイスラエル人は、当初9万1000人だったが、危険を覚悟で帰宅した人もあり、今は約8万人と言われている。皆、まだまだ帰れそうにない。
3)南部フーシ派のミサイルがエイラット郊外に着弾
イエメンのフーシ派と米英の攻防が続く中、18日夕刻、フーシ派(イラン傀儡)が発射した弾道ミサイルが、イスラエル最南端のエイラット郊外に着弾した。空き地であったため、被害はなかったが、イスラエル領内に着弾するのは始めてである。フーシ派は発射を認めた。
フーシ派はその後も、紅海の船舶への攻撃も続けている。アメリカは、22日、イエメンのフーシ派の地下倉庫を無人機で攻撃した。フーシ派のメディアによると、米英は、イエメンの主要港があるホデイダに戦闘機による攻撃を5回実施したとのこと。
www.timesofisrael.com/us-fighter-jets-strike-underground-houthi-storage-sites-in-yemen/