イスラエルでオミクロン株感染11人:市中感染1人 2021.12.6

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オミクロン株感染の現状:初の市中感染1人

世界中に感染が拡大中のオミクロン株。イスラエルでは、これまでに11人の感染が確認された。6日に確認された4人のうち1人は、ファイザーのワクチンを3回接種していた人が、南アフリカから帰国した人との濃厚接触者で感染したとみられる。最初の市中感染である。

また、3人は、2人がフランスからの帰国者で、ファイザー3回接種ずみ。1人はアメリカからの帰国者で、モデルナを3回接種ずみであった。

これ以前にオミクロン株が確認された人は、3人はファイザー3回接種済み、1人がアストラゼネかで、4人がワクチン未接種者であった。

現在、感染疑いで検査中の人は24人。このうち8人はワクチンを終えていた人で、16人は、ワクチン未接種か、接種が2回だけで、3回目のブースターはしていない。

24人のうち、12人は海外からの帰国者だが、12人は、国外に出ておらず、市内感染の疑である。

このように、オミクロン株の感染は増えてはいるが、重症者数は順調に減っており、109人となっている。

なお、24時間の平均感染者数は、最新データで245人(陽性率0.63%)。実効再生産数は、一時感染拡大を示す1を超えたが、5日には0、98と1を下回った。しかし、翌6日は再び1.02と1を上回り、まだ不安定な状況が続いている。

ハヌカ休暇明け登校の子供たちに抗原検査陰性証明を義務付け

イスラエルでは、まだ外国人の入国は停止したままである。イスラエル人の渡航もできるだけ避けるようにとの指示が出ているが、そのベネット首相の妻と子供たちが、海外旅行に出発していった。首相の家族が海外旅行ということで、安心して海外に出たイスラエル人も少なからずいたとのこと。

ベネット首相自身は国内にとどまっているのだが、野党リクードはじめ、各方面から非難が相次いだ。政権の信頼を大きく傷つけたとも言われた。ベネット首相は、オミクロン株については少しづつ明らかになっているとし、「妻はやるべきことは心得ている。帰国時は隔離のルールも守らせる」と反論。ベネット首相に謝ったりひるむ様子はなかった。

イスラエルでは、5日夜が、ハヌカの最終日であった。子供たちは、8日間の休暇を経て、6日から登校となるが、1-6年生(12歳まで)は、登校時に、抗原検査の陰性証明を持ってくるよう指示した。

www.timesofisrael.com/israel-reports-4-more-omicron-infections-bringing-total-to-11/

5-11才ワクチン接種:副反応はほとんどなし

5-11歳のワクチン接種について、イスラエルは、両親の判断に任せるとしている。このため、接種を受けた子供たちは、まだ6万人にとどまっている。(アメリカでは400万人の子供の接種が終わっているとのこと。)

これまでのところ、イスラエルでは、副反応はほとんどみられていないとのこと。

www.timesofisrael.com/no-serious-side-effects-reported-among-kids-5-11-in-israel-who-got-covid-vaccine/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。