ヒズボラの越境地下テロトンネル:国連安保理非難せず 2018.12.23

19日、国連安保理では、イスラエルが北の盾作戦で、摘発しているヒズボラの越境地下トンネルに関する会議を行った。

イスラエルの国連代表ダニー・ダノン氏は、レバノンのクファル・キラからイスラエル領内に続いていたトンネルに関する資料を提示して説明し、ヒズボラは、これらのトンネルを使って、ガリラヤ地方5箇所において、イスラエル市民に対するテロを計画していたと訴えた。

ダノン氏は、これは2006年の第二次レバノン戦争後の決議1701に違反すると主張した。UNIFIL責任者も、少なくともトンネル2本は、決議1701に違反すると認めている。

また、イスラエルは、これらの資料をUNIFIL(国連レバノン暫定駐留軍)に提示したところ、その資料がレバノン政府にわたり、そこからヒズボラにわたって、レバノンでは証拠隠滅が行われたと主張した。

アメリカのヘイリー国連代表は、ヒズボラを避難し、レバノンのアオウン大統領は、レバノン国境での軍事衝突を避けるため、トンネルの脅威を全力で解決してもらいたいと訴えた。

これに対し、アラブ諸国代表らは、「そういうイスラエルこそ、国境を越えて空軍をレバノン領内に侵攻させているではないか」と避難。レバノン国連代表は、北の盾作戦でイスラエルは、レバノンへの次なる戦闘を示唆していると避難した。

ロシアは、イスラエルの懸念は理解するが、双方、ことを荒立てない方がよいと主張した。

アメリカとイスラエルは、この問題への非難決議を主張しても、ロシアが拒否権を発動して、問題は棚上げにされるのがオチだとして、提訴することを控えたとのこと。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5430007,00.html

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。