ガザからの攻撃30時間でイスラエル人350人死亡・イスラエル兵26人戦死:ハマス捕虜写真に家族を発見する人々 2023.10.8

戦死したジョナサン・ステインバーグ少佐 IDF

ハマスとの戦闘:国内での戦闘とガザへの反撃

ハマスがイスラエルへのロケット弾と侵攻を開始してから30時間が経過した。ロケット攻撃は夜の間もまだ続いていた。アシュケロンでは、中核病院であるバルジライ病院が直撃を受けた。

国内に侵入した武装はマスらに殺害されたイスラエル人は350人を超え、南部の町では路上に遺体が転がる事態になっている。負傷者は1800人を超えた。

国内では、スデロットの警察署に立てこもっていた武装ハマス10人をイスラエル軍が射殺して、捕虜になっていた人々の救出に成功した。しかし、まだ武装ハマスが、捕虜をとって立てこもっている場所が2カ所ある。

現在、クファル・アザで戦闘が行われており、イスラエル軍は、住民を避難させている。

イスラエル軍は、国内のテロリストと戦うほか、ガザへの数えきれないほどの空爆を行っている。これまでにパレスチナ人400人が死亡したとみられる。

www.timesofisrael.com/liveblog-october-8-2023/

イスラエル軍兵士26人戦死:捕虜100人か:家族の大きすぎる痛み

一方、これまでの戦闘で、戦死したイスラエル兵は、26人(19〜36歳)に上り、その名前と写真も公開された。戦死者の中には、ジョナサン・ステインバーグ少佐(42)と司令官レベルの人もいた。MDA救急隊も3人目が死亡している。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/idf-releases-names-of-26-soldiers-killed-fighting-in-southern-israel/

また、ガザへ連れ去られた市民とイスラエル兵は合計100人にのぼるとの情報もある。家族と連絡が取れない家族を恐怖と不安に陥れている。

イスラエル軍と警察は、家族たちのためのホットラインを開設した。またベン・グリオン空港近くに特設の会場を設けて、家族たちの報告を受け、捜索を進めている。DNAから遺体と遭遇する人もいる。

www.ynetnews.com/article/r1gouc111t#autoplay

ハマスが発表するビデオクリップの中に、家族を見つける人もいる。ある男性は、妻と2人の娘(3歳、5歳)と連絡が取れなかったが、写真の中に3人を見つけたという。

以下は、女の子を一人殺されたあと人質になっている家族の様子(最後の方に背景に激しい銃声も)

石のひとりごと:霊的にも恐ろしいハマス

イスラエル南部の住民たちは、ごく普通の市民生活をしていた人々である。それが突然に、あまりにも突然に戦争の最前線に送り込まれている。そこには小さな子供たちもいる。

読者にぜひ知っていただきたいことは、これが普通の戦争とは違う点があるということである。パレスチナ人たち、特にはマスなどの戦闘員たちは、心からイスラエル人を憎んでいるということである。

その背景には、霊的なサタン的な要素も否定できないと感じる。かつて、イスラエルの刑務所でハマスの戦士たちをみたが、その目は霊的にも本当に恐ろしいものだった。西岸地区のファタハ戦闘員とは違う、深い悪を見たような気がしたことを覚えている。

イスラエル人で捕虜になった人たちの中には、小さな子供たちもいる。イスラエル兵も多数いる。彼らがなんとしても恐ろしいことから守られ、1分でも早く救出されるように。

リックライディングさんからも、特に捕虜になっている人々、南部住民たちを覚えてとりなすことが、ヒズボラ問題の2点目に挙げられている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。