ロシアの静かな圧力:ウクライナ、EUとの協定見送る 2013.12.1

先週、EUヨーロッパ連合は、旧ソ連6カ国との連携を深めるため、連合協定を目指した首脳会談を行った。

結果、モルドバとグルジアは合意事項に調印したが、6カ国のうち最大国であるウクライナは途中で気を変え、最終的には調印しなかった。

方向転換の背後には、ロシアが、ウクライナが西側に入ることを阻止しようとして、ガスの供給を持ち出して圧力をかけたものと考えられている。

ウクライナの首都キエフでは、EUとの協定と自由貿易を望んでいた市民ら数千人が、ロシアの圧力に屈したヤヌコビッチ大統領に反対するデモを行い、警察と衝突している。

その後も1万人が集結しており、このデモはまだ続く気配である。

<ロシアの静かな進出・・?>

数週間前、ロシアのプーチン大統領は、エジプトを訪問している。これまで、エジプトの軍事支援はアメリカが行っていたのだが、最近の軍暫定政権の暴力事件で、アメリカが軍事支援の保留を発表したばかりだった。

ロシアがアメリカにかわってエジプトを軍事支援する可能性を模索していたのではないかと憶測する記事が出ていた。

*遅刻魔のプーチン大統領

BBCによると、ロシアのプーチン大統領は、筋金入りの遅刻魔なのだとか。今月25日プーチン大統領はバチカンを訪問したが、法皇を50分待たせたという。

この他、イギリスのエリザベス女王は14分(2003)、ドイツのメルケル首相は40分(2012年)、ケリー国務長官は3時間待たされている。とにかく遅刻するのが習慣のようである。

単に時間にルーズなのか、権力を誇示しているのか・・・憶測は様々である。

<石のひとりごと>

ロシア、中国、イラン、シリア、北朝鮮。これらと、アメリカ、ヨーロッパ西側諸国とイスラエル。東西冷戦は、終わったと言われるが、霊的な世界においては、戦いは激しくなっているようである。

この中で日本はどう動いていくのか。尖閣諸島をめぐる中国の進出に安倍首相が賢明に対処するよう、祈りが必要である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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