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ウクライナからユダヤ人到着
ユダヤ機関によると、ウクライナから移住するユダヤ人の予定は以下の通り。
3月6日にモルドバとポーランドから320人到着。この日、ルーマニアからは別の特別機で、ユダヤ人孤児100人が到着していた。
3月9日に、ポーランドから150人、ルーマニアから100人到着する。ユダヤ機関は現在、ウクライナに接するピーランド、モルドバ、ハンガリーで、IFCJ(International Fellowship of Christians and Jews)との協力で、救出支援活動を行なっている。
これまでに移住センターに来て手続きしたユダヤ人は2000人。問い合わせしてきたユダヤ人は6600人。
この人々は、今後約1ヶ月はホテルに滞在したあと、定着先に移動する。これらの費用として、ユダヤ機関が集めた献金は、1900万ドル。しかし、このプロジェクトのためには総額8500万ドル必要とみられている。
このようなプロジェクトには、ユダヤ人だけでは間に合わない。ウクライナにいるユダヤ人の移住については、ユダヤ機関とともに、ICFJのクリスチャンたちがかなり、貢献している。
しかし、エルサレムポストは、アメリカに拠点を置く“Chosen people’s ministry”と呼ばれるユダヤ人伝道を目的とした宣教師が、新移民たちに伝道しようとしていると警戒する記事も上げていた。ただ、こうなっては助けてくれるのは、クリスチャンしかないわけである。感謝しつつも微妙な思いもあるようである。
www.jpost.com/christianworld/article-700624
差がありすぎ・・ユダヤ人でないウクライナ難民の扱い
イスラエルにはユダヤ人移住者とともに、多くの非ユダヤ人で、イスラエルへの移住の可能性がない人も到着している。
人道の問題もあり、非ユダヤ人でも2万5000人は受け入れると、シャキード内務相が発表したが、実は2万人はすでにイスラエル国内にいるウクライナ人をさしており、ウクライナから受けれるのは、5000人までであったことがわかった。すでに3500人はイスラエルに到着しているので、あとは1500人ほどだけということになる。
しかも到着したウクライナ人たちは、なかなかベングリオン空港から出られず、床などに座り込んでいる様子を、地元テレビ局が報道して、問題となった。
www.timesofisrael.com/refugees-fleeing-war-in-ukraine-kept-waiting-for-hours-at-israels-airport/
また、小さな女の子とその母親が、ウクライナから、この女の子のイスラエル人の父親をたよって、逃れてきた。母娘の家は、すでにロシア軍の砲撃で失われているとのこと。しかし、この父親は正式には母親と離婚しているので、家族ではないとされ、入国にあたって5万シェケル(約200万円)を支払うよう指示された。
父親が払える額ではないと言ったら、3万シェケル(120万円)だと言われ、払えない場合は、ウクライナへ強制送還だと言われたという。これをテレビが、すっぱぬいたため、シャキード内務相が、ただちに、2人をデポジットなしに入国させた他、空港にいたウクライナ人たちを、ホテルへ誘導したとのこと。
新移民として、大きなよろこびの中で、当座の生活費までもらって、迎えられるユダヤ人とは大きすぎる違いである。