イランの自作米空母レプリカ誤沈で港出入りを妨害・大損害 2020.8.12

イランの米空母レプリカ 出展:アルジャジラ スクリーンキャプチャhttps://www.nwaonline.com/news/2020/jul/29/in-drill-iran-fires-on-mock-carrier/

先月イランが、アメリカの空母の実物大レプリカを作って軍事訓練を行ったことがニュースになっていた。そのレプリカが、事故で、ホルムズ海峡の港への通路を塞ぐ形で、90度、横転していることがわかった。

これにより、重要な港への船の航行が大きく障害されているもようである。ビジネスインサイダーによると、横転したレプリカが塞いでいるのは、2018年の時点で、1日8億7800万ドルとも試算される原油を運ぶゴールデンルートである。経済制裁下にある今の時点で、同様の損失になっているとは思えないが、イランとしては予想外の事態であることには違いない。

www.businessinsider.com/iran-aircraft-carrier-replica-wreck-risk-strait-of-hormuz-oil-2020-8

メディアによっては、「イランの恥」と伝えているものもある。

www.timesofisrael.com/iran-accidentally-sinks-its-mock-us-aircraft-carrier-blocking-key-channel/

イラン軍が、レプリカのアメリカ軍空母を攻撃する訓練の様子

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。