エルサレムでは、13日、嘆きの壁とそのトンネルに隣接するウイルソンアーチ地下の発掘現場から、第一神殿時代の2シェケルの重りが発見された。
かつての神殿にも近く、非常に重要な発掘現場で、イスラエル考古学局と西壁基金が共同で発掘を続けている場所である。今回は、そこから出た土を、ダビデの町が、ふるいにかけたところ、この重りが発見されたとのことである。
この重りは平らな部分があるドーム型で、ギリシャ語のγにもみえる文字がほりこまれている。この文字は、当時使われていたエジプトの文字で、シェケルを意味する略字だという。
その横に2本のすじがあるので、2倍を表して、2シェケルを意味するとみられる。当時の1シェケルは、重さ11.5gだが、この石の重さは、その2個分にあたるちょうど23グラムであった。
用途は、神殿に払う税金や、エルサレムに来る巡礼、特に例祭で必要なものの購入に使われたとみられる。重りの正確さから、当時の物流のレベルの高さを知ることができる。
西壁基金のディレクター、モルデカイ・エリアブ氏は、「公正を意味するティシュリの月に、この重りが出てきたことに興奮しています。
今、特に、コロナで、人々が嘆きの壁に来る事が出来ない中でのこの発見なので、ユダヤ人の国とエルサレムとの永遠のつながりを改めて思わされ、励まされています。」と語っている。
なお、この発掘現場からは、第一神殿から第二神殿時代、さらに1800年前と、様々な時代の重要な遺跡が発掘されている。
www.timesofisrael.com/weight-weight-western-wall-dig-uncovers-flubbed-2700-year-old-2-shekel-stone/