第三インティファーダの懸念もで始めるほどに、パレスチナ人との対立がエスカレートしているが、8日、テルアビブ、ヤッフォの時計台近くで、小型マシンガンとパイプ爆弾2本(釘が充満していて爆発した際の殺傷力が強い)を持っていたパレスチナ人(19)を逮捕した。
男は西岸地区ナブルス出身で、イスラエル国内での大規模なテロを計画していたことを認めた。警察によると、周囲に共犯者はいなかったとのこと。
男はテロを起こすために、最も混んでいる場所を探していたのだが、それを治安部隊ヤシン隊員2人が察知して逮捕にいたったという。まさにあやうく大規模テロになる直前に摘発できたということである。
男は武器をカバンにいれていたのだが、金属棒が突き出していて異様に重そうだったのが、発見のきっかけとなったとのこと。ラピード首相は、逮捕にいたったヤシン隊員2人に会い、感謝を表明した。
www.timesofisrael.com/officers-nab-armed-palestinian-planning-large-scale-terror-attack-in-tel-aviv/
テロの背景にイランの影も:ロネン・バル・シンベト(国内治安)長官
イスラエル国内では、3―5月にパレスチナ人による連続したテロで、イスラエル人19人が死亡した。しかし、その後、国内でのテロは発生しておらず、観光業を含め、ほぼコロナ前の状況になっていた。
ロッドなどアラブ人地域では、再び家族間の殺人が何件か続いたのだが、その他のユダヤ人地域では、おおむね平穏といえる。
しかし、その背景では、すさまじいばかりの治安部隊の活躍がある。西岸地区でのテロリストやその計画の摘発と、密輸武器の摘発、さらには、報復としてのテロリストの家破壊などである。これまでにテロ容疑者1500人を逮捕した。その際の衝突で死亡したパレスチナ人は、少なくとも91人に上る。
今回のテルアビブでのテロリストはその厳しい合間を塗って、イスラエルに違法に侵入していたのである。ガンツ防衛相は、西岸地区での治安活動を強化すると言っている。
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12日、シンベト(国内治安担当)のロネン・バル長官が11日、対テロ関係のカンファレンスで明らかにしたところによると、西岸地区でのイスラエル軍の活躍で、今年に入ってからだけで、すでに312件のテロを未然に防いできたという。バル氏によると逮捕したパレスチナ人は2110人。
また、西岸地区でイスラエル軍に向けての発砲事件は、昨年98件であったものが、今年はすでに130件に上っているとのこと。バル長官は、イランの問題は、核兵器だけでなく、テロ組織の支援もあるとして、イランの影響はあらゆるところに出ていると語った。