再総選挙に向けて:ネタニヤフ首相の挑戦は続く・・ 2019.6.26


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写真出展:ynet

4月の総選挙後、連立政権を立ち上げられなかったネタニヤフ首相。9月17日の再総選挙に向けて、様々な動きが伝えられている。その中には、再総選挙をキャンセルにする可能性まである。

24日、国会議長のユリ・エデルステイン氏から、「かなり難しいが、いったん公示された総選挙を法的にキャンセルすることが可能かもしれない。」と聞いたネタニヤフ首相が、「考えてみる」といった。これにより、ひょっとして選挙はキャンセルか?とのうわさが広がった。

またチャンネル12は24日、ネタニヤフ首相が、左派でライバルのブルーアンドホワイトのベニー・ガンツ氏に、主義主張の違いを超えた統一政権を立ち上げ、首相をローテーションする案を申し入れたと報じた。ネタニヤフ首相所属のリクードの支持率が下がっているための選挙対策とみられた。

しかし、リクードもブルーアンドホワイトも、すぐにこれを否定した。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5536746,00.html

しかし、これに先立ち、今回、ネタニヤフ首相の連立樹立を妨げたイスラエル我が家党リーバーマン氏は、リクードとブルーアンドホワイトがともに統一政権を立ち上げてでも、超正統派政党の政治への進出を食い止めるべきだと発言していた。

www.timesofisrael.com/liberman-well-force-govt-with-likud-blue-and-white-to-block-ultra-orthodox/

イラン問題に加え、政界への生き残りや、汚職に関連する問題など、ネタニヤフ首相が抱える問題は文字通り山積みである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。