<パレスチナ人の”囚人の日”>
17日、西岸地区、ガザ地区で”囚人の日”と称する群衆によるデモが行われた。これはイスラエルが約束の囚人釈放を実行しなかったことへの抗議デモで、今も服役中の家族の写真を掲げて女性たちも参加している。
ラマラを中心に西岸地区、ガザ地区で計2000人ほどの参加と伝えられてる。
14日にイスラエル人警察官が殺害された場所に近いヘブロンでは、過越でマクペラの洞窟にユダヤ人礼拝者や観光客が来る一方、パレスチナ側では囚人釈放を訴えるデモが行われた。
*ヘブロンはユダヤ人とパレスチナ人の居住区で2分割された町。マクペラの洞窟も2分割されている。
そのうち、50人ほどのパレスチナ人がイスラエル軍に投石。イスラエル軍は催涙弾を使って対処していたが、そのうち実弾も使用。パレスチナ人7人が負傷した。ヘブロンではその前日にも衝突が発生している。
<ユダヤ人:嘆きの壁・祭司の祈り>
過越中日にあたる17日早朝、嘆きの壁広場は祭司の祈りに参加するユダヤ人の群衆で埋め尽くされた。
アシュケナジ、スファラディとそれぞれのチーフラビが、交代でだみ声で、イスラエルの民全体のための祈りを読み上げる中、エチオピア系のユダヤ人たちは、チンとなる楽器を使って独自の祈りを捧げていて、なんとも不思議なカオス状態だった。
前日には嘆きの壁の真上にあたる神殿の丘で、パレスチナ人と治安部隊が衝突したことから、あちこちに治安部隊が立ち、上空にはヘリコプターがまって、厳重な警戒態勢だった。
<キリスト教徒・聖墳墓教会:洗足の儀>
嘆きの壁で祭司の祈りが行われていた同じ時間、同じ旧市街のキリスト教徒地区では、聖墳墓教会でギリシャ正教、ロシア正教、カトリック、エチオピア教会などがそれぞれ洗足の儀式を行い、信者と観光客でいっぱいとなった。
正午には教会が閉まることになっていたため、11時半には中にいた観光客も全員外へ。こちらもイスラエルの治安部隊が、観光客の誘導と、警備にあたっていた。
ラマラから特別許可をもらって一日だけ来る事のできたパレスチナ人クリスチャンをはじめ、観光客が「なぜ入れてくれないのか」「入り口から写真撮るだけだから」と警察官らと言い争う光景があった。
<マフィアの大ボスが銃で死亡>
イスラエル・マフィアでは大物のチャーリー・アブトブルが、ネタニヤの自宅で銃で死亡しているのが発見された。自殺か他殺かはまだ断定されていない。
警察によるとアブトブルは、マフィア組織の大ボスで、これまでにも暗殺未遂があったという。弟は、10年以上前に暗殺されている。