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イスラエルでは、ロックダウンをしない方針で、ワクチンと感染予防対策が、急がれている。しかし、感染者は増える一方である。
命より経済を優先しているというのが本質ではないかと指摘されはじめており、ベネット首相は、必死に必死の様相である。
ワクチンにどのぐらいの効果があるかだが、保健省のデータによると、現在重症となっている453人の中で60歳以上の人でみると、10万人単位での重症化する人の数は、ワクチン接種を終えている人は19.1人。
1回だけ接種した人は45.3人。一回も接種していない人は120.9人との計算になり、やはり接種した方がよいということになる。
物議の中で開始:50歳以上の3回目ブースター接種
イスラエルでは、先月60歳以上の高齢者への3回目ブースター接種を開始。すでに77万5000人が3回目接種を終えた。
それでも重症者数は増加の一途であるため、ベネット首相は、この13日、世界に先駆けて50歳以上の人々に範囲を拡大しての3回目接種を開始すると発表した。医療従事者や、基礎疾患のある人へも3回目の接種が行われる。
無論、世界で初めてのことであり、安全性、その効果にむけての十分なデータはない。
専門家会議では、意見が割れたようである。政府は当初、40歳以上にまで範囲を拡大すると政府は提案していた。しかし、これについては、専門家会議82人中、42人が反対したため秘訣。
次に50歳以上で検討された際は、保健省の公衆衛生担当シャロン・アロイ・プレイス博士は、まだ十分なデータが不足しているとして反対した。専門家委員会の31人がアロイ・プレイス博士とともに反対意見を投じたという。
しかし、賛成が過半数であったことから、50歳以上で、3回目を開始することとなったということである。
これについては、アロイ・プレイス博士も断固としてこれに反対しているわけではなく、反対派も賛成派と同様、反対するに十分なデータはないと言っている。
イスラエルでのデータは、今後、世界諸国にとっても貴重なデータになると思われるが、大きな賭けであるとも言える。
13日、ホロビッツ保健相が、最初に50歳代で3回目接種を受ける様子が報じられた。続いて、この13日だけで、3万人7000人が3回目接種を終え、続く週末も多くが接種を受けている。
これもまた未知への挑戦であり、イスラエルは世界に先駆けて、また集団人体実験を行ってくれているということである。
安息日も接種することについて
ベネット首相は、デルタ株の先手を行くため、これからは夜間も含め24時間、安息日も休まずに接種を行うと発表した。ユダヤ教では、安息日に働くことは許されていないが、救急医療で働く医師や看護師など、命を守る働きは例外とされている。
www.jewishvirtuallibrary.org/pikuach-nefesh
ベネット首相は、自身も敬虔な正統派ユダヤ教徒であるが、ワクチン接種はこの例外にあたるとして、国民に理解を求めた。
主がこれをどうみられるか、若干黄色信号を感じるが、主がこれに厳しくあたられることがないようにととりなすところである。
www.timesofisrael.com/top-health-official-opposed-boosters-for-over-50s-citing-insufficient-data-tv/