インドを訪問中のケリー国務長官は、8日深夜(イスラエル時間)、イスラエルとパレスチナが、国連とアメリカが要請する72時間の休戦に合意したと発表した。
休戦開始は、8日朝8時(日本時間14時)。この間、ガザ地区での人道支援活動が行われるとともに、イスラエルの代表団とパレスチナの代表団がカイロにおいて、引き続きの停戦を目標に交渉を行う。
パレスチナ側の代表団は、アッバス議長がパレスチナ自治政府が代表団を構成する形で、ハマスとイスラム聖戦の代表も参加するみこみ。
先週、休戦への試みの中で、エジプトのシシ大統領は、ハマスがハマス代表としてエジプトに来る事は拒否していたが、パレスチナ自治政府の傘下にあるハマスの代表という形であれば受けれいると言っていた。
エジプトは、ハマスを生み出したムスリム同胞団を一掃中で、エジプトとガザの間にある地下トンネルを破壊したり、シナイ半島にいるハマスを殺害したりしている。
イスラエル側の代表団は、Yネットによると、シンベト(諜報機関)のヨラム・コーヘン長官と、元参謀総長で国防省のアモス・ギラッド氏になる予定。 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4553098,00.html
<イスラエル軍はガザでトンネル捜索を継続>
ネタニヤフ首相は、「停戦に関わりなく、地下トンネルの捜索と破壊は続ける。」と言っていた。この言葉の通り、イスラエルの地上軍は、停戦中もガザから撤退せず、トンネルの捜索と破壊活動は継続することになっている。
これをハマスがどう受け入れるのか。ケリー国務長官の発表の直後の夜中にも、ガザからイスラエルに向かってミサイルが発射された。停戦が成功するかどうか、まだ先行きは暗い。