明日25日から2日間は、ローシュ・ハシャナ、ユダヤ教の新年である。新年の日には、ユダヤ教の中でも、超正統派ブラスラブ派の人々が、イスラエルから、ウクライナのウマンにある教祖、ラビ・ラフマンの墓に、男性信者たちが集まる巡礼の習慣がある。
最近では、ブラスラブ派意外も、新年にはここにくる習慣が広がっており、毎年、ウマンではユダヤ人の律法にそった宿泊所やレストランを用意して巡礼を迎えている。
昨年はまだコロナ禍ではあったが、この時期に3万人が、巡礼を敢行したのであった。
しかし、今年はコロナよりさらに危険な戦争の気配下にある。ウクライナ政府、またアメリカも、今年も安全が保証できないとして、巡礼を控えるようにと要請した。ウマン在住のラビも、ウクライナ政府が十分に警備できないことから、今年は、来ないように警告していた。
しかし、ユダヤ人巡礼者たちは、すでに2万3000人が、ウクライナ入りを果たして、ウマンにいるとのこと。なぜこんな時に来るのかと聞くと、人々は、「ユダヤ人が来て、ここで祈ることで戦争が終わる」といった期待を語っている。
www.timesofisrael.com/thousands-flock-to-uman-despite-war-theres-not-even-a-thought-not-to-come/
www.timesofisrael.com/us-joins-warning-against-uman-rosh-hashanah-pilgrimage-amid-russian-invasion/
ウマンはキーフとオデーサの間ぐらいの町で、1日に4回ぐらい攻撃のサイレンが鳴っているという。巡礼者のために、ラビ・ラフマンの墓の周囲に、避難所も作られているとのことだが、しっかりした防空壕の類ではないだろう。
ハアレツ紙によると、万が一、ロシアが、ウマンを攻撃した場合に備え、イスラエルの救急隊が出動できるよう、ボランティアを招集したとのこと。
以下は昨年のウマンでのローシュ・ハシャナの様子。
この大集団の上にミサイルが飛んでこないように、また反ユダヤ主義暴力も発生しないように、とりなしを。