イスラエルととりまく中東情勢解説-アモス・ヤディン氏分析 2013.11.6

ヤディン氏によると、現在、イスラエルの戦略的環境は比較的良好だという。シリアはいくらイスラエルに攻撃されても反撃できずにいる。シリアの内戦で、ヒズボラ、シリア、イラン3兄弟の力は弱体化しているのは間違いない。

ヤディン氏は、イスラエルは周辺敵対者らに「イスラエルを攻撃しても益はない。」というメッセージを伝えることに成功していると分析する。

エジプトではイスラム主義勢力から軍部による世俗派勢力が、イスラム主義者とハマスをおさえるようになっている。
ヤディン氏によると、今イスラエルを脅かす最大の問題はやはりイランだという。

ただし、今回、イランの方から、経済に関する交渉を言い出したことは特記するべきこと。経済制裁が、功を奏していると指摘する。

<ネタニヤフ首相に新しい防衛アドバイザー>

聖書の中でもダビデ王やアブシャロムが側近のアドバイザーを置いていてことが書かれている。現代のイスラエルの首相にもこうしたアドバイザーがついている。

今週、任期終了による交代で新しくヨシ・コーヘン氏(52)がネタニヤフ首相の防衛アドバイザーならびに、国家防衛委員会の議長に着任した。

コーヘン氏は、過去30年にわたって、イスラエルに諜報機関モサドの指導者を務め、様々な作戦を遂行してきた防衛のプロである。ネタニヤフ首相の決断に大きな影響を及ぼすと見られ、とりなしが必要な人物の1人。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*