このように緊張した状況ではあるが、火曜、イスラエルの警察は、14ヶ月にわたる捜査の結果、ネタニヤフ首相を収賄罪、並びに背信罪で逮捕するべきであるとの報告を国の司法長官に対して提出した。
それによると有罪の対象になるのは、ネタにタフ首相が複数のビジネスマンから高価な品を受け取っていたというケース1000と、新聞社イディオト・アハロノトを自分の都合によいように操作したとするケース2000についてである。
ネタニヤフ首相は、これらの件について、根拠がないとして否定し、続けて国を率いるとの決意を明らかにした。
警察には首相を逮捕する権限はなく、決断は、マンデルビット司法長官の手の中にある。数週間後には決断を発表するようだが、それに先立つ木曜、「法の上に立つものはいない。」として、警察の報告を擁護するような発言をしている。
ネタニヤフ首相の汚職疑惑については、この問題が明るみに出た昨年以来、市民によるネタニヤフ首相を有罪にすべきだとマンデルビット氏に訴えるデモが、毎週土曜安息日開けに、テルアビブにて続けられていた。
今週は、65回目を迎えるが、初めてデモが金曜に行われ、「右でもない。左でもない。まっすぐだ。」などと2000人以上が集まったとYnetは伝えている。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5116706,00.html
こうした只中で、ネタニヤフ首相は、昨日、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議に夫人とともに出かけて行った。足元に火とはまさにこのことである。
しかし、ネタニヤフ首相を辞任に追い込んだとして、次に誰が首相になるのかが問題になるが、それらしき人物は今の所、メディアの中に登場していない。結局のところ、ネタニヤフ首相は勝ち残るしかないのではないかと思う。