イスラエルでは、パレスチナ人との衝突が続いており、西岸地区での衝突で、パレスチナ人1人死亡、2人死亡といったニュースが、およそ毎日のように続いている。例祭中ではあるが、こうしたパレスチナ人との戦いに休暇はない。
東エルサレムのパレスチナ難民キャンプがあるシュアハットの検問所では、8日土曜日午後9時ごろ、パレスチナ人の男が、車から降りて、複数のイスラエル兵たちや治安員たちが交代の引き継ぎか何かで話し合っているところへ近づき、至近距離で8発発砲し、女性兵士1人と民間警備員1人が負傷。2人はエルサレム市内の病院に搬送されたが、女性兵士は死亡。警備員は重症となった。
犯人は、そのまま近くの難民キャンプへ逃亡し、今もイスラエル軍による厳しい捜索が続けられている。これまでの調べで、犯人は、ウダイ・タミミ(22)。両親と兄弟の3人が、事情聴取のため、警察に連行された他、協力者とみられる3人のパレスチナ人が逮捕された。3人はいずれも20代で、東エルサレムの難民キャンプ、シュアハットと、ベイト・ハニーナ在住者と、西岸地区のアナタ在住者とのこと。
以下は逮捕の映像:イスラエル警察
犯行は、今のところ、組織関連ではないとみらえているが、ガザのハマスは、この事件を、「ハラム・アッシャリフ(神殿の丘)とジェニンへの侵略の結果だ。」と非難声明を出した。ジェニンでは、この日の日中に、イスラエル軍との衝突が発生。パレスチナ人が2人死亡していた。
www.timesofisrael.com/video-shows-gunman-opened-fire-on-checkpoint-guards-from-point-blank-range/
死亡した女性兵士は、ノア・ラザール軍曹(18)。イスラエル中部のエメク・ヘイファ出身で、明るい普通のティーンエイジャーだった。多くの友人が深い悲しみに突き落とされている。祖父母は、イタリア旅行中だったらしく、急ぎ帰国した。葬儀は祖父母が帰国してから行われた。
www.ynetnews.com/article/ry4n0meqi
仮庵の祭りと同時に娘を失った家族、友人たちの深すぎる悲しみを思うと心が痛む思いである。例祭中も国境や西岸地区で捜索にあたっている兵士たちの安全を祈られたし。