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ネタニヤフ首相から国民へメッセージ
合理性法案の採択後、ネタニヤフ首相は、国民に向かって次のようにメッセージを発した。(要約)
この24時間の間に、エルサレムの電車の駅のエレベーターで、同じイスラエルの旗に元、賛成派と反対派の両方が、握手する様子に感動した。これがイスラエルなのだ。
今日、私たちは、ここで50年維持してきた民主主義を強化する法案を可決した。民主主義で選ばれた政府が、その政策を進めやすくなった。この法案は、民主主義を後退させるものではない。
オスロ合意(1993年パレスチナ人との合意)、ガザからの完全撤退(2005年)、レバノンにガス油田権利を譲渡(2022年ラピード政権下)した時も、国民の意に反して政府が強行していたことを思い出してほしい。
今回は、国民の反対を受けて、この問題をいったん棚上げし、3ヶ月、反対派との交渉の時を持つようにした。しかし、残念ながら、こちらからの妥協案にもかかわらず、野党との合意に至ることはできなかった。
ここで、合意できなかったからといって、国民生活を妨害することは許されることではない。仕事に行く手段や、病院が遮断されて救急対応できなかったり、国際空港であるベン・グリオン空港が閉鎖されることは数百万人の市民に迷惑となる。
皆さんに知っていただきたいことは、幅広い合意に至ることを諦めたわけではないということである。反対派指導者とはすぐにも対話を開始し、国会休会中にも話し合いは続け、(次の国会開催から1ヶ月後の)11月までには幅広い合意に至ると考えている。
また、国民の皆さんには、今後も政府(与党、野党)どちら側も、裁判所を支配することはけっしてないということも強調しておきたい。
またもう一点。どうしても合意しなければならないことがある。イスラエル軍は、いかなる政治問題の外側にいるべきであるという点である。私たちは、イスラエル軍がベテラン予備役兵たちに支えられていることを理解しているはずだ。
イスラエルでは、いかなる政府も、予備役兵の従軍拒否を容認することはない。だから兄弟姉妹たちにお願いする。軍は政治の外においてほしい。
ティシャべアブの日(神殿崩壊記念日)に、思い出してほしい。私たちは、ひとつの国、ひとつの祖国、ひとつの民なのだ。共に守っていかなければならない。
反対派指導者たちに申し上げる。論議を続けることもできるが、将来に向けて合意に至ることも可能ではないか。私はあなた方手を差し伸べている。
最後に私たちの敵対者に申し上げる。あなたがたは民主主義が何かを知らない。中で揉めているようにみえるかもしれないが、私たちは共に立っている。私たちの愛する祖国に対する脅威には、必ず報復するものである。
www.ynetnews.com/article/s1jctvnq3
ネタニヤフ首相の発言は空虚だと一蹴:ラピード野党代表
野党代表のラピード氏は、ネタニヤフ首相のスピーチを受けて、空虚だと述べた。
司法制度改革については、あらゆる方向に影響するものであり、ネタニヤフ首相の権限だけでは決められないこともある。それなのに、期限を切って、交渉を終わらせると言っているからである。
ラピード氏は、ネタニヤフ首相は、レビン法相や、ロズマン・憲法委員長などに操られているということは皆が知っていることだと述べた。
またガンツ氏も、ネタニヤフ首相は、国の防衛よりも、ベングビル氏らのわがままを優先したと非難した。ガンツ氏は、「今回の戦いには負けたが、最終的には勝つ。」と述べた。