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イスラエルでは、西岸地区での衝突が続く中、エルサレム市内でのテロが発生した。犯人は、東エルサレムに住むわずか14歳の少年であった。
西岸地区では、テロリストの家の破壊や、テロリスト摘発を行なっているイスラエル軍と、パレスチナ人たち(ハマスやイスラム聖戦関係者も多い)との衝突が続いている。ナブルス近郊のヨセフの墓付近では大爆発が発生し、イスラエル兵4人が負傷した。
これらの記事を書いている中、今日、またあらたなテロが発生。イスラエル人1人が死亡した。
イスラエル国内の検問所トラック突っ込みテロ:イスラエル人1人死亡・2人負傷
31日朝、エルサレムとテルアビブを結ぶ高速道路443合線で、モディーンに近い検問所にトラックが加速して突っ込み、イスラエル人3人をはねた。
トラックはそのまま走り去って、別のハシモナイムの検問所から西岸地区へ逃げようとしたところ、治安部隊が運転手を射殺して、制止した。
モディーンではねられたイスラエル人3人のうち、2人は重傷と報じられていたが、1人は病院搬送後、まもなく死亡した。
射殺されたパレスチナ人は、西岸地区に在住するパレスチナ人(41)で、イスラエル国内での労働許可を持っていた。発生直後で詳細は、これから明らかになるとみられる。
www.timesofisrael.com/three-wounded-two-seriously-in-truck-ramming-near-modiin/
エルサレム市内路面電車でのテロ:犯行の14歳少年射殺
30日夜、エルサレムの路面電車(リトレール)のシャブタイ・イスラエル駅で、電車を待っていた男性(22)が後ろから台所用ナイフで、上半身を刺された。
付近にいた男性市民が、テロリストを蹴り飛ばしたので、テロリストは倒れ、ナイフを落とした。
その時ちょうど到着した路面電車に乗っていた非番の国境警備隊員が、異変に気づいて下車し、テロリストを射殺した。一連のことは、わずか30秒だった。
テロリストは、この駅に近い東エルサレムのベイト・ハニナ在住のパレスチナ人、カリード・ザーニン(14)であった。刺された20代男性は、中等度の負傷とされている。
テロリストが、すでに倒れていたことと、射殺しなければならないほどに武装していたかどうかは、不明で、今後、問題になる可能性があるかもしれないが、シャブタイ警察署長は、すでにこの素早い対処を賞賛する声明を出している。
この日は、これに先立ち、すでに2件のテロ事件が発生していた。1件は、ヘブロン近郊で、イスラエル軍に車が突っ込み、イスラエル兵軽傷、パレスチナ人重症。
もう1件は、西岸地区で、走行していたバスがパレスチナ人による投石を受け、運転手など2人が負傷した。
2023年からこれまでに発生したテロで死亡したイスラエル人は、市民27人と兵士2人。パレスチナ人は176人となった。パレスチナ人で死亡した人のほとんどは、イスラエル人や軍に敵対行為をしていた時に死亡している。
西岸地区のヨセフの墓で爆発・イスラエル兵4人負傷
西岸地区には、大きなパレスチナ人都市ナブルスの近くに、ヨセフの墓とされるユダヤ人が訪れる場所がある。8月31日夜、イスラエル軍がその周辺の治安確保のために近づいた際に、付近で大きな爆発が発生。イスラエル軍兵士4人が負傷した。
爆発は、仕掛けられていたもので、イスラエル軍が近づいた瞬間に、遠隔から爆発させたとみられている。イスラム聖戦が、犯行を主張している。
この地域は、ナブルスに近く、パレスチナ自治政府が管轄するA地域だが、イスラエルは、この事件後も、イスラエル人が、ヨセフの墓に巡礼することを停止しないと発表している。
www.timesofisrael.com/idf-troops-hit-by-large-explosive-device-in-nablus/