危機の時こそ強くあれ:互いに励まし合うイスラエル人たち 2023.10.14

1)ユニフォームで声も元気:95歳独立戦争ヒーローが現代IDF兵士を励まし

1948年の独立戦争の時に兵士であったエズラ・ヤキンさんが、現代の兵士たちに「あきらめるな」と励ましのことばを送った。

2)イシャイ・リーボー氏の歌で兵士も元気に

イスラエルだけでなく、世界のユダヤ人の間でも、今一番人気アーティストのイシャイ・リーボー氏が、IDFの最前線にいる兵士たちを訪問し、励ましている。

リーボー氏は、ユダヤ教正統派でもあり、その歌は、神を讃える歌、愛国的な歌である。筆者もファンで、聞いているだけで励まされる。

www.israelnationalnews.com/news/378446

3)ガザ近くのイスラエル軍拠点で結婚式

パダンさんとイタイ・シュワルツステインさんは、だいぶ前から、この13日(金)に壮大な結婚式を計画し、準備してきた。

しかし、その1週間前に戦争が勃発。イタイさんは戦闘部隊予備役だったため、直ちに招集が来て、翌8日(土)には出発しなければならなくなった。

二人は招待していた300人の家族友人たちに急ぎ、結婚式延期の知らせを送ったという。後日、バダンさんも召集された。

この話を聞いたイタイさんの上司は、駐留しているガザ近く、ヘファーの谷の駐屯地での結婚式を提案したという。

花嫁なしではどうかということになり、部隊はバダンさんを呼んで、最前線での結婚式を行った。

なお、戦時下で行われた結婚式はこの2人だけではない。先週火曜にも結婚式が行われていた。

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<石のひとりごと:それでも負けない・負ける選択肢はないイスラエル>

残酷な様子、泣き崩れる人々。一方で、喜ぼうとする人々。日本では、謹慎がられるかもしれないが、こういう時だからこそ、皆で共に喜ぶ。立ちあがろうとするのがイスラエル人である。そこに、ふりもうそもない。空気もない。

幸福度今年世界4位だったイスラエル人の幸せの秘訣はここにあるのかもしれない。どうか最前線で、皆に見守られて結婚した2人が戦闘に行く時に守られるように!

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。