地上戦なるか 2012.11.17

<イスラエル国内の様子>

現在朝6:30(日本時間13:30)、エルサレムでは昨夕、警報が鳴って以来、朝まで警報はならず、いたって静かな夜と安息日の朝を迎えている。テルアビブでも警報はない。明け方6時前後に南部アシュケロンなどで警報がなったがミサイルの着弾はない。今日は全国的に、多くのメシアニックの教会で礼拝が行われる。

2日続けてミサイルが着弾したテルアビブは、昨夜の時点ですっかりいつもの通り。カフェやレストランは満員。いつもと全く変わらない様子だという。

<イスラエル軍の動き・ガザ地区の様子>

イスラエル軍は夜もガザ地区への攻撃を続行。ハマスの内務省本部に続いて首相府も攻撃した。ガザ地区の死者はこれまでに29人。昨夜ハマス軍事部の司令官2名が死亡したもよう。ガザ市民で犠牲になった16人にのぼる。子どもを含む270人が負傷し、病院に搬送されている。

ガザ地区にいる朝日新聞記者・山尾有紀恵さんによると、宿泊中のホテル付近の密集地帯からイスラエルへむけてミサイルが撃ち込まれ、続いて30分後、その地域をイスラエル軍が攻撃したという。断続的な攻撃で、地鳴りのような音が続き、上空をイスラエル軍機が旋回している音が夜通し聞こえたと報告している。

イスラエル軍が攻撃するのは、ミサイル発射地点、ハマス政府、軍事拠点などだが、UAV(無人軍用機)の施設も破壊した。

<地上戦準備>

イスラエル軍は、次の段階-地上戦にむけて準備をすすめている。ガンツ参謀総長は16日、予備役兵16000人に招集をかけた。(KBCの皆さんへ・・ハイファ大学日本語学科1年生からも男子女子2名が招集を受けて出ていったそうです。)

なお、16日遅く、ネタニヤフ政権は、必要に応じて徴収する予備役兵の数を、30000から75000人まで上げた。国土防衛省は、イスラエル市民には戦いに備えて7週間分の備えをするように指示を出した。

<ガザ地区住民に警告>

イスラエル軍はガザ地区市民12000人に「ハマス施設から離れよ。次の段階が始まろうとしている。」との携帯メッセージを発信。ビラなどを空から配布している。ハアレツ紙によると、ガザ地区東南部の住民たちが、家を離れて避難を始めているという。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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