9日、先週金曜日に、ヨルダン渓谷57号線でのテロで殺害されたイスラエル人姉妹の葬儀が、クファル・エチオン行われた。犠牲となった姉妹は、マイア・ディーさん(20)と、リナ・ディーさん(15)だった。車を運転していた母親のルーシーさん(48)は、まだエルサレムの病院で重篤な状態にある。テロリストはまだ捕まっていない。
マイアさんとリナさんの父親、レオさんは、ユダヤ教ラビで、ロンドンのシナゴーグでラビを努めていた人で、2014年に妻とマイアさんとリナさんと含む5人の子供たちとともに、イスラエルへ移住していた。ディーさん家族はイスラエル国籍だが、イギリス市民でもあった。
テロにあった日、ディーさん一家は、そろって、ガリラヤで休暇に向かっていたという。父親のレオさんの車には、3人の子供たちが乗っていた。マイアさんとリナさんは、後続の母親の車に乗っていた。レオさんは、この日眠ることができず、うとうとしても現実は悪夢より悪いと感じたと語る。
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マイアさんとリナさんの葬儀には、数千人が出席し、ネットからも2200人が出席していた。また右派閣僚のスモトリッチ氏とベングビル氏も参列していた。
葬儀において、レオさんは、亡くなった2人に向かって、このことを君たちの母親が目覚めた時にどう伝えたらいいのかと語り、まず、病院にいる重傷で昏睡状態にある妻のルーシーさんの癒しの祈りから始まった。
Mourners singing at the funeral of Maia and Rina who were murdered in a Palestinian terror attack on Friday pic.twitter.com/GO9tiHoGUt
— Jeremy Sharon (@jeremysharon) April 9, 2023
また、レオさんは、慟哭の中で、「信仰とは、失ったものではなく、今あるものに目を向けることだ。私にはまだ素晴らしい3人の子供と素晴らしい妻がいる。」と語った。葬儀では、聖書の詩篇が何度も読み上げられたとのこと。
17歳のケレンさんは、姉と妹を失った。葬儀では泣きながら、あなたは私の親友、いつも一緒だった。あなたがいなくなって寂しいと、参列者も共に涙した。
犠牲になったこの一家は、ユダヤ教ラビの家族で、マイアさんは神学校に通っている人であった。いわば神につかえていた一家である。その家族が、これほどの痛みを通っている。まるでヨブ記だが、それでも犯人に怒ることばや、神に文句をいう言葉が出ないところがユダヤ教だと思う。
イスラエルの神は全能の主権者である。自分で復習しなくてもその悪は、確実に神に覚えられており、そのツケを払うのはその本人である。「悪にむくいてやろう」と言ってはならない。主を待ち望め。主があなたを救われる。(箴言20:22)
<テルアビブのイタリア人犠牲テロは事故か否か:テロリストは元善良な学校用務員>
もう一人のテロ犠牲者は、イタリアからの観光客、アレクサンドロ・パリーニさん(35)。車で、パリーニさんたち旅行客に突っ込んだヤコブ・アブ・ジャバルは、その場で射殺されたのだが、家族たちは、心臓発作か何かで車を操作できなくなったことによる事故ではないかと訴えた。
また、ジャバルは、中学校で用務員をしていたような温厚な人物で、こんな事件を起こすはずがないと家族や周囲は主張している。警察はパリーニさんとジャバルの遺体を解剖して調べたが、ジャバルに救急の症状はなく、やはりテロであったと断定している。